デルは、15年前の1998年に発行された初の『Environmental Progress Report(環境問題に関する進捗レポート)』の中で、企業としての責任に関する取り組みと、それに向けた姿勢を紹介しました。 以来、科学的根拠を基に活動する組織として、意義のある活動にグローバルに取り組むことが急務であり必要であると、毎年訴え続けています。 天然資源と生態系の保護は、人類の繁栄のみならず、経済とビジネスの発展にも欠かすことができません。そのため人類が一丸となって、この2つをよりよく管理していく必要があります。 問題の中には、グローバルな政策と国際制度によって解決へと向かっているものもありますが、そうでない問題がいくつも残っています。 企業が社会的役割を強化し、政府や他の組織と協力して、環境の持続可能性に優れた実践的取り組みを世界各地で推進すべきだという考えに、今では多くの人々が同意するようになりました。 ビジネスは社会にも環境にも責任を持って進めることが重要ですが、現在はそれ以上のことが求められています。

実は、環境の持続を中心課題にビジネスを展開すると、当初考えられていたよりも多くのチャンスとメリットがもたらされることが次第に明らかになってきたのです。 例えば、革新的なソリューションの開発によって、二酸化炭素排出量の少ない経済活動が実現し、環境に優しい素材の使用が広まり、世界中のバリューチェインの効率性が飛躍的に高まり、資源不足に陥っている材料のリサイクル方法やアップサイクル方法が見つかるなど、 さまざまな成果がもたらされます。

デルは2012年に、新たな持続可能性戦略への第一歩として、Powering the Possibleプログラムを立ち上げました。 また、このプログラムに併せて2020 Legacy of Good計画でも戦略に集中的に取り組み、約1年半に渡って取り組んだ自己評価、お客様との対話、業界および関係者との連携、バリューチェイン全体の詳細な分析の成果を発表します。

デルでは、社員全員が次の考えを共有しています。 今こそPowering the Possibleプログラムの理念に立ち返り、実行に移すときです。 2020計画は、デルのDNAへのこだわりにスパイスを利かせるための第一歩です。持続可能な社会と環境は、お客様と社会が今後何年も発展し続けるための促進剤となります。この計画は、その実現への道を切り拓きます。
デルに実現できること
デルに実現できること

戦略と取り組みで重視すべきことを決める場合、デルではあくまでも「重要性の原則」に則り、有意義な話し合いを重ね、バリューチェインを真摯な目で見直しています。 デルの取り組みは、次の3つの領域のいずれかに新たなメリットをもたらすものでなければなりません。 私たち全員の共有物である環境、私たちの生活と仕事の場である地域社会、およびデルの人材です。 デルの企業としての責任に関する取り組みはすべて、この3つの領域(環境、地域社会、人材)で構成されています。 この3つの領域に価値を提供するという考えは、デルの目標である「世界中の人々に成長と繁栄をもたらし、その可能性を最大限に引き出す」ことから直接生じています。

この認識を踏まえて生まれたのが、Powering the Possibleプログラムです。このプログラムは、デルのテクノロジーと専門知識を人類の幸福と地球の繁栄に役立てることが目標となっています。

以上のようにプログラム適用の可否を見極めたことで、3つの領域それぞれに、実現しなければならない重要なことがいくつかあることも分かりました。デルでは、これを、「最終目標」と呼んでおり、取り組み全体の中で実現したいと考えています。その本質は、お客様のITインフラストラクチャが環境に与える影響をテクノロジーによって低減し、子供たちにより良い世界を提供する、ということです。 この「最終目標」は10項目で成り立っており、持続可能性戦略全体を通して長期的に実現していきます。
計画の方向性
計画の方向性

デルでは最終目標を念頭に、ロードマップ作成に着手しました。 持続可能性計画は以下の要素を指針に策定されています。いずれも計画の実現に欠かせないものばかりです。
  • お客様第一主義: デルの戦略は、デルの製品とサービスで構成される価値提案をさらに発展させ、社会と環境への責任というビジョンに基づいて提供されなければなりません。 常にお客様を第一に考え、お客様に価値を提供するという基本に返って目標を設定すれば、それはデルの成功へつながります。
  • 革新性: さまざまな取り組みを成功させるためには、すべてにおいて普段どおりに業務をこなすだけでは不十分です。 どこにどうすれば新たな可能性を切り拓けるかに目を向け、組織および業界全体の足かせとなっている困難な課題を克服するには何ができるのかについて、繰り返し考える必要があります。
  • グローバルな視野: 複雑なサプライチェーンの管理から、人々の生活と仕事が根ざすさまざまな文化の価値の認識と理解まで、自らの活動をグローバルな視野で捉えなければなりません。
  • 透明性と説明責任: デルが取り組んでいる企業の社会的責任活動はすべて、期限が明確に定められています。このため、戦略に関する適切な内容のレポートが複数回発行され、毎年の成果と進捗状況が明らかにされることになります。 関係者との関わりが広がるほか、パートナー様や社内チームとの関わりも広がるため、レポート発行のプロセスが継続的に伝えらえる予定です。
  • 市場の先導者: 今回の取り組みは、環境問題と社会問題に関する1つの提唱として推し進めていきます。 デル以外の人々(他社、行政、株主、消費者など)との協力関係を維持し、政策および市場刺激策などの要因を発展させることで、環境維持の活動を市場の主流へと押し上げます。
  • 協力者の受け入れ: 最終目標に向かって歩調を落とすことなく進むには、物事に果敢に挑む積極性を持った協力者が必要になります。 社会的に重要な問題に対処するには、デルのお客様、同業者、教育機関、非政府組織などとの協力のもとで、活動を続けることが必要です。 また、デル全体で協力し合い、社員全員が多様な視点と各自それぞれの能力で活動に関わる必要もあります。
デルが戦略的目標として掲げる21の項目は、以上の原則を基に定義されています。この戦略的目標には、デルが最終目標をどのように達成しようとしているのかが示されています。 その最終目標がデルの10x20 Goalです。 このプログラムでは、それぞれの取り組みを集約し、複数の目標が合わさってもたらされる1つの成果を評価して、お客様とパートナー様の協力のもと、全員の力を結集したとき、真に実現することは何かを実証します。 デルの持続可能性戦略の目標はすべて、2020年最終日に期限が設定されています。

次のステップ

皆様からのご意見を、EメールまたはTwitter(@Dell4Good)にてお寄せください。

デルでは全社のリーダーが、こうした持続可能性に関する目標をパフォーマンスダッシュボードに組み込み、プログラムの進捗を図ったり目標ごとに成果を追跡したりする予定です。 一部のリーダーについては、標準的な手法を用いて、進捗状況を簡単に測定できる方法を編み出し、2020年までの工程を明確に定義しています。 その他のリーダーについても、活動の一環として、プログラムの進捗状況を測定する方法に関する理解を深めていきます。 目標については、関係者の皆様に進捗状況を逐一ご報告することをお約束します。

来年からは、目標に対する実績の追跡結果として、年に1回『Corporate Responsibility Report(企業の社会的責任レポート)』をまとめ、デルの課題と成果を報告していきます。 また、持続可能性報告に関するGRIのガイドラインに従い、包括的な『Global Reporting Initiative (GRI) Report(地球的規模報告イニシアチブレポート)』 を毎年継続的に提供します。