Data Domain：DD6300のEthernetポートの仕様について

RB-7716さん

DD側で速度を100MB固定には出来ないと考えてください（rootを取ればできるかもしれませんが、それは考えないでください）。

少しやっかいな回答となってしまうのですが、今回100MでDD6300の「データ通信用ポート」に接続するのは可能であれば止めて頂き、1G以上のスピードで接続をして頂きたいところです。「IPMI用」と「管理用」に関しては後述のようにスイッチのリンクスピード設定がオートネゴシエーションになっているのであれば100MBのスピードで接続しても問題はありません。

「データ通信用ポート」に100Mのスピードで接続するのをすすめられないのは、DD6300のスペックシートの「Software」セクションに以下文言があり、

Data management
NFS v3 over TCP, CIFS and DD Boost over 1 GbE or 10 GbE or Fibre Channel, tape library emulation (VTL) over Fibre Channel, and NDMP Tape Server.

更に今回のご質問の対象であるEth1aなどが属するBUILT-IN NETWORKINGのセクションではないのですが、OPTIONAL NETWORKNG W/ IO CARDSセクションには以下の文言が記載されているためです。

The 10GBase-T card can autonegotiate down to support 1GbE

では機能的に100Mでつながらないのかというと、社内で見つけることが出来たDD6300の#net show hardwareの出力が以下の通りなので、100Mもリンクアップしてしまう可能性が高いです（しかしながら上記理由でサポート外になる可能性が高いのでおすすめ出来ません）。

# net show hardware
Port Speed Duplex Supp Speeds Hardware Address Physical Link Status State
----- ------- ------- -------------- ----------------- -------- ----------- -------
eth1a 10Gb/s full 100/1000/10000 00:60:16:xx:xx:xx Copper yes running

また、スイッチ側のリンクスピード設定がもしも固定設定しかできない、もしくはお客様の運用上固定設定しか許容されていないという場合には、Data Domain側で固定設定が出来ないために通信が不安定になる可能性がある点にもご注意下さい（安定した通信を行うための推奨設定は固定⇔固定、もしくはオートネゴ⇔オートネゴです）。

なお、ネットなどでよく書かれている内容の受け売りなのですが、スイッチ側が固定設定、Data Domain側がオートネゴシエーション設定でうまく通信が出来ない場合には、スイッチ側の設定を半二重にすると（パフォーマンスは落ちますが）通信が出来るようになる場合があるようです（そもそも固定⇔オートネゴは推奨しませんが・・・）。