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2019年3月17日 23:00

IMT移行によるファイルのコピーについて

コミュニティの皆さま

お世話になっております。

この度、現行のVNXから新規にUNITYへ更改するにあたりIMTによる移行を行います。そこでIMT移行中のファイルのコピー(ベースラインコピー等)について下記ご教示頂けないでしょうか。

・全体のパスが長い(250文字以上)ファイルのコピーは可能でしょうか。

・アクセス権について、Active Directory環境なのですが、ドメインアドミンの権限がなく、ドメインユーザしか権限がないファイルがあります。こちらのファイルのコピーは可能でしょうか。そもそもIMTの移行はアクセス権が関係するのでしょうか。

・アクセス権に既に削除されたアカウントが設定されているファイル、フォルダがございます。(不明なアカウントSID表記)これらのファイルのコピーは問題なく実施されるでしょうか。また、移行先にも同様に設定が反映されるのでしょうか。

以上、ご確認の程よろしくお願い致します。

Community Manager

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4.9K メッセージ

2019年3月18日 21:00

kajiyamさん

IMTの説明資料やKBにファイルシステムのコピーに関する制限はありませんし、今回は特に他社ストレージやファイルサーバからの移行ではなく、同じDell EMCの製品同士のデータ移行なので、基本的にすべての情報がコピーされるはずです。

また、参考として以下の回答で利用するので、コピー前に設定する必要がある(手順書にある)VNXのData Moverの以下2パラメータの情報を書いておきます。

  • cifs.acl.mappingErrorAction – 11
  • cifs.extacl - 28

 

この設定値をParameters Guide for VNX for Fileで確認すると、cifs.acl.mappingErrorAction - 11は以下ビットの設定。

  • Bit 0 (0001 or +1): Store unknown SID.
  • Bit 1 (0010 or +2): Store SID with no UNIX mapping.
  • Bit 3 (1000 or +8): Do lookup only in cache (secmap or global SID cache or per connection SID cache).

cifs.extacl - 28は以下ビットの設定を意味します。

  • Bit 2 set (0000100 or +4) — If bit 2 is set, VNX presents the UNIX permissions associated with files and directories in the ACL of the files so that CIFS network backup applications can back up and restore them to and from a VNX file system.
  • Bit 3 set (0001000 or +8) — If bit 3 is set, VNX presents UNIX symbolic links as zero byte files with a special ACL that captures the information associated with the symbolic link (for example, its target). If bit 3 is not set, VNX may follow symbolic links on behalf of CIFS clients and, hence, a CIFS backup application does not back up the symbolic links, but instead, the files they point to. If this bit is set, VNX follows symbolic links on behalf of CIFS network backup clients. This means that the CIFS backup application backs up the symbolic links, and not the files and directories they point to.
  • Bit 4 set (0010000 or +16) — Any file or directory on a VNX can have as many as three names in the file system: a UNIX name, a long Windows or M256 name, and a DOS 8.3 name. If bit 4 is set, VNX encodes the UNIX name of files and directories in a special ACE in the ACL of the files so that CIFS network backup applications can back up and restore all three names of files and directories

 


・全体のパスが長い(250文字以上)ファイルのコピーは可能でしょうか。


はい。もしもファイル名が長くて全体パスが長くなってしまっている場合でもcifs.extaclのBit 4が設定されているので、VNXにある情報はUnityへとコピーされます。

 


・アクセス権について、Active Directory環境なのですが、ドメインアドミンの権限がなく、ドメインユーザしか権限がないファイルがあります。こちらのファイルのコピーは可能でしょうか。そもそもIMTの移行はアクセス権が関係するのでしょうか。


コピー可能です。IMT移行ではRoboCopyやEMCopyのように間にコピー対象ファイルを読み込むクライアントは存在しないので、アクセス権の問題は発生しないはずです。

 


・アクセス権に既に削除されたアカウントが設定されているファイル、フォルダがございます。(不明なアカウントSID表記)これらのファイルのコピーは問題なく実施されるでしょうか。また、移行先にも同様に設定が反映されるのでしょうか。


はい。cifs.acl.mappingErrorActionのBit 0が設定されているので不明なSIDが設定されているファイル、フォルダもコピーされます(移行先にも設定が反映されます)。

 

 

45 メッセージ

2019年3月18日 23:00

Uehara.Y.様

お世話になっております。ご返信くださりありがとうございます。

  • cifs.acl.mappingErrorAction – 11
  • cifs.extacl - 28

上記の設定方法ですが、それぞれ下記のとおり設定すればよいのでしょうか。

  • cifs.acl.mappingErrorAction:11:
  • cifs.extacl:28:

頂いた資料のP.29「Add or modify a system parameter」を参考に致しました。

また、これらの設定はVNX全体に適用されるのでしょうか。それとも一部のDM(VDM)、ファイルシステム等選択することが可能なのでしょうか。

お手数をお掛けしますがご確認の程よろしくお願い致します。

Community Manager

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4.9K メッセージ

2019年3月19日 01:00

kajiyamさん

P.29にある設定方法はP.123ページ移行のチャプター8にあるVNX System Parametersの設定なので、今回はP.20にある「Modify a server parameter in the CLI」に従った方法で設定をお願いします。
以下にラボマシンを利用して設定値を確認後、変更した例を参考として載せておきます(VNX1を使用したせいか、mappingErrorActionのデフォルト値が8になってますが気にしないでください)。

また、コマンドを見てわかるように、設定はDM単位で実施することが可能です。

$ server_param server_2 -facility cifs -info acl.mappingErrorAction
server_2 :
name = acl.mappingErrorAction
facility_name = cifs
default_value = 8
current_value = 8
configured_value =
user_action = none
change_effective = immediate
range = (0,31)
description = Define rules for an unknown SID/UID/GID mapping
$ server_param server_2 -facility cifs -info acl.extacl
server_2 :
name = acl.extacl
facility_name = cifs
default_value = 0
current_value = 0
configured_value =
user_action = none
change_effective = immediate
range = (0,255)
description = Bit vector for special CIFS ACL handling
$ server_param server_2 -facility cifs -modify acl.mappingErrorAction -value 11
server_2 : done
$ server_param server_2 -facility cifs -modify acl.extacl -value 28
server_2 : done
$ server_param server_2 -facility cifs -info acl.mappingErrorAction
server_2 :
name = acl.mappingErrorAction
facility_name = cifs
default_value = 8
current_value = 11
configured_value = 11
user_action = none
change_effective = immediate
range = (0,31)
description = Define rules for an unknown SID/UID/GID mapping
$ server_param server_2 -facility cifs -info acl.extacl
server_2 :
name = acl.extacl
facility_name = cifs
default_value = 0
current_value = 28
configured_value = 28
user_action = none
change_effective = immediate
range = (0,255)
description = Bit vector for special CIFS ACL handling
$ server_param server_3 -facility cifs -info acl.extacl <= server_3には変更がなされていないことを確認
server_3 :
name = acl.extacl
facility_name = cifs
default_value = 0
current_value = 0
configured_value =
user_action = none
change_effective = immediate
range = (0,255)
description = Bit vector for special CIFS ACL handling

45 メッセージ

2019年3月22日 02:00

Uehara Y.様

お世話になっております。

とてもわかりやすく解説して下さりありがとうございます。

下記コマンドを入力すればよいのですね。複雑ではなく安心致しました。

server_param "DM" -facility cifs -modify acl.mappingErrorAction -value 11

server_param "DM" -facility cifs -modify acl.extacl -value 28

 

念のため3点確認させてください。現行は物理DMのみの構成のため、VDM切替作業を行い、インポートを実施します。

①DM単位で可能ということなので、今回はVDMに対し実行すればよいという認識であっておりますでしょうか。

インポートガイド(P.16)に「VDM をホストするソース Data Mover で、不明 SID パラメーターが有効になっていること」との記載があったのでVDMなのか物理DMなのか判断がつきませんでした。

https://japan.emc.com/collateral/TechnicalDocument/docu80699.pdf

②本パラメータ設定変更はどのタイミングで実施すればよいのでしょうか。

VDMにファイルシステムをマウントした後でよいのでしょうか。それともVDMに切り替える前に実施が必要でしょうか。

③本パラメータ変更によりクライアント(SMBユーザ)への影響はございますでしょうか。

ファイル操作(アクセス権等)が変わる、設定後再起動を伴う等。

 

度々恐れいりますがよろしくお願い致します。

 

Community Manager

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4.9K メッセージ

2019年3月24日 19:00


①DM単位で可能ということなので、今回はVDMに対し実行すればよいという認識であっておりますでしょうか。

インポートガイド(P.16)に「VDM をホストするソース Data Mover で、不明 SID パラメーターが有効になっていること」との記載があったのでVDMなのか物理DMなのか判断がつきませんでした。


記載していたインポートガイドでも「ホストするソースData Mover」という言い方をされていますし、KB494670 - Dell EMC Unity: CIFS VDM Import (IMT) Issues and Resolutions (User Correctable) の中で、今回の2つのパラメーター設定がされていないためにエラーが出た場合の対応として、以下のようにData Moverに対してコマンドを実行するようにとの記述があるので(VDMではなく)Data Moverに対して実行をお願いします。

Resolution:
--Set the acl.extacl parameter value to 28 and retry the Session Create (Bits 2, 3, 4 = decimal 28)
--Set the acl.mappingErrorAction parameter value to 11 and retry the Session Create (0xb=decimal 11)
# server_param server_2 -facility cifs -modify acl.extacl -value 28
server_2 : done
# server_param server_2 -facility cifs -modify acl.mappingErrorAction -value 11
server_2 : done
Note: These parameter changes take immediate effect, no Data Mover reboot required

 


②本パラメータ設定変更はどのタイミングで実施すればよいのでしょうか。

VDMにファイルシステムをマウントした後でよいのでしょうか。それともVDMに切り替える前に実施が必要でしょうか。

③本パラメータ変更によりクライアント(SMBユーザ)への影響はございますでしょうか。

ファイル操作(アクセス権等)が変わる、設定後再起動を伴う等。


このパラメーターはData Moverの再起動やサービスの再起動は不要で即時有効となるので、どのタイミングで実行しても大丈夫です。とはいえなんとなくですが念のためにVDMに切り替える前に実施した方がよさそうな感じはします。

また、当該パラメーターは基本的にデータコピーに関する処理を決めるものですので、既存でVNXを利用しているユーザのファイル操作に影響を及ぼすものではありません。

45 メッセージ

2019年3月31日 19:00

Uehara Y.様

お世話になっております。

返信が遅くなってしまい申し訳ございません。

ご対応下さりありがとうございました。

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