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tanboi_3
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2021年2月17日 18:00
いつもお世話になります。
現在EMCストレージ製品のリモート保守として、SRSがあると思うのですが、iDRACというものもあるとお聞きします。iDRACとSRSは大まかに言ってどういった違いがあるのでしょうか?
また、VXRAILなどはSRS対応しつつ、iDRACポートもあると思いますが、併用は可能なのでしょうか?
以上、よろしくお願いいたします。
レスポンス(4)
DELL-Naoyuki K
4 Operator
1.8K メッセージ
1
2021年2月17日 21:00
SRS は、旧 EMC 製品むけのリモートサポートソリューションです。大別して以下の2つの機能があります。
・テクニカルサポートエンジニアが Remote アクセスして直接トラブルシューティングをしてくれる
・障害を自動通報してくれる(ただしベストエフォート)
また、製品によっては、SRS経由の通信を利用した構成データやパフォーマンスデータ送信をすることで、クラウドサービスを利用した製品管理も可能です。(VxRail の MyVxRail 機能や、Unity の CloudIQ など)
iDRAC は旧Dell製品であるPowerEdgeに標準搭載されるサーバー管理モジュールです。
iDRAC を利用することで、サーバルームに行かなくても PowerOn ができたり、コンソールを確認・操作できたりします。
iDRAC にはサーバハードウェアを監視したりログを記録する機能もありますので、サーバのハードウェア障害を Email や SNMP Trap で通知することも可能です。
また、SupportAssist Enterprise と連携することで検知したハードウェア障害をDellサポートに通知したり、自動でログを採取して送信したり、という機能も利用できます。
ただし、SupportAssist と連携した場合でも、SRS のような テクニカルサポートによるリモート接続機能は使えません。
旧 EMC 製品である VxRail や DataDomain の一部のモデルはPowerEdgeを利用しているため、技術的にはiDRAC (Support Assist) による自動通報と、SRSによる自動通報機能の両方を利用可能ですが、旧 EMC 製品については、SRS を利用するほうが正しいです。
理由としては以下です
・SRS を利用したテクニカルサポートのRemote接続機能が使える
・SRS通信を利用したクラウドサービスが利用できる
・サーバハードウェアだけでなく、ソフトウェアの障害も検知できる
・そもそも iDRAC (Support Assist ) を利用するような製品設計になっていない
> VXRAILなどはSRS対応しつつ、iDRACポートもあると思いますが、併用は可能なのでしょうか?
iDRAC によるサーバ管理機能と SRS はもちろん併用可能です。(むしろ推奨です)
ただし、iDRAC (SupportAssist) による自動通報機能と SRS の自動通報機能を併用されることは推奨されませんので、自動通報は SRS のみで構築いただくほうが良いです。
iDRAC(SupportAssist) と SRS はそれぞれ通知先が異なり、作成されるSRも変わってきます。アサインされるテクニカルサポートエンジニアも変わってきます。
VxRail で iDRAC (SupportAssist) の自動通報機能を利用してしまうと、本来アサインされるべきVxRailのテクニカルサポートではなく、PowerEdgeのテクニカルサポートにアサインされてしまう可能性があります。
また、製品思想として iDRAC (Support Assist) による自動通報を利用する設計にはなっておらず、手順もなく、や仕様なども定義されておりませんので、自動通報は SRS を利用する方向でご検討いただくのが通常となっております。
2021年2月19日 10:00
iDRAC (SupportAssist) を利用しなくても、iDRAC で検知したハードウェア障害をVxRail Manager が VxRail の Event として検知し、VxRail Manager が SRS 経由で自動通報することは可能です。
※ただし自動通報はベストエフォート型であり、またすべての Event が通報されるわけではありません。それは iDRAC (SupportAssist) の自動通報も同様です。
ログを自動で採取し、転送する機能は SRS では利用できませんが、 iDRAC (Support Assist) で取得されるログは iDRAC のログ (サーバハードウェアのログ)のみで、VxRail の障害調査で主に必要となる VxRail Manager のログや、VMware のログは採取されませんので、効果としては薄いです。
> iDRAC単体で使用する場合はDELLサポートに自動通知というようなことはできない、という理解でよいでしょうか?
上記のような利用は VxRail 製品デザインでは想定されておらず、期待する動作をする保証はないといえます。
2021年2月19日 06:00
naoyuki_kanedaさん
詳しく教えていただきましてありがとうございます。
1点確認させていただきたいのですが、iDRACでハードウェア障害をDellサポートに通知したり、ログを採取してDellサポートに送信するという機能は、SupportAssist Enterprise も導入して連携することが必須でしょうか?逆を言うと、iDRAC単体で使用する場合はDELLサポートに自動通知というようなことはできない、という理解でよいでしょうか?
2021年2月22日 04:00
ありがとうございます。SRSとiDRAC(SupportAssist連携)を両方使いつつ、旧EMC製品の自動通報機能はSRSのみを使用する、というのが良いということですね。
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DELL-Naoyuki K
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2021年2月17日 21:00
SRS は、旧 EMC 製品むけのリモートサポートソリューションです。大別して以下の2つの機能があります。
・テクニカルサポートエンジニアが Remote アクセスして直接トラブルシューティングをしてくれる
・障害を自動通報してくれる(ただしベストエフォート)
また、製品によっては、SRS経由の通信を利用した構成データやパフォーマンスデータ送信をすることで、クラウドサービスを利用した製品管理も可能です。(VxRail の MyVxRail 機能や、Unity の CloudIQ など)
iDRAC は旧Dell製品であるPowerEdgeに標準搭載されるサーバー管理モジュールです。
iDRAC を利用することで、サーバルームに行かなくても PowerOn ができたり、コンソールを確認・操作できたりします。
iDRAC にはサーバハードウェアを監視したりログを記録する機能もありますので、サーバのハードウェア障害を Email や SNMP Trap で通知することも可能です。
また、SupportAssist Enterprise と連携することで検知したハードウェア障害をDellサポートに通知したり、自動でログを採取して送信したり、という機能も利用できます。
ただし、SupportAssist と連携した場合でも、SRS のような テクニカルサポートによるリモート接続機能は使えません。
旧 EMC 製品である VxRail や DataDomain の一部のモデルはPowerEdgeを利用しているため、技術的にはiDRAC (Support Assist) による自動通報と、SRSによる自動通報機能の両方を利用可能ですが、旧 EMC 製品については、SRS を利用するほうが正しいです。
理由としては以下です
・SRS を利用したテクニカルサポートのRemote接続機能が使える
・SRS通信を利用したクラウドサービスが利用できる
・サーバハードウェアだけでなく、ソフトウェアの障害も検知できる
・そもそも iDRAC (Support Assist ) を利用するような製品設計になっていない
> VXRAILなどはSRS対応しつつ、iDRACポートもあると思いますが、併用は可能なのでしょうか?
iDRAC によるサーバ管理機能と SRS はもちろん併用可能です。(むしろ推奨です)
ただし、iDRAC (SupportAssist) による自動通報機能と SRS の自動通報機能を併用されることは推奨されませんので、自動通報は SRS のみで構築いただくほうが良いです。
iDRAC(SupportAssist) と SRS はそれぞれ通知先が異なり、作成されるSRも変わってきます。アサインされるテクニカルサポートエンジニアも変わってきます。
VxRail で iDRAC (SupportAssist) の自動通報機能を利用してしまうと、本来アサインされるべきVxRailのテクニカルサポートではなく、PowerEdgeのテクニカルサポートにアサインされてしまう可能性があります。
また、製品思想として iDRAC (Support Assist) による自動通報を利用する設計にはなっておらず、手順もなく、や仕様なども定義されておりませんので、自動通報は SRS を利用する方向でご検討いただくのが通常となっております。
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iDRAC (SupportAssist) を利用しなくても、iDRAC で検知したハードウェア障害をVxRail Manager が VxRail の Event として検知し、VxRail Manager が SRS 経由で自動通報することは可能です。
※ただし自動通報はベストエフォート型であり、またすべての Event が通報されるわけではありません。それは iDRAC (SupportAssist) の自動通報も同様です。
ログを自動で採取し、転送する機能は SRS では利用できませんが、 iDRAC (Support Assist) で取得されるログは iDRAC のログ (サーバハードウェアのログ)のみで、VxRail の障害調査で主に必要となる VxRail Manager のログや、VMware のログは採取されませんので、効果としては薄いです。
> iDRAC単体で使用する場合はDELLサポートに自動通知というようなことはできない、という理解でよいでしょうか?
上記のような利用は VxRail 製品デザインでは想定されておらず、期待する動作をする保証はないといえます。
tanboi_3
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2021年2月19日 06:00
naoyuki_kanedaさん
詳しく教えていただきましてありがとうございます。
1点確認させていただきたいのですが、iDRACでハードウェア障害をDellサポートに通知したり、
ログを採取してDellサポートに送信するという機能は、SupportAssist Enterprise も
導入して連携することが必須でしょうか?
逆を言うと、iDRAC単体で使用する場合はDELLサポートに自動通知というようなことはできない、
という理解でよいでしょうか?
以上、よろしくお願いいたします。
tanboi_3
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2021年2月22日 04:00
naoyuki_kanedaさん
ありがとうございます。SRSとiDRAC(SupportAssist連携)を両方使いつつ、旧EMC製品の自動通報機能はSRSのみを使用する、というのが良いということですね。