DR構成のVxRail Upgradeに関する注意点

DR がどの機能によって実装されているか、その機能と vSphere の Compatibility が要になってくるかと思います。

例えば、レプリケーションを vSphere Replication で組んでいるのであれば、最新のvSR 8.1系であればvSphere 6.0u3 ～ vSphere 6.7u1 と幅広くサポートしていますが、vSR 6.x 系だと同一バージョンの vSphereをピンポイントでサポートしているのみです。

後者の場合だと、メンテナンス時間が長引くとDRサイト間でレプリケーションが実施できないので問題になるDRサイトの運用ポリシーとして可能性があります。

順番としては VxRail(vSphere基盤) のアップグレード前に、関連するアプリを互換のあるバージョンに上げておき、メンテナンス中はいったんレプリケーションは停止させた上で、
順序は
本番サイト → DRサイト (本番サイトのアップグレードにトラブルが起きた時にDR側に切り替えられる) 
または
DRサイト → 本番サイト (DRサイトで問題が起きるかどうかを事前に確認ができるが、本番サイトでも問題が起きた時の切り替えが面倒になる可能性あり)
を、どちらか運用ポリシーに適した方で実施する形になるかと思います。

また、vSAN Stretch Cluster で組まれている場合などは通常と手順も異なるため Solve の手順書で Witness などのメンテナンス含めて調整する必要があります。