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Data Domain: Directoryレプリケーション vs MTreeレプリケーション
■概要
Data Domainレプリケーションの種類に、Directoryレプリケーション、MTreeレプリケーションがあります。
※他のレプリケーションタイプについてはここでは割愛させていただきます。
ここでは、意外と知られていないメカニズムの違いをご説明します。
■Directoryレプリケーション vs Mtreeレプリケーション
MtreeレプリケーションはDDOS 5.1の時代に新しいレプリケーションタイプとして追加されました。
Directoryレプリケーションとの相違点は、同期対象のディレクトリ階層と同期方法です。
同期対象の違いとして、Directoryレプリケーションでは/data/col1/backup(もしくは/backupと同義)配下に作成したディレクトリ単位で同期します。
MTreeレプリケーションでは、その名の通りMTree単位で同期を行うことができます。
※MTree=/data/col1/MTreeレベルの階層ディレクトリ
ここで重要なのは同期方法の違いですが、Directoryレプリケーションでは
「replication_log」という専用のログに、レプリケーション元ディレクトリで発生した
書き込み、変更、削除等の出来事全てを逐一記録していきます。
この方法では、全ての出来事を一つずつなぞって同期しなければなりません。
一方、Mtreeレプリケーションでは同期状況の記録にスナップショットを使用しており、
レプリケーション元、先の差分をpoint-in-timeイメージで定期的に確認することによって
書き込み、変更、削除等の出来事全てではなく、差分だけを同期することが可能となります。
そのため、Directoryレプリケーション特有の不具合に直面した際などには、
サポートからMtreeレプリケーションにコンバートすることをサポートから提案させていただく場合があります。
MTreeレプリケーションの動きが図解されているページもありますのでご覧ください。
How MTree Replication Works
KB
https://support.emc.com/kb/305917
英語版コミュニティ
https://community.emc.com/docs/DOC-39126