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2019年11月10日 03:00
IDPA DP4400のアップグレード方法について[事前準備・チェック編]
IDPA DP4400はユーザでもアップグレード可能との事ですが、どのようにアップグレードするので
しょう?
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IDPA DP4400はユーザでもアップグレード可能との事ですが、どのようにアップグレードするので
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kurokoichi
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2019年11月10日 03:00
Product Guide の Update the IDPA software などに記載がありますが、文書のみで
あっさりとした内容になっておりますので、GUIのイメージや補足情報を含め、手順を
ご紹介します。
今回は現在可能なIDPA 2.2からIDPA 2.3へのアップグレードの10日くらい前までに準備・
チェックしておく手順を解説します。
■DP4400のアップグレードについて
DP4400はCustomer Upgradableとなっており、お客様にてアップグレードを実施
いただけます。
なお、AvamarやData Domainなどと同じようにDellEMCにリモートでのアップグレードを
依頼する事も可能です。その場合、お客様担当アカウントチームがスケジュール調整し、
アップグレードの実作業はRPS(Remote Proactive Services)のエンジニアが担当致します。
■参考KB
https://support.emc.com/kb/536025
RPS IDPA Upgrade FAQ
少し余裕をもった時間となっておりますが、DP4400のアップグレードで9時間の作業
ウインドウとなっております。実際に6時間くらいかかります。
こちらではDP4400単体のアップグレードについて解説します。
DP4400+NDMPアクセラレータノードでNASをバックアップしている環境、
DP4400+Data Domain Cloud Disaster RecoveryでクラウドにDRしている環境では
考慮事項がありますので、DellEMCにアップグレードをご依頼いただければと
思います。
■事前準備1:コンパチビリティの確認
アックグレードの前後でコンパチがあるか、マトリックスで確認しておきます。
http://compatibilityguide.emc.com:8080/CompGuideApp/
なお、IDPA 2.2からIDPA 2.3へのアップグレードの場合、アップグレード前のAvamar
クライアント(7.5)とAvamarサーバ(18.2)でコンパチがありますので、DP4400を
アップグレードしても特に問題ありません。
■事前準備2:ファイルのダウンロード
・アップグレード用ヘルスチェックツール(RUCK=Rapid Upgrade ChecKer)のダウンロード
・アップグレードファイル(Idpa_Upgrade_xxxxxx.tar.gz)のダウンロード
・アップグレード前後に個別に適用が推奨されるパッチのダウンロード
■ダウンロードURL
・アップグレード用ヘルスチェックツール(RUCK=Rapid Upgrade ChecKer)
ftp://avamar_ftp:anonymous@ftp.avamar.com/software/scripts/ruck_windows.zip
ftp://avamar_ftp:anonymous@ftp.avamar.com/software/scripts/ruck_linux.zip
・アップグレードファイル(Idpa_Upgrade_xxxxxx.tar.gz)
https://download.emc.com/downloads/DL92472_Upgrade_to_IDPA_2.3_from_IDPA__2.2.tar.gz
ファイル名:Idpa_Upgrade_2.3.0.624689.tar.gz
(これがかなり大きく35GBほどありますので、時間がかかるでしょう)
・アップグレード前後に個別に適用が推奨されるhotfix
[アップグレード前]
ftp://avamar_ftp:anonymous@ftp.avamar.com/software/hotfixes/309791/AvamarHotfix-7.5.1-101_HF309791.avp
ftp://avamar_ftp:anonymous@ftp.avamar.com/software/hotfixes/309791/AvamarHotfix-7.5.1-101_HF309791.avp.sha256
[アップグレード後]
https://download.emc.com/downloads/DL93428_Avamar-18.2-Proxy-Deployment-Manager-(PDM)-Hotfix-(HF305017).avp
■チェック1:RUCKでのヘルスチェック(Optional)
こちらはRPSがアップグレードのチェックで使用するRUCKツール
(RUCK=Rapid Upgrade ChecKer)の解説です。お客様にてアップグレードされる場合、
必須ではありませんが細かいチェックが可能ですので、実施いただくのがよいかと
思います。
RUCKツールを使用しアップグレードが安全に実行可能かチェックします。
Windows版とLinux版がありますが、Linux版はACM上で実行可能ですので、こちらが
簡単です。以下もLinux版をACM上で実行した例になります。
なお、RUCKはアップグレードのチェックのみでサービス停止などはありませんので、
バックアップ動作に影響はありません。
一時的なエラーで中断した場合はもう一度実行すれば問題ありません。
・ダウンロードした ruck_linux.zip をWinSCPなどを使用してACMの /data01/upgradeへ
アップロードします
・ACMにrootユーザでsshログインします
・cd /data01/upgrade
・mkdir RUCK
・mv ruck_linux.zip /data01/upgrade/RUCK
・cd /data01/upgrade/RUCK
・unzip ruck_linux.zip
・chmod a+x ruck
・./ruck
・RUCKが開始されると、以下になりますので、ACMのIPアドレス・共通パスワード・
yを答えます。
Enter the ACM IP Address :
Enter the ACM Password :
Are you using a common password(for all point products) which is same as ACM ? Enter 'y' or 'n' :
・現在のバージョンおよび各コンポーネントのIPアドレスが表示された後、以下の
メニューが表示されます。
Select what would you like to perform :
1) Perform Upgrade Check
2) Exit the Program
Enter your choice number :
・1を入力してチェックを開始します。
・各コンポーネントのチェックが実行され、最後に OVERALL STATUS として結果が
まとめられますので、PASSED となる事を確認します。
なお、Avamarのバックアップスケジューラ(sched)を停止していない場合、Avamarの
AV Services Statusが *FAILED* となります。
(DP4400のアップグレードはアップグレードを停止した状態で開始される前提のため、
schedが起動した状態では *FAILED* になります)
また、DP4400では ESXi のチェックで *FAILED* となる場合があるようです。
ご不明な点がありましたら、SRをオープンいただければと思います
■チェック2:アップグレードファイル(Idpa_Upgrade_xxxxxx.tar.gz)による:8543/dataprotection] にアクセスし、
Validateチェック
・ダウンロードしたアップグレードファイル(Idpa_Upgrade_xxxxxx.tar.gz)を
WinSCPなどを使用してACMの /data01/upgrade へアップロードします
・Webブラウザで [https://
ACMにrootでログインします。
・左上のUPGRADEタブをクリックします。
・ファイルをアップロードしていると/data01/upgrade/Idpa_Upgrade_xxxxxx.tar.gzと
いうパス名が表示されると思いますので、Validateボタンを押します。
・以下のように Validation in progress. This will take around 15 minutes.と表示
されますので完了するまで待ちます。
・Validateのボタンにグリーンのチェックが付けばアップグレードは進められます。
→事前のチェックのみで、アップグレードを実行しない場合はUpgradeを押さずに
GUIを閉じます。
実際のアップグレードはIDPA DP4400のアップグレード方法について[アップグレード編]に
続きます。
kurokoichi
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2020年6月1日 22:00
IDPA 2.5がリリースされましたので情報をアップデートします。
IDPA 2.2、2.3.x、および2.4.x から直接IDPA 2.5へアップグレード可能です。
ただし、IDPA 2.5へのアップグレードはDP4400のファームウエアアップグレードが
前提となっており、以下のような時間が必要です。
DP4400ファームウエアアップグレード:4時間(DP4400全体停止あり)
DP4400ソフトウエアアップグレード:6時間(DP4400全体停止あり)
アップグレードで必要となるファイルは以下になります。
■DP4400ファームウエアファイル(2019年9月版)- 約600MB
https://download.emc.com/downloads/DL97791_IDPA_Firmware_DP4400_Update_Sept_2019.zip
■DP4400 IDPA 2.5アップグレードファイル - 約50GB
https://download.emc.com/downloads/DL97809_IDPA_2.5_Upgrade_for_IDPA_DP4400_Appliance.tar.gz
このようにDP4400の停止が2回必要で時間もかかりますので、DellEMCの
アップグレード専門のエンジニア(RPS)に依頼いただくのがよいかと思います。