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OracleDBが稼働するストレージ環境でのRecoverPointの運用について
いつもお世話になっております。
RecoverPointでの運用方法についてご質問があります。
Oracle VM Server for SPARC 上のSolarisOSでOracleDBが稼働している環境を
VNX+RecoverPointを利用してDRしようと考えているのですが、
①
上記の構成で、Oracleのデータ整合性を確保したい場合、
どういう構成(機能)で実現するのが宜しいのでしょうか。
もしEMCのベストプラクティスガイドやホワイトペーパーなどがありましたらご教示して頂けないでしょうか。
②
RecoverPoint だけで データ同期する場合、
障害時の復旧では、クラッシュコンシステンシーでLUNを戻し、
Oracle側のクラッシュリカバリでデータ復旧することになるかと存じますが
EMCでの実績などはありますでしょうか。
③
整合性を考えるとAppSync機能を利用するのが宜しいのかとは存じますが
AppSyncのOracleDB連携機能では上記構成はサポートされているのでしょうか。
miuramak
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2017年1月18日 21:00
残念ながら、OracleVM for SPARCに関する資料等は把握しておりません。
また、個人的にもOracle VM for SPARCについては特に詳しくありませんので、その辺はあまり深いところまでコメントはできません。申し訳ありません。
前提として、ストレージのスナップショットもしくはそれに準ずる機能を持ってOracle DBの複製を作成する場合、Oracle社のサポートが得られる手法が必要となります。
具体的には、
My Oracle Support (Oracle社とサポート契約があれば参照可能です)の
Supported Backup, Restore and Recovery Operations using Third Party Snapshot Technologies (ドキュメント
ID 604683.1)
に沿った形になるかと思います。
EMCのドキュメントとしては、
EMC® RecoverPoint Replicating Oracle with RecoverPoint Technical Notes
https://support.emc.com/docu7899_Replicating-Oracle-with-EMC-RecoverPoint-Technical-Notes.pdf?language=en_US
こちらのテクニカルノートに同様のことが記載されています。
point-in-time コピーのみが必要である場合、大雑把に言うと、すべてのデータファイル、オンラインRedo、さらに制御ファイルを一緒に、しかもそれらの間で整合性を持って(Write順を崩さずに)保存することが必要になります。
RPで言えば、これら関連ファイルを含むLUNが一つのCGもしくは Group Setに入っていれば要件は満たされるかと思います。
point-in-time コピーだけではなく、後からリカバリしたい場合。つまり、後から別途アーカイブログを適用してロールフォワードしたいような場合であれば、11gR2以前であれば、hot backup モードを用いたり、12c以降であれば、hot backup無しでも、代わりに RECOVER DATABASE xxx SNAPSHOT TIME コマンドを用いることが可能です。ただし、すべてストレージスナップ(今回であればRPのスナップショットあるいはBookmark)で取得する場合、アーカイブログの領域は他とCGを分けておき、その他のファイルとは別タイミングでコピーを取得できるように考慮する必要はあるかと思います。
RPの場合は、非常に多くの point-in-timeコピーを保持していますので、せっかくなので活用していただいて:
1)最新の状態(に近い)ものは、最新のRP snapshotから戻す
2)最新ではなく、より古い時点まで巻き戻したい、ということであれば、RPの機能で巻き戻す(前の晩の状態をリストアしてから、アーカイブログで必要なタイミングまでフォワードする、という運用はしない)
3)業務的に意味のあるポイント、たとえば「バッチ前」「バッチ後」「パッチ適用前」などがあれば、明示的にBookmarkを打ち込んで利用する
などとすれば、hot backupを使った運用よりも、よりシンプルにできるように思います。
個人的には、RPを用いてOracleのクラッシュコンシステントイメージで運用している具体例は把握していませんが(多分探せばあると思いますが)、古くはSAN Copyなどストレージの別な機能を使って同様の運用をしているケースは見たことがあります。
AppSyncを用いると、たしかにOracleの hot backupとの連携や、各種自動化ができて便利ではありますが、残念ながら Solaris にも、Oracle VM for Solaris にも対応していませんので、今回のケースでは利用できないかと思います。
Hope this helps!