いつも大変お世話になっております。
貴社、PowerScaleとECSにつきまして主な違いをお伺いできますでしょうか。
利用するワークロード(大規模HDFS環境等)などの観点も踏まえ、お教えいただけますと幸いです。
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PowerScaleとECSにつきまして主な違いをお伺いできますでしょうか。
一番大きな違いはPowerScaleがファイルストレージメインで利用されるのに対してECSはオブジェクトストレージメインで利用される点だと思います。
また、構成にもよりますがPowerScaleの方がデータアクセスは高速だと考えても良いでしょう。PowerScaleのアーカイブ用ストレージとしてECSを利用することがある点からもこの関係性がわかります。
利用するワークロードの例として挙げて頂いた大規模HDFS環境でいうと、PowerScaleの方がメリットは大きいでしょう。元々データレイク構築用に設計されていることもあり、どのようなプロトコルで保存したデータでもHDFSとして扱うことが出来るのは非常に大きなメリットです。もちろんスケールアウトする機種なので大規模な環境にもマッチします。
ではECSでは大規模HDFS環境はダメなのかというと、そういうわけではありません。ただ基本がオブジェクトストレージなので、HDFSでやり取りをするデータを一度オブジェクトに変換する(またはその逆変換の)オーバーヘッドがあります。これはHDFSのみならずCIFSやNFSなどファイルプロトコルなどでも同様のはずです。
ユーザーの観点からいうとワークロードというよりもワークフロー、つまりどのような手法と環境で利用しているのかというのが大きいと思います。
簡単にいうと、クラウドをベースにした仕事環境を持っているユーザーにはECSがマッチし、オンプレをベースにした仕事環境を持っているユーザーにはPowerScaleがマッチするのではないでしょうか。
ECSはAWSのS3とのコンパチビリティを持っていることや、複数物理サイトでデータを分散させてスケールアウト出来ることからわかるようにクラウド的な仕様を持っています。
一方でPowerScaleはNFSやCIFSなどのプロトコルをメインとして、一物理サイト内でスケールアウトし(そのためデータアクセスは高速)、データ保護にはもう一つ別のサイトをDRサイトとして準備するというようなこれまでのオンプレ的な仕様を持っています。
そのために、Kubernetes環境でコンテナをたくさん動かし、CI/CDパイプラインなどを利用して開発を行っているようなクラウドネイティブ開発的な会社はECS。
一般に公開しない大容量ファイルを頻繁に扱って開発/作成を行っている映像関係会社などはPowerScaleというのが分かりやすいイメージでしょうか。
[参考]
まだまだ比較できる場所はあると思いますが、それらを考えるのに以下スレッドが参考になると思います。
IsilonianTech 第8回 Elastic Cloud Storage (ECS) ~ECS Community Edition~
Isilon Vs ECS
PowerScaleとECSにつきまして主な違いをお伺いできますでしょうか。
一番大きな違いはPowerScaleがファイルストレージメインで利用されるのに対してECSはオブジェクトストレージメインで利用される点だと思います。
また、構成にもよりますがPowerScaleの方がデータアクセスは高速だと考えても良いでしょう。PowerScaleのアーカイブ用ストレージとしてECSを利用することがある点からもこの関係性がわかります。
利用するワークロードの例として挙げて頂いた大規模HDFS環境でいうと、PowerScaleの方がメリットは大きいでしょう。元々データレイク構築用に設計されていることもあり、どのようなプロトコルで保存したデータでもHDFSとして扱うことが出来るのは非常に大きなメリットです。もちろんスケールアウトする機種なので大規模な環境にもマッチします。
ではECSでは大規模HDFS環境はダメなのかというと、そういうわけではありません。ただ基本がオブジェクトストレージなので、HDFSでやり取りをするデータを一度オブジェクトに変換する(またはその逆変換の)オーバーヘッドがあります。これはHDFSのみならずCIFSやNFSなどファイルプロトコルなどでも同様のはずです。
ユーザーの観点からいうとワークロードというよりもワークフロー、つまりどのような手法と環境で利用しているのかというのが大きいと思います。
簡単にいうと、クラウドをベースにした仕事環境を持っているユーザーにはECSがマッチし、オンプレをベースにした仕事環境を持っているユーザーにはPowerScaleがマッチするのではないでしょうか。
ECSはAWSのS3とのコンパチビリティを持っていることや、複数物理サイトでデータを分散させてスケールアウト出来ることからわかるようにクラウド的な仕様を持っています。
一方でPowerScaleはNFSやCIFSなどのプロトコルをメインとして、一物理サイト内でスケールアウトし(そのためデータアクセスは高速)、データ保護にはもう一つ別のサイトをDRサイトとして準備するというようなこれまでのオンプレ的な仕様を持っています。
そのために、Kubernetes環境でコンテナをたくさん動かし、CI/CDパイプラインなどを利用して開発を行っているようなクラウドネイティブ開発的な会社はECS。
一般に公開しない大容量ファイルを頻繁に扱って開発/作成を行っている映像関係会社などはPowerScaleというのが分かりやすいイメージでしょうか。
[参考]
まだまだ比較できる場所はあると思いますが、それらを考えるのに以下スレッドが参考になると思います。
IsilonianTech 第8回 Elastic Cloud Storage (ECS) ~ECS Community Edition~
Isilon Vs ECS