Solutions Enablerコマンドの多重度

参照系コマンドの多重実施は可能で、Solutions Enablerとしての上限はありませんが、多重実施に伴い、対象VMAXと通信するためのGateKeeper(GK)デバイスが不足する可能性があります。

GKデバイスは、コマンド1つにつき1個を使うという厳密なルールはありません(2つのコマンドの実行でもVMAXとの通信契機により1つのGKデバイスしか使われない場合もある)が、コマンド1つにつきGKデバイスを1つ消費することを目安に多重実施における上限の目安にされることをお勧めします。

なお、storrdfdやstorstpdのデーモンもVMAXとの通信にてGKデバイスを消費しますので、詳しくは KB 458145の項番7をご覧下さい。

ちなみに、以下の場合にコマンドの多重実施が失敗することがあります。

① 標準設定において、同一サーバで複数の操作系コマンドを同時に実行した場合(symapi_db.binファイルの競合)

② 同一筐体の同一デバイスへ複数の操作系コマンドを同時に実行した場合

③ 同一筐体で複数の構成変更コマンドを同時に実行した場合

したがって、異なるサーバから異なるデバイスを対象とした操作系コマンドの多重実施は可能です。