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VXRAILに搭載するSSDの種類について
いつもお世話になっております。
VXRAILに搭載できるSSDについて「RI」「MU」「WI」といった
種類があると思います。
これらはいわゆるSSDの耐久性TBWを表す指標で((低)RI→MU→WI(高))、
MUを選択しようが、WIを選択しようが、性能的には同じという
認識でよいでしょうか?
また、選択する基準は標準的なワークロード(R:W 7:3等)であれば
RIやMUを選択、Write IOが非常に多く発生する環境であれば
WI SSDを選択することが望ましい、という認識でよいでしょうか?
以上、よろしくお願いいたします。
kwmt
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2023年1月26日 20:00
耐久性の指標 (TBW/DWPD) と性能の指標は異なりますが、
一般的に高耐久の SSD は IO 性能も高い傾向はあります。
SSD の記憶セルのタイプが耐久性の直結し、耐久性が高い仕様は細かい単位での IO に強い特性があるので性能も高くなっています。
SSD の耐久性指標と性能指標について、vSAN 用に VMware HCL で認証をとっているデバイスはそれぞれパフォーマンスクラスと耐久性クラスが明記されているので、SSD モデルがわかれば HCL から性能のだいたいのレンジが判別できます。
https://www.vmware.com/resources/compatibility/vsan_profile.html
だいぶ前に書いた個人ブログで恐縮ですが、耐久性を考慮したキャッシュ層 SSD のサイジングの考え方などを以下にまとめていますので参考にしていただければと思います。
https://kwmtlog.blogspot.com/2019/03/vsan-cache-ssd-selection.html
> 、選択する基準は標準的なワークロード(R:W 7:3等)であれば
> RIやMUを選択、Write IOが非常に多く発生する環境であれば
> WI SSDを選択することが望ましい、
Write IO が多い環境でも、キャパシティ用に WI SSD は勿体ない(MU で十分耐久性がカバーできる)事が殆どです。
例えば既存環境で LiveOptics のようなアセスメントを実施すると 1日辺りの書込みデータ量、IO 量、IO サイズなどがざっくりではありますが明らかになります。
導入したシステムを何年間使っても耐えられるレベルの SSD 記憶セルの耐久性も、1日辺りの書込量と SSD のサイズでサイジングする事ができるので、まずは可能な限り事前アセスメントすることをおすすめしています。
DELL-Naoyuki K
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2023年1月27日 00:00
VxRail サイジングツールを利用すれば、入力したワークロードから5年間の書き込み量を見積もって、耐久性も考慮したサイジング結果を出してくれます。
一般的にサーバ製品やその派生という扱いであるHCI製品の場合、SSD寿命に伴う交換は有償対応とされることが多いと思いますが、VxRailの場合はストレージ製品文化を継承したHCIであるため、SSD寿命に伴う交換も無償対応されます。
kwmt
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877 メッセージ
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2023年1月27日 05:00
少しだけ補足すると、おそらくキャッシュとキャパシティが逆で書かれてしまったものと思いますが、
> 一般的な用途の仮想環境であればキャパシティディスクは MU SSD で大丈夫
上記、一般用途の仮想環境のキャッシュ層ドライブであれば、今は容量の大きな MU もありますので余裕です。
> Cache SSD についてはR/W 70:30ぐらいであれば紹介いただきましたブログからやはりRead Intensiveぐらいでいいなかな
一方、上記キャパシティ層ドライブと読み替えますが、
一般用途のキャパシティ層ドライブの場合は RI SSD で余裕です、MU をキャパシティに使うのは書込特化の環境のみで十分です。
K.Sato
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2023年1月28日 09:00
お二人が同一容量構成での理論的なお話を頂けたので、そのほかの選択肢について補足します。
耐久性の高い SSD を用いることで性能を上げるということも可能ですが、
基本的には同一容量・同一インターフェース(SATA/SAS/NVMe)での「RI」「MU」「WI」といった耐久性の異なる SSD の性能差は微々たるものです。
よって、上記のやり方としてはコストパフォーマンスが非常に悪いと私は考えています。
そして、そのほかにも性能を上げる方法があります。
特に、1 に関しては vSAS を用いることで、SATA と近いコストで速度向上が期待できます。(Capacity SSD)
2 に関しては、容量は増えますが、vSAN においては全体のIO性能向上も大いに期待できます。
3 に関しては、Write Buffer上限600GB環境下においても、1.6TB などの大容量SSDを用いることで その他の領域が余剰領域としてSSDの動作を助けるため、IO性能向上が期待できます。
(vSAN 8.0 ではその他の領域部分も使用可能になるため、さらにIO性能向上が期待できると言えます)
最後に、kwmt氏の言う通り、一部の書込み特化環境でなければ Capacity SSD は RI で十分です。
また、"書込み特化" というのは R/W比率ではなく、"日々の書き込み量がどの程度大きいか" によります。
(例えとして、R/W 50:50 だとしても全体の IO量が多くなければ RI でも問題ないケースも大いに想定されます)
tanboi_3
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2023年1月27日 00:00
kwmtさん
詳しくありがとうございます。
耐久性があがると仕組み上性能も上がるということですね。
詳細なサイジングが必要な場合はLiveOpticsで
一日の書き込み量なども確認しつつ、一般的な用途の
仮想環境であればキャパシティディスクはMU SSDで
大丈夫なケースが多い、と参考にさせていただきます。
Cache SSDについてはR/W 70:30ぐらいであれば
紹介いただきましたブログからやはりRead Intensive
ぐらいでいいなかなという印象を持ちました。
ありがとうございました。
以上、よろしくお願いいたします。