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5 Practitioner

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886 メッセージ

550

2022年8月24日 18:00

VXRAILのノード障害時の使用可能容量について

いつもお世話になっております。
以下の状況の挙動についてご教示いただきたく
よろしくお願いします。


VXRAIL 3台構成で1台が完全にダウンしてしまったとします。


・この場合、VMをすべてFTT1で構成されていた場合は
VMが2重化されているので、そのまま使用は継続できるが、
空き容量としては、ダウンした1台分の空きが
まるまる使用できなくなる。という理解でよいでしょうか?


大量のデータが書き込まれているときに1台がダウンすると
VM自体は正常に動くが、空き容量が急激に減って、
急遽容量不足に陥る可能性がある、という危険はあるのかと考えています。


・1台が完全にダウンしたときは、管理画面から確認したときも
データストアのMAX容量や空き容量が1台分減った値が表示されるのでしょうか?


・もし4台構成(N+1構成)で「ホスト再構築の予約」の設定をしていた場合だと、
普段使用できる空き容量としては、3ノードの構成の時と同じだが、
1台ダウンしても、予備の1台が使用できるようになるので、
1台ダウン時でも空き容量は変わらない(減らない)、という考えでよいでしょうか?


以上、よろしくお願いいたします。

1 Rookie

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60 メッセージ

2022年8月24日 20:00

FTT=1/MirroringのStorage Policyの場合、
2つのComponentと1つのWitnessの3つにデータが分散され、それぞれ異なるホスト上のCapacity Diskに配置されます。

したがって、1台のホストが完全にダウンした場合、そのホスト上のデータ(Component/Witness)は
他のホスト上のCapacity Diskへと再同期し、冗長性を再確保しようとします。

ただし、3Node構成の場合、3つのデータが必ず異なるホスト上に配置されなければならないという理由で、
再同期で移動できる他のホストが存在しないため、冗長性の再確保はなされません。

>・この場合、VMをすべてFTT1で構成されていた場合は
>VMが2重化されているので、そのまま使用は継続できるが、
>空き容量としては、ダウンした1台分の空きが
>まるまる使用できなくなる。という理解でよいでしょうか?

ご認識の通り、容量としては1台分の空きが使用できなくなります。

>大量のデータが書き込まれているときに1台がダウンすると
>VM自体は正常に動くが、空き容量が急激に減って、
>急遽容量不足に陥る可能性がある、という危険はあるのかと考えています。

空き容量は急激に減りますが、FTT=1で構成されるThin Provisioningでのデータ容量の増加については、
冗長化されて書き込めるNode数が不足しているため、冗長されない状態で書き込まれます。
なお、新規VMのDeployやSnapshotの取得(およびSnapshot機能を使ったBackup)などについては、
必要なFTTを満たすためのホスト数が足りないということで、失敗します。

 vSAN -- Creating/Reverting Snapshots fails -- Fault Domain Error (58919)
 https://kb.vmware.com/s/article/58919?lang=en_us

したがって、結果的に全体の容量は減るものの、冗長化されなくなる分、使用される容量も減るので
全体的な%としては、変わらないというのが3Node構成の特徴です。

>・1台が完全にダウンしたときは、管理画面から確認したときも
>データストアのMAX容量や空き容量が1台分減った値が表示されるのでしょうか?

確認されている画面箇所などにもよるかもしれませんが、基本的には1台減った分の表示となります。

>・もし4台構成(N+1構成)で「ホスト再構築の予約」の設定をしていた場合だと、
>普段使用できる空き容量としては、3ノードの構成の時と同じだが、

ご認識のとおりです。

>1台ダウンしても、予備の1台が使用できるようになるので、

「ホスト再構築の予約」の設定はホストの1台を予備として設定するという考え方ではなく、
ホスト1台分の容量を全体の容量から事前に確保しておくという考え方となります。

>1台ダウン時でも空き容量は変わらない(減らない)、という考えでよいでしょうか?

「ホスト再構築の予約」はあくまで、1台ダウンした際に備えて、通常では使用されないように
1台分の容量を予約しておくというものになりますので、空き容量としてはカウントされてきます。
したがって、1台ダウンした場合、空き容量は減ります。

4 Operator

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1.7K メッセージ

2022年8月25日 00:00

持続性コンポーネントは4ノード以上でないとできないものだと思っていましたが、ラボで試したら確かに3ノード構成でもできていました。勉強になりました。

naoyuki_kaneda_0-1661413018583.png

 

4 Operator

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877 メッセージ

2022年8月25日 00:00

基本は @shirano2 さんが書かれた内容の挙動ですがいくつか補足を

> 大量のデータが書き込まれているときに1台がダウンすると
> VM自体は正常に動くが、空き容量が急激に減って、
> 急遽容量不足に陥る可能性がある、という危険はあるのかと考えています。

上記の様な挙動の際は正常な 3Node 状態でも同様に空き容量が急激に減る事になるので、1ホスト障害状態でなくてもどちらにしてもリスクある状況です。

ただし、1ホスト障害状態の時の差分データの書き込みについて vSAN 7.0 Update2 からは "計画外の障害への対応" 機能強化で本来書き込まれるはずだったホストの代わりに別の残っているホスト(今回の場合は Witness が配置されたホスト)に書き込み差分を記録するようになっているため、ホスト障害時の容量増加が従来よりも早い可能性があります。

 

> ・もし4台構成(N+1構成)で「ホスト再構築の予約」の設定をしていた場合だと、
> 普段使用できる空き容量としては、3ノードの構成の時と同じだが、
> 1台ダウンしても、予備の1台が使用できるようになるので、
> 1台ダウン時でも空き容量は変わらない(減らない)、という考えでよいでしょうか?

上記に関してはいくつか過去に回答したスレッドがあるので以下にリンクを置きます

ご参考まで

4 Operator

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877 メッセージ

2022年8月25日 00:00

はい、まさにこの機能の特長で、可用性低下状態における書き込みデータのロストを避ける事を優先しているので 3-1 ホストとなった場合でも Wintness と同じホストに差分書き込みでデータを保持するようになっております。

5 Practitioner

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886 メッセージ

2022年8月25日 23:00

shirano2さん、kwmtさん、naoyuki_kanedaさん


ご回答ありがとうございます。
3ノード構成と4ノード構成のときの
容量の考え方が理解できました。

詳細にご解説いただき感謝いたします。


また、持続性コンポーネントについては
知らない機能でしたので大変勉強になりました。
ありがとうございます。

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