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VXRAILのAMD搭載モデルについて
いつもお世話になっております。
漠然とした質問になってしまい申し訳ないのですが、
現在のVXRAILはAMDのCPUを搭載可能なモデルがありますが、
・こちらは従来のインテル製のCPUを載せたVXRAILとどう
使い分けされるものなのでしょうか?
従来のインテルCPU搭載モデルと比べた時の一般的な長所や短所など
教えていただけると幸いです。
・従来のインテルCPU搭載モデルと比べて一般的な構成やネットワーク周りの違いや
制限などはあるものでしょうか?
以上、よろしくお願いいたします。
DELL-Naoyuki K
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2021年6月22日 18:00
> ・こちらは従来のインテル製のCPUを載せたVXRAILとどう
> 使い分けされるものなのでしょうか?
> 従来のインテルCPU搭載モデルと比べた時の一般的な長所や短所など
> 教えていただけると幸いです。
個人的な印象とはなりますが、AMDモデルのほうが 1ドルあたりのパフォーマンスが良い傾向にあり、VxRailのベースとなっているPowerEdgeでも同様です。
ただし VxRail の FAQ では、以下の記載がありますので Storage 性能は Intel CPU のほうが勝ると考えられます。
>The E665 can have node pricing advantages in configuration where the processor is a significant amount of the node cost; (i.e. -hybrid or small all-flash). Consider it for price sensitive accounts, with lower storage performance needs
> Consider the E665 for workloads with high VM density needs, but lower storage performance needs
また、1ソケット当たりの最大コア数も多いため、ソケットベースのライセンスの場合はライセンス費用も削減できます。
ただし、vSphere ライセンスは 2020 年 4 月以降、1ライセンスのコア上限は32となっているので、AMDモデルを検討される際は、32コアもしくは64コアがコスト観点では推奨となります。
VxRail の Hardware Config Guide をみると、Intel CPU では利用できない NIC カードなども選択できます。
一方で、1ソケット構成しか現時点では存在しないため、Memory数やNICカードの数などの上限がIntel CPUモデルより少ない点は短所と言えると思います。
>・従来のインテルCPU搭載モデルと比べて一般的な構成やネットワーク周りの違いや
> 制限などはあるものでしょうか?
サポートされる NICが異なり、特に オンボードNICは Broadcom社製のもののみとなります。
サーバ単体で見た際には、構成の上限値が Intel CPU モデルよりも劣ります。
メモリの構成については、Intel CPU モデルと推奨構成やサポート構成が異なる場合がありますのでその点は注意ください。
たとえば、Intel CPU の SkylakeやCascade Lake では 6 or 12 枚構成が推奨であり、4 or 8 枚構成は非推奨になっています。
2nd Gen AMD EYPCでは、4 or 8 枚構成が推奨(32コア以上の場合は8枚構成のみ推奨)となり、6 or 12 枚構成は非サポート構成になっています。
詳細については、VxRail の Hardware Config Guide や 各CPUベンダの Memory Population Guide から確認できます。
また、すでに Intel CPU モデルで Cluster を組んでいる場合、同じ Cluster に AMD CPU モデルを混在させることはできません(VxRailではなくVMwareの制限)。その点もご注意ください。
kwmt
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2021年6月22日 19:00
Intel Xeon と AMD EPYC の使い分けという観点だと、
2つの種類のノードは同一クラスタでの混在はできないので、AMD は AMD のみでクラスタを構成する事になります。
また、クラスタ間、vCenter 間での Intel ⇔ AMD の異なる CPU 間での vMotion も不可なので、vMotion 要件がある場合は CPU を揃える必要があります。
> ・従来のインテルCPU搭載モデルと比べて一般的な構成やネットワーク周りの違いや制限などはあるものでしょうか?
現時点の AMD 搭載モデルは 1CPU 構成モデルのみとなっています。オンボード NIC (NDC) は Intel NIC ではないですが、基本的なネットワーク構成は同じです。
元々 EPYC は 1CPU でも最大 64 Core モデルが用意されていますし、メモリも 2TB まで搭載できるのでリソース容量的な問題はないかと思います。
※ 8つあるメモリチャネルの使い方でメモリ性能は変わってきますので、16 DIMM 挿して最大容量をとるか、8 DIMM 挿して最高性能をとるか、この辺りは仕様があるので確認をお勧めします。
また、vSphere 7.0u2 では AMD EPYC 向けの CPU scheduler の最適化が vSphere Kernel として強化されているので性能に関しては最新バージョンであればより良くなっているはずです。
1番のメリットは 1CPU 32 Core で抑えつつ、大容量メモリを搭載する事で CPU 単位のライセンスコストを抑えてクラスタを展開できる事かなと思います。
この辺りは今度出てくる Intel の Ice Lake 世代のモデルがどのようなラインナップになるかでいい感じの比較ができるかなと思います。
ご参考まで、、、
tanboi_3
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2021年6月24日 01:00
naoyuki_kanedaさん
kwmtさん
詳しくご記載いただき大変ありがとうございます。
AMDは1ソケット構成のみだが最大64コアのCPUラインナップが
あるというところが肝になってきそうですね。
おっしゃるようにCPUソケット数でのライセンス課金が発生するような環境では
AMDモデルが存分に活かせそうです。
また、ネットワーク周りの構成面ではNICのメーカーが変わること以外は
インテル搭載モデルと違いはないことも確認できてよかったです。
勉強になりました。