VxRailのESXi/vCenterのログ出力サイズ変更可否について

対象のパラメータはVxRailでは管理されていないものですので、多少変更したところでVxRailとしての挙動に影響はありません。

「多少」とさせいただいたのは、デフォルト値からあまりにもかけ離れた設定をしてしまった場合、想定しない問題が発生する可能性がゼロではないからです。

ログローテーションの世代を伸ばしたり、最大サイズを増やした場合、必然的に内部のDisk容量を多く消費します。

とはいえ、ログローテーションやサイズを変更している（増やしている）ユーザはほかにもいらっしゃいますし、私が知っている限りそれによる問題は発生していません

未サポートでしょうか

サポートという言葉は非常に便利な言葉で、それ自体が広い意味をもち、いろんな場面と意味合いで使えます。サポートされてます！と大きな声で言えれば一番良いのですが、多くの場合はその意味と意図を分解してお答えする必要があります。

保守サービスという意味での「サポート」であれば、変更すること自体はVxRailとして禁止されておらず、保守サービスは継続して提供されるというのが私の理解です。

しかしながら、動作保証という意味での「サポート」あれば、上述の通りグレーとなります。多少の変更であれば吸収できるとは思いますが、万が一にもログ保存領域が枯渇するような事態になった場合は、ESXiやvCenterの挙動として何らかの異常が発生する可能性があります。

溢れないように計算されているとは思いますが、ローテーションで設定される最初の世代の満了までは、容量使用率などに注目されたほうがよろしいかと思います。

もし問題となりそうな兆候が見られた場合は設定値を調整するような対処が必要になります。

また、ログサイズが大きくなると必然的にログバンドルのサイズも大きくなりますので、Dell EMCにログ転送する際に通常よりも多くの時間を要したり、ログ取得に失敗するなどの副作用が出る場合もあります。

そういった問題に対する理解や、柔軟な対応が可能であれば、運用上特に問題はないと思われます。

慎重にする場合は、いったん一部のESXiのみ設定を変更をし、一定期間様子を見たのちに、残りのESXiも変更するようなやり方が良いかもしれませんね