VxRailのvSAN内のファイルの保護について

vSAN データストアにおけるオブジェクトはいくつか種類があります。

代表的なものとして、

・仮想マシンの構成ファイルを保存するための VM home name space object （ディレクトリ）

・仮想ディスクに対応する VMDKオブジェクト

・スワップに対応する、vswpオブジェクト

などです。

vSAN上に手動でフォルダを作成した場合は、VM home name space として扱われます。

VM home name space オブジェクトは255GBで作成され、 VMFSでフォーマットされているため、仮想マシンに必要なファイル（非vSAN Object）を配置することが可能になっています。手動でISOなどのファイルを保存することもできます。

手動で作成したフォルダは仮想マシンに紐づかないためGUIから、その冗長構成や物理配置を確認することはできず、またStorage Policy を手動で適用することもできません。

しかしコマンドで確認することが可能です。

ESXi に SSHでログインして、以下のコマンドを実行してください。

esxcli vsan debug object list 

このコマンドはvSAN Objectの一覧を表示するもので簡易的に構成などを確認することができます。

出力内でフォルダ名（ISOなど）で検索すると簡単に該当するvSAN Objectを確認できます。

・vmnamespace オブジェクトであること

・サイズが255GBであること

・Directory Name が一致すること

・Objectの構成（物理配置やポリシー）