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VxRail_アップグレード時の動きについて
いつもお世話になっております。
VxRailのアップグレードを検討しているのですが、
いくつか確認させてください。
VxRailのアップグレードは1ノードずつ
アップグレードを繰り返していくローリングアップ
グレードだと認識しております。
ですので、VMを無停止で行うにはクラスタ全体として
1ノード分のリソースの空きが必要だと思います。
・そこで質問なのですが、
FTT1ミラーであればアップグレード中のノードにある
データについては必ず冗長性を欠いた状態になると
思いますので、ディスク容量については1ノード分の空きを
準備しなくてもVM無停止でアップグレードすることは
可能なのでしょうか?
(例えばクラスタ全体のディスク容量95%使用中などでも
アップグレード可能でしょうか?)
それとも、アップグレードするには
クラスタ全体の〇〇%の空き容量は必ず必要、というような
要件があるのでしょうか?
・以前VxRailのアップグレード時は
Standardライセンスであっても一時的にDRS機能が
使えるようになり、完全自動でアップグレードできる
ようなことをお聞きした気がしますが、これは今でも
そうなのでしょうか?
・上記の機能が今でも使える場合、
アップグレード開始時にDRSを使うか使わないかを
選択するようなイメージでしょうか?
また、アップグレードの途中で、次のノードからは
DRS機能を使って自動でVMを移動させるとか、
逆に途中から手動vMotionで移動させるようにする、
など変更は可能なのでしょうか?
・DRSを使わない場合は、1ノードアップグレード完了
ごとに手動でVMを移動させたあとに、次のノードを
アップグレードというように1ノード完了ごとに
人の手でvMotionをしていくイメージでよいでしょうか?
以上、よろしくお願いいたします。
shirano2
1 Rookie
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2023年6月5日 01:00
お世話になっております。
FTT1ミラーであればアップグレード中のノードにある
データについては必ず冗長性を欠いた状態になると
思いますので、ディスク容量については1ノード分の空きを
準備しなくてもVM無停止でアップグレードすることは
可能なのでしょうか?
(例えばクラスタ全体のディスク容量95%使用中などでも
アップグレード可能でしょうか?)
可能かどうかという観点では、ご認識の通り冗長性を欠いた状態でUpgradeが進みますので可能となると思われます。
ただし、VSANデータストアの使用率が90%を超えた場合、Reactive Rebalanceが動作し、Upgradeに伴うNodeのMaintenance Mode移行に数時間以上を要したり(結果としてUpgrade全体でかかる時間が予定よりも1日以上も伸びるなど)また、その時間が伸びることでResyncも開始されてしまい、DIsk I/Oが高騰・Congestionの発生。VSAN空き容量不足により、仮想マシンの稼働に影響を及ぼすなどの状況が想定されるため、強く非推奨です。
基本的にVSAN健全性テストでアラートが出ない範囲での実施が推奨となります。
https://kb.vmware.com/s/article/2150568
・以前VxRailのアップグレード時は
Standardライセンスであっても一時的にDRS機能が
使えるようになり、完全自動でアップグレードできる
ようなことをお聞きした気がしますが、これは今でも
そうなのでしょうか?
はい。今でもその通りです。
・上記の機能が今でも使える場合、
アップグレード開始時にDRSを使うか使わないかを
選択するようなイメージでしょうか?
また、アップグレードの途中で、次のノードからは
DRS機能を使って自動でVMを移動させるとか、
逆に途中から手動vMotionで移動させるようにする、
など変更は可能なのでしょうか?
DRS無効やStandard License等の場合は、Upgrade開始時にDRS使用有無を選択する画面が出てきます。Enterprise LicenseでDRS有効である場合は特に選択画面は出てこず、DRS有効のままUpgradeが進みます。
・DRSを使わない場合は、1ノードアップグレード完了
ごとに手動でVMを移動させたあとに、次のノードを
アップグレードというように1ノード完了ごとに
人の手でvMotionをしていくイメージでよいでしょうか?
Upgradeの途中にて、NodeがMaintenane Modeに入ろうとするタイミングにて、仮想マシンの移行を促すメッセージが表示されます。移行完了するとNodeがMaintenance Modeに入り、Upgradeの処理が継続されます。
DELL-Naoyuki K
4 Operator
4 Operator
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2023年6月5日 20:00
vSANの場合はUpgrade時に限らず平時から空き容量が必要です。外部ストレージを利用した3Tier構成の場合と異なり、vSANデータストアの容量はRAID冗長前のRaw容量が表示されており、スペアも包括されています。
3Tier構成の場合は外部ストレージから切り出したLUNをVMFSでフォーマットしてデータストアとしているため、冗長化後の実行容量として表示され、スペア領域などは隠蔽されている形となりますが、vSANの場合はRAIDタイプやスペア領域なども含んだ総合的なストレージ管理が可能(必要)になっています。
従来の3Tier構成に慣れたvSphereユーザ観点では複雑な印象を受けるかもしれませんが、HCIはストレージ部分も統合されているため、従来のVMFSデータストアの容量管理とは異なり、ストレージ全体を管理している、という認識で、常に一定の空き容量が必要だと理解していただければ難しいことはありません。
vSANの機能として、必要な空き容量管理の機能もありますし、外部ツールなどでザックリ簡易的に容量管理をしたい場合は、75%未満の使用率になるようにしていただければ概ね問題ありません。
環境によっては75%よりも多く利用して問題ないケースもありますが、シンプルに理解・管理したい場合は75%と覚えておくのが無難です。
もしvSANの容量管理について詳細に知りたい場合は以下の記事が参考になると思います。
調べたこと 試したこと: vSAN データストアの容量サイジングの考え方 (vSAN 6.7 / vSAN 7.0 / vSAN 8.0) (kwmtlog.blogspot.com)
DELL-Naoyuki K
4 Operator
4 Operator
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1.7K メッセージ
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2023年6月5日 20:00
持続性コンポーネントという機能がありますので、アップグレードなどのメンテナンス時において、追加障害が発生した際に必ずしもデータロスとはなりません。
詳細については以下のブログが参考になります。
Enhanced Durability During Maintenance Mode Operations - Virtual Blocks Blog (vmware.com)
アップグレード時の再起動中であっても常にデータは二重化されている、とお考えいただければと思います。
tanboi_3
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2023年6月5日 17:00
shirano2さん
ご回答ありがとうございます。
助かりました!
tanboi_3
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2023年6月6日 01:00
naoyuki_kanedaさん
ご回答ありがとうございます。
アップグレード時は目安として全体の25%は
空き容量があることと意識しておきます。