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トレスパスしたCelerraのLUNを元に戻す方法
製品:
Celerra(CLARiXをバックエンドストレージとして利用)
説明:
Celerra Managerのアラート詳細に"Disk dx has been trespassed"と表示されている
Celerra Managerのハードウェアステータスが"Storage Processor is ready to restore"と報告されている
上記メッセージは一つ以上のCelerraのLUNが、デフォルトで設定されたCLARiXのストレージプロセッサに対してアクセスをしていないことを示しています。これはバックエンドCLARiXのメインテナンス作業や、LUNのデフォルトオーナーであるべきストレージプロセッサに対する一時的な接続問題などにより発生します。
注意:これはCLARiXのストレージプロセッサがフェイルオーバーしたことを意味しているものではありません。
解決案:
1. バックエンドCLARiXに問題がないことをNavisphere Managerで確認します。確認ができない場合には、これより先に進まず、EMCサポートに連絡してください。
2. CelerraのコントロールステーションにSSH接続をします。
3. 以下コマンドを実行してバックエンドストレージの状態を取得します:
[nasadmin@cs0]$ nas_storage -check -all
Discovering storage (may take several minutes)
Error 5017: storage health check failed
CK200043300731 SPB is failed over
CK200043300731 d8 is failed over
上記例では、ヘルスチェックの結果一つのディスク(d8)とストレージプロセッサ SP Bがフェイルオーバーしていることが報告されています。もしもこれら以外の種類のエラー、例えばpath failuresなどが報告された場合には、これより先に進まず、EMCサポートへ連絡してください。
4. 以下コマンドを実行し、トレスパスしているLUNが存在するCLARiXのストレージIDを見つけます:
[nasadmin@cs0]$ nas_storage -list
id acl name serial_number
1 0 CK200043300731 CK200043300731
5.トレスパスをしているすべてのCelerra LUNを元に戻すために以下コマンドを実行します:
[nasadmin@cs0]$ nas_storage -failback id=1
id = 1
serial_number = CK200043300731
name = CK200043300731
acl = 0
done
注意:このコマンドは必要に応じてCelerraに関連したLUNのみをトレスパスさせます。バックエンドのCLARiXが共用利用されている場合には、Celerraに関連しないLUNに対する影響はありません。
このドキュメントは、EMCサポートコミュニティで作成されたドキュメントの翻訳版です。原文の英語はこちらから参照できます: How to restore trespassed Celerra LUNs |
Uehara Y.
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2014年5月1日 21:00
この方法は(Celerraだけではなく)VNXでも有効です。
Natsuzora
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2014年12月16日 23:00
わかりやすいご説明ありがとうございます。
JPCommunityMgr
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2016年1月11日 17:00
5.の手順まで進んだ後、再度nas_storage -check -allコマンドを実行することにより、問題解決の有無を確認することが出来ます。当該コマンド実行後、以下出力例のようにエラー情報等が消えていれば問題は解決したと判断することが出来ます。
$ nas_storage -check -all
Discovering storage (may take several minutes)
done