Avamarレプリケーション・システム:ソースとターゲットの容量使用率が異なる

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現象

Avamarソース・システムとAvamarターゲット・システムがあります。  一方のシステムの容量使用率がもう一方のシステムより高くなっています。

適用範囲

このソリューションは、特にAvamarバージョン4および5に適用されます。

原因

サーバ使用率の違いが生じる理由は、次のとおりです。

1)実際のグリッドの物理的または論理的な違い

- ソース・グリッドとターゲット・グリッドでデータ・ノードの数が異なる場合や、2つのグリッドのデータ・ノードのディスク構成が同じでない場合があります。

2)レプリケーション構成

- ターゲット・グリッドにおけるバックアップの保存ポリシーがソース・グリッドと異なる場合があります。

- レプリケーションは、選択したクライアントのみターゲット・グリッドにレプリケーションされるように構成することができます。

- クライアントまたは関連するバックアップがソース・システムから削除された可能性があります。

3)その他の動作

- 複数のAvamarシステム間でクロス・レプリケーションが発生したり、レプリケーション・ジョブが確実に完了していない可能性があります。

解決方法

以下のヒントに従って、ソース・システムとターゲット・システムの容量使用率が異なる理由を特定できます。

1)「status.dpn」を使用して2つのシステムを比較します。

2)グリッドごとに、各データ・ノードの物理的なデータ・パーティションの合計サイズを調べます。  これは、「df -h | grep data」コマンドを使用して取得できます。  mapallコマンドに精通している場合、ユーティリティ・ノードからすべてのデータ・ノードに同時にクエリーできます。

3)グリッドごとに、「status.dpn」を実行し、各データ・ノード上のストライプの合計数を調べます。  ストライプの数は、バケット単位で識別されます(たとえば、onl:xxxなど)。各データ・ノードのストライプの合計数の違いは、2%未満になっているべきです。

4)「status.dpn」を実行し、各グリッドで実行されているAvamarのバージョンを比較します。

5)レプリケーション構成をチェックし、「--expiredelta」、「--before」、「--after」などのフラグが設定されているかどうかを調べます。

6)レプリケーション構成をチェックし、「--include」フラグや「--exclude」フラグが設定されているかどうかを調べます。

7)「replcnt.sh」スクリプトは、ソース・システムに保存されていてターゲット・システムに保存されていないバックアップを識別するのに役立つユーティリティです。  このスクリプトは、ftp://avamar_ftp:anonymous@ftp.avamar.com/software/scripts/replcnt.sh から入手できます。 Avamarソース・システムからrootとして実行します。  このスクリプトにはオンライン・ヘルプが含まれていますが、使用方法はこのソリューションの範囲外です。

8)replcnt.shを使用して、AvamarアドミニストレータGUIでバックアップ保存期間を手動でチェックします。

9)環境内のすべてのAvamarシステムを調べて、どのシステムがどこにデータをレプリケーションするかを理解します。

10)Avamarソース・システムで/usr/local/avamar/var/cron/replicate.logを参照し、レプリケーションが成功しなかったことを示すエラー、障害、タイムアウトがないか調べます。

11)これは予期される動作のため、アクションは必要ありません。  時間の経過とともに、2つのシステムの容量レベルが等しくなっていきます(容量の大きいシステムが小さくなることが期待されまた逆のパターンも同様です)。

詳細情報に関してはナレッジ・ベースesg118677を参照してください

このドキュメントは、EMCサポートコミュニティに作成されたドキュメントの翻訳版です。英語の原文はこちらから参照できます:Avamar replication systems - source and target differ in capacity utilisation

Version history

最終更新日:

2013/04/24 0:00

更新者::

JPCommunityMgr

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