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2012年7月12日 21:00

CLARiXアレイの各種フェイルオーバー モード

製品:

CLARiX CXシリーズ

説明:

CLARiXアレイはアクティブ/パッシブ デバイスであり、LUNオーナーシップ モデルです。 つまり、LUNがバインドされている場合、SP-AまたはSP-Bがデフォルト オーナーとなります。 SP-Aのポート経由のI/O要求は、SP-Aが所有するLUNでしか処理されず、SP-Bのポート経由のI/O要求は、SP-Bが所有するLUNでしか処理されません。ホストから、そのLUNを所有しないSPのLUNにアクセスする必要が生じる場合もあるため、さまざまなフェイルオーバー方式が必要となります。


解決策:

各種フェイルオーバー モードを次に示します。


  • フェイルオーバー モード0 – LUNベースのトレスパス モード

このフェイルオーバー モードがデフォルトであり、オートトレスパス機能と連携します。 オートトレスパスは、LUN単位で設定されるオペレーションモードです。 LUNのオートトレスパスが有効の場合、そのLUNを所有しないSPは、そのLUNが存在しアクセス可能であることを報告します。  LUNはI/O要求のあったSPにトレスパスされます。 LUNがトレスパスされるとそのたびに、Unit Attentionメッセージが記録されます。 オートトレスパスが無効の場合、そのLUNを所有しないSPは、そのLUNは存在するがアクセスできないことを報告します。 そのLUNを所有しないSPにI/O要求があった場合にはそのI/O要求は拒否され、LUNを所有するSPは変更されません。

注:  ホストがI/O要求をSP-AとSP-Bの両方に送信する場合、SP-A、SP-Bのそれぞれへの要求を満たすためにLUNをトレスパスする必要があるため、フェイルオーバー モード0とオートトレスパスの組み合わせは危険な場合があります。  これは、PV-Linkを使用するHP-UXサーバで最もよく見られる組み合わせです。  この場合にはオートトレスパス機能は、HPオートトレスパスのイニシエータ タイプの設定により有効化されます。 フェイルオーバー ソフトウェアを使用しないホストでは、オートトレスパスを無効にして、フェイルオーバー モード0を使用する必要があります。

 

  • フェイルオーバー モード1 – パッシブパスに対してNot Readyを応答するモード

このオペレーション モードでは、そのLUNを所有していないSPは、所有していないすべてのLUNはそのSP配下に存在し、アクセス可能であることを示します。  ただしそのLUNを所有していないSPに対するI/O要求はすべて拒否されます。 そのLUNを所有していないSPにTest Unit Ready(TUR)コマンドを送信すると、Not Readyステータスが返されます。 このモードは、オートトレスパスを無効にしたフェイルオーバー モード0と類似しています。

注:  このモードは、PowerPathで最もよく使用されています。 PowerPathを使用しないホストがフェイルオーバー モード1で構成されている場合、SP-Aが所有するLUNのSP-Bへのパスなど、ゾーニングされたパッシブ パスはすべて、サーバに対してNot Readyと応答されます。 Solarisサーバでは のオフライン エラー、AIXサーバではセンス バイト0102、0700、0403のSC_DISK_ERR2エラー、Linuxサーバではbuffer to I/Oエラーと表示されます。 PowerPathがインストールされている場合は、このようなメッセージは表示されません。 

 

  • フェイルオーバー モード2 – DMPモード

このオペレーション モードでは、そのLUNを所有しないSPは、所有していないすべてのLUNはそのSP配下に存在し、アクセス可能であることを示します。 このモードは、オートトレスパスを有効にしたフェイルオーバー モード0と類似しています。 そのLUNを所有していないSPにI/O要求があった場合は必ず、I/O要求を受信したSPにそのLUNはトレスパスされます。  このモードとオートトレスパス モードの違いは、Unit Attentionメッセージが表示されない点です。

注:  このモードは、一部のオペレーティング システムの一部のVERITAS DMP構成に使用されます。   このモードは、自動トレスパスと類似しているため、「トレスパス ストーム」を発生させることがあります。  サーバでCLARiXへのすべてのパスを検査するスクリプト、たとえばSolarisサーバでformatを実行した場合、LUNを所有しないSPにI/O要求が送信されるとそのSPにLUNがトレスパスされます。  この状況が複数のLUNで発生すると、大量のトレスパスが発生することがあります。

 

  • フェイルオーバー モード3 – パッシブパスに対して常時Readyを応答するモード

このオペレーション モードでは、そのLUNを所有しないSPは、所有していないすべてのLUNはそのSP配下に存在し、アクセス可能であることを示します。  そのLUNを所有しないSPに送信されたI/O要求はすべて拒否されます。  これはフェイルオーバー モード1と類似していますが、サーバから送信されたTest Unit Readyコマンドに対して、送信先がLUNを所有しないSPの場合でも必ず、成功のメッセージが返されます。 

より詳しい説明については、Primusの記事「emc157830」を参考にしてください。

これは、EMCサポートコミュニティで作成されたドキュメントの翻訳版です。原文の英語はこちらから参照できます

https://community.emc.com/docs/DOC-12817

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