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2019年3月24日 22:00

【ECS解説第2回】ECS (Elastic Cloud Storage) TEST DRIVEのご紹介

2019.03.25

皆様、こんにちは。

Dell EMC ECS (Elastic Cloud Storage)を皆様の環境で検証いただけるようリリースされているVM版のECSを前回ご紹介しました。もうお試しいただけたでしょうか?

今回は仮想マシン環境をご準備できなくてもインターネット越しにREST APIである S3プロトコルでECSがどのように動作するか試していただける環境をご用意しております。今回はこのECS TEST Driveについてご紹介いたします。マネジメント用のPortal画面へのアクセスはできませんが、実際にアプリケーションがECSにS3でI/Oできデータの読み書きができるかを確認することができます。今回はWindows client評価版として個人利用向けのフリーウェアが提供されているS3 Browserでアクセスできることを確認してみます。(S3 Browserはサードパーティの有償製品です。弊社からはサポートできません。)

ECS TEST DRIVEとは

ECSアプライアンスを導入いただくことで、クラウド同様のオブジェクトストレージのメリットを活用いただけるようになります。

ECSアプライアンスのAPIを確認いただける環境を、無償で活用できるサイトをご用意しました。ご利用登録をお待ちしております

 

ECS Test driveへのアクセス

以下のURLよりECS TEST DRIVEサイトへアクセスしてください。

https://portal.ecstestdrive.com/

Portal001.jpg

 

ECS TEST DRIVEへの登録

ウェブページ右上の「REGISTER」の文字列をクリックしてください。
下記のページに遷移しますので、必要事項を入力し、ページ下部の「REGISTER」をクリックしてください。登録時のパスワードは7桁以上、アルファベットの大文字・小文字と数字、半角記号の組み合わせが必要です。

NewReg001.jpg

しばらくすると、記述いただいたメールアドレス宛に ASD.Online.Services.Team@emc.comから「ECS TEST DRIVE - Activate Your Account」というSubjectでメールが送信されます。

 

アカウントのActivation

メール本文にある次の文言に従って、「here」の文字列をクリックし、作成されたアカウントのActivateを行ってください。

 “you must first activate your account before you can log in. Please activate your account by clicking here.”

作成されたアカウントには1テラバイトの容量が割り当てられています。

 

ECS TEST DRIVEへログイン

再度、「https://portal.ecstestdrive.com/」へアクセスしてください。
右上の「LOG ON」をクリックし、アカウント作成時に登録したemail addressとパスワードを入力してログインしてください。

ECS TEST DriveのBucketsへアクセスするためのCredential

ログイン後のウェブページ上部の「CREDENTIALS」をクリックしてください。

Credntial001.jpg

アカウントのBucketsにアサインされた各種Credential(エンドポイント、パスワード等)が確認できます。これを使ってECSのBucketにデータアクセスが可能になります。下記の図はCyberduckの設定画面の入力項目とCredentialの対比です。

このケースではS3形式でECSのBucketsにアクセスする設定となります。

Credntial002.jpgCredntial003.jpg

 

S3 Browserの場合は次のようになります。まずはウィンドウのメニュー 「Account」をクリックして、「Add New Account」をクリックしてください。下記の画面がポップアップします。赤線の枠内を設定してください。

  • Account Nameは任意に設定してください。
  • Account Typeはドリップダウンリストから「S3 Compatible Storage」を選択してください。
  • End Point、Access Key ID、Secret Access Keyは上記のECS TEST DRIVEのCredentialページの情報を転記してください。

 S3B_NewAccount001.jpg

以上の設定にて、S3 BrowserからECSへアクセスすることでS3 Browserから作成されているbucketが表示されるようになります。以下は、私に割り当てられたTest Driveの領域へアクセスしたイメージです。すでに検証環境に使用しているため、複数のBucketsが見えます。

ECS TEST DRIVEの操作

アクセスができましたらS3 Browserの左上のメニュー”New Bcuket”をクリックして任意のBucketsを作成してみてください。

S3B_Access_Main001.jpg

S3 curlでもアクセスが可能です。S3 curlはS3 APIの一つでCLIでS3を操作できますが、ECSも操作が可能です。詳細は別の機会として、簡単にオペレーションをご紹介します。

S3 curlを使用するために、認証情報を.s3curl ファイルにパラメータを記述します。

cat_s3curl.jpg

.s3curl ファイルを作成した際には、”chmod 600 .s3curl” としてください。S3 curlを動作させる際にチェックされます。実効環境にはPerlがインストールされている必要があります。

前回のBlog記事で使用したxubuntu環境を使用して、bucketを作成してみます。

下記コマンドでcurltestというbucketを作成します。

s3curl_bucket-create.jpg

この結果、S3 Browserで見てみると(Accountsメニューから再接続します)

S3B_Access_Main002.jpg

curltestというbucketが追加されて表示されました。

 

おわりに 

Windows環境をメインにご利用の方は、S3BrowserやCyberduckのようなGUIベースのExplorerライクなツールの選択肢が豊富ですので、いろいろと試してみると良いかもしれません。Linux環境、Mac環境の方は最後にご紹介したようなS3 CurlやPython boto3などCLIベース、スクリプト言語が使いやすいと思います。ご利用のオブジェクトストレージを利用するアプリケーションとECSがどのような動作をするか、ECS TEST DRIVEを活用してみてください。

次回、S3 Curlを使ってメタデータサーチをご紹介したいと思っております。

ではまたの機会にお目にかかれますことを願っております。

杉本 直之

デルEMC

UDS事業本部SE部

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