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2021年8月5日 03:00

[PowerScale]OneFS SimulatorでSyncIQやってみたら、いろいろハマってみた件(前編)

皆さんこんにちは。

ネットワールドのストレージ担当です。

過去の記事で、[PowerScale]OneFS Simulatorデプロイしてみたをお送りしましたが、このOneFS SimulatorではSyncIQも設定が可能です。

今回は、OneFS SimulatorでSyncIQによるレプリケーションを実施してみようかと思います。

まずはPowerScaleにおけるレプリケーション構成についておさらいです。

 

PowerScaleでは、以下のようなレプリケーショントポロジーがサポートされています。

PowerScaleSimulatorでSyncIQ_1.png

という形で、さまざまな種類のレプリケーショントポロジーがサポートされています。

上記のトポロジーを組み合わせた「Custom」もサポートされています。

今回はスタンダードなOne-to-oneトポロジーで検証するため、3ノードクラスタを2つ作っていきます。

ちなみに、前回のBlogでは、9.0.0.0のSimulatorを使用しましたが、9.1,9.2もリリースされていますので、今回はソースクラスタを9.1,ターゲットクラスタを9.2で構築してみましょう。

※本来は、ソース:ターゲット側同一バージョンのほうが好ましいです。ただ、DR環境を先にアップデートして、問題がなければ本番環境もアップデートするという運用も多いと思うので、この構成にて検証してみましょう。

PowerScaleSimulatorでSyncIQ_2.png

このような形でクラスタが2つ出来上がりました。

さて、早速SyncIQを動かしていきたいのですが、事前に準備が必要です。

 

◆検証用ライセンス投入

まずはライセンスから!

SyncIQを使用するには、ライセンスが必要です。

PowerScaleは、バンドルライセンスが提供されており、以下3種類のバンドルライセンスが存在しています。


・Basic bundle
・Enterprise bundle
・Enterprise Advanced bundle


それぞれにバンドルされているライセンスは、以下の通りとなります。

PowerScaleSimulatorでSyncIQ_3.png

実機調達の際は、使用する機能を基にライセンスをご検討ください!

今回の検証では、

・OneFS
・SyncIQ

ライセンスを有効化しておきます。

なお、OneFSでは90日間有効なトライアルライセンスを使用することができます。

こういった検証の際に便利ですね!

では、早速トライアルライセンスを有効化していきましょう。

 

PowerScaleSimulatorでSyncIQ_4.png

これで、SyncIQを使用する準備ができました。

 

◆検証用データ配置

レプリケーションの確認用に、検証用のデータを以下のように配置してみましょう。

PowerScaleSimulatorでSyncIQ_5.png

ソースクラスタ側にデータを配置したので、SyncIQでこのデータをターゲットクラスタ側に複製できたかで、SyncIQの実行確認を行います。

 

◆SyncIQポリシー設定の下準備

SyncIQの設定は、[Data protection]-[SyncIQ]から実施します。

SyncIQ画面を開いたところ、こんなエラーが出てしまいました。

PowerScaleSimulatorでSyncIQ_6.png

SyncIQサービスがちゃんと動いていないようですね・・・

これはメーカーKBがありますので、KBに従って対応していきましょう。

https://www.dell.com/support/kbdoc/ja-jp/000167447/inability-to-start-synciq-policy-with-error-an-unknown-policy-error-occurred-check-the-status-of-the-job-on-the-target-cluster-and-source

これで無事エラーが消えて、SyncIQの設定ができるようになりました。

PowerScaleSimulatorでSyncIQ_7.png

それでは、SyncIQの設定をしていきます。

OneFS8.2.2以降でSyncIQの暗号化がサポートされていますが、
9.1以降、SyncIQの暗号化がデフォルトでOnになったため、証明書の交換をしなければいけません。

詳細な手順は、以下のKBに記載されています。

Isilon OneFS: How to configure SyncIQ policies to use SSL encryption

https://www.dell.com/support/kbdoc/ja-jp/000021507/onefs-how-to-configure-synciq-policies-to-use-ssl-encryption?lang=en

上記のKBに従って設定してみましょう

まずは、SSHでPowerScaleに接続し、設定していきます。

PowerScaleSimulatorでSyncIQ_8.png

 

同様の手順で、ターゲットクラスタ側でも証明書ペアを作成します。

PowerScaleSimulatorでSyncIQ_9.png

同様の手順で、ターゲットクラスタ側でも証明書ペアを作成します。

PowerScaleSimulatorでSyncIQ_10.png

PowerScaleSimulatorでSyncIQ_11.png

ここまで済んだら、証明書ファイルのインポートをターゲットクラスタでも実施します。

手順はソース側クラスタで実施したものと、同様の手順です。

ソース、ターゲット関係に注意して設定していきましょう。

ここまでくれば、後はSyncIQポリシーを作成するだけです。

が、長くなってしまったので次回にお送りしたいと思います。

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