[VxRail]VxRail 4.7.3xxの新機能を使ってノード追加をしてみた(前編)

[VxRail]VxRail 4.7.3xxの新機能を使ってノード追加をしてみた(前編)

皆様こんにちは。
ネットワールドのストレージ担当です。

2020年1発目の投稿となります。
本年もよろしくお願いいたします。

 

前回は【VxRail 4.7.300系におけるvCenter Plug-In】を紹介し、管理/運用の容易さがご理解いただけたかと思います。

では、「4.7.300系になって実際に何ができるようになったの?」というのところに焦点を当ててみたいと思います。

 

※本記事中は検証環境で動作確認のため、本番環境では実施しない操作が含まれております。本番環境への許可されていない操作は実施しないでください!

 

4.7.300新機能紹介 ~これってかなりイケてるのでは?~ 編

 

追加された新機能については、該当バージョンのリリースノートに記載があります。

以下は、4.7.300の[New features]の一部抜粋です。

 

=========================

l Provides life cycle management (LCM) enhancements including:

(These LCM features are available after a VxRail cluster has been updated to version 4.7.300, and can only be used for future system upgrades.)

| Scheduled upgrades: Customers can schedule upgrades to align with service windows or other business needs.

| Streamlined upgrades: LCM can determine which components are required for upgrades, no need to always do full bundle upgrades.

| Faster upgrades: LCM can prestage nodes during upgrade execution to reduce upgrade times.

| Automated upgrades for stretched node clusters: Customers will not need professional services for stretched cluster upgrades when upgrading from VxRail 4.7.300 to the next release.

| Streamlined single cluster expansion: Provides version compatibility check and automatic upgrade when a node is added to a cluster.

=========================

 

一番最後の段落に注目してみましょう。

 

=========================

| Streamlined single cluster expansion: Provides version compatibility check and automatic upgrade when a node is added to a cluster.

 

(翻訳)
合理化されたシングルクラスターの拡張:バージョン互換性の確認と、クラスタへのノード追加時の自動アップグレード機能の提供

=========================

 

いまいちピンと来ていない方向けに解説です。

 

これまでのVxRailでは、クラスタにノードを追加するときには、追加したいノードとクラスタのバージョンを統一する必要がありました。

通常、「VxRailをアップデートする」と言ったら、VxRail ManagerからComposite Update Fileを読み込み、クラスタ下のノードに対してローリングアップデートを行っていくという、所謂【ワンクリックアップデート】の手法でアップデートします。
ところが、ノード単体ではこのアップデート手段が使えません。
では、ノード単体をアップデートするときにはどうするのでしょうか。

VxRailの内部には、イメージファイルを保存するためにIDSDM(Internal Dual SD Module)というモジュールが存在しています。
通常、VxRailを初期化する際は、IDSDMのイメージファイルを使用して工場出荷状態へ初期化を行います。
このIDSDMのイメージを、RASR(Rapid Appliance Self Recovery)機能を使用してリイメージし、さらに書き換えたイメージを使用して初期化することで、OS領域であるBOSS(Boot Optimized Storage Solution) M.2 SSDへ新しいバージョンのOSをインストールすることでアップデートを行います。

 

画像(エキスポート1).png

 

画像(エキスポート2).png

 

過去のバージョンでは、Firmwareは手動での適用が必要なことがあったりしたため、リイメージ作業は時間と手間がかかりました。

注:ユーザによるリイメージは実施できません!

 

4.7.300の新機能として、バージョンが異なるノードを追加した場合、追加ノードを自動的にアップデートをしてクラスタに組み込んでくれるようになったということなんです!

これはかなりイケてるのでは!?と思ったので早速試してみました。

 

検証内容のご説明~早速やってみた 編

 

まず、検証環境(物理)についてです。

弊社には、E560が4ノードあるので、VxRailのクラスタ構築の最低数である3ノードでクラスタを構築し、このクラスタに対してバージョンが異なるノードを追加するという流れで検証します。

 

画像(エキスポート3).png

 

なお、弊社環境のVxRailは、IDSDMに4.7.110のイメージが保存してありましたので、4.7.110でセットアップ後、4.7.301へComposite Updateを実施しました。

 

画像(エキスポート4).png

一方、追加するノードは、4.7.110のまま実施しました。
従来のVxRailでは、この組み合わせではノード追加できませんので、どのようになるのでしょうか!

 

追加したいノードを起動し、vCenterから[クラスタ]-[設定]-[VxRailホストの追加]をクリックすると、追加できるノードが自動的に検出されます。

 

画像(エキスポート5).png

 

が、ここで【互換性なし】と表示され、本来クリックできるはずの[ホストの追加]ボタンがクリックできなくなっていました。
このままではノードの追加ができません!

ここで、記載されているBIOSのバージョンに違和感を感じてRelease Noteを調べてみました。

 

Release Noteによると、VxRail version 4.7.110でのBIOSのバージョンは【1.6.12】です。
一方、実機のBIOSのバージョンは【2.1.8】となっていました。
※iDRACのダッシュボードや、[システム]-[インベントリ]から確認できます。 

 

画像(エキスポート6).png

 

画像(エキスポート7).png

 

VxRailは、Composite Updateをすることで各種Firmwareのアップデートも自動で行われます。そして、Firmwareが更新された状態で初期化をしても、Firmwareのバージョンは保持されます。

 

このクラスタは、過去に検証のためComposite Updateで4.7.212までアップデートしたことがあり、その結果

【vSphereのバージョンと、各種Firmwareのバージョンが不一致を起こしていてエラーとなっているのでは】

という結論に至りました。

そうだとすると、とりうる手段は以下の2つです。

 

  1. 各種Firmwareを手動で適用して正しいvSphereとFirmwareの組み合わせに戻す
  2. 追加ノードを7.212にリイメージする

 

基本的に1.の手段(≒ダウングレード)は、VxRailでは認められていません。
ということは、とりうる手段は必然的に2.ということになります。

 

ということで、実際に検証する前の下準備としてリイメージから始めていきます。

 

 

下準備 ~リイメージ。その結末は?~ 編

 

 

追加するノードを4.7.212にリイメージしていきます。
手順については、Solve Onlineから生成した手順を基に作業を進めます。

※閲覧権限が制限された手順を使用するため、本記事では手順の詳細は割愛させていただきます。

 

画像(エキスポート8).png

 

初期イメージのリイメージが完了したら、新しいイメージを使用して初期化します。

初期化が完了したら、ESXiのDCUIが表示されるので、ESXiのバージョンと、リリースノートに記載された4.7.212にバンドルされているESXiのバージョンが一致していることを確認します。

 

画像(エキスポート9).png

 

これできれいな4.7.212のE560として生まれ変わりました!

早速、vCenterからノード追加を実施してみます。

 

画像(エキスポート10).png

 

【互換性あり】と表示が変わり、[ホストの追加]ボタンもクリックできるので、無事に追加できそうです!

 

早速ポチッと行きたいところですが、長くなってしまったので今回はここまで。

続きは1月29日の更新を予定しております。

 

Networld Techのブログ一覧はこちら!

https://www.dell.com/community/ストレージ-Wiki/tkb-p/storage-wiki-jp/label-name/EvalReport

バージョン履歴
改訂番号
12/12
最終更新:
‎01-15-2020 01:08 PM
更新者:
 
寄稿者: