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iSCSIイニシエータをCLARiXアレイに接続するベスト プラクティス
製品:
CLARiX AXシリーズ、CLARiX CXシリーズ、CLARiX iSCSIアレイ、VNX、VNXe
説明:
1台のサーバで複数のNICを使用する場合、各NICは別々のサブネット上にある必要があります。 同じことが、iSCSI HBA(以下HBA)にも当てはまります。VMwareでは、1台のホストが各サブネットに複数のイニシエータまたはHBAを置く構成をサポートしていません。Microsoft iSCSI Software Initiatorのデフォルト構成では、同一サブネット上にある2つ目以降のカードは無視されます。 PowerPathには、ライセンス バージョンとライセンスのないバージョンがあります。 ライセンス バージョンのPowerPathでは、ホストで複数のNIC/HBAを使用でき、NICごとに2つのパスを使用できます。 ライセンスのないバージョンのPowerPathでは、1つのNICとそのNICからの2つのパスしか使用できません。パスの1つはSPAへのパス、もう1つはSPBへのパスです。 ライセンスのないPowerPathは、ロード バランシングをサポートしていません。
デフォルトの接続を使用する場合、同一サブネット上に複数のNICカードがあると、iSCSIはロード バランシングを正しく調整しません。
解決策:
iSCSIホストをCLARiXまたはVNXに接続するベスト プラクティスを以下に示します。
- iSCSIには、FC SANとは異なりゾーニングがありません。そのためCLARiXアレイでは、別々のサブネットを使用してiSCSIポートへの冗長パスを提供します。 iSCSIでは、各VLANのホストごとに1つのHBAと、各SP(ストレージ プロセッサ)の1つのポートで構成された複数のmini-SAN、つまり複数のVLANが必要です。たとえば、あるVLANにはA0とB0、別のVLANにはA1とB1があるということになります。 1つのサーバから1つのストレージ システムへのすべての接続において、NICまたはHBAのいずれかのインタフェース タイプを使用する必要があります。併用はできません。
- iSCSIサブネット用に別々に切り離されたIPネットワーク/VLANを作成するのが望ましいプラクティスです。 これは、iSCSIデータが暗号化されていないためです。また、iSCSIのみのネットワークを使用すると、トラブルシューティングが容易になります。
- ホストのNIC/HBAが1つだけの場合、SPごとに1つのポートにのみ接続する必要があります。 ホストに複数のNICまたはHBAがある場合、各NIC/HBAはSP Aの1つのポートとSP Bの1つのポートに接続できます。複数のSPポートを1つのNICに接続すると、NICが過負荷になり、フレームが破棄されることがあります。
- iSCSIイニシエータでは、SPへの各iSCSI接続に異なる「ソースIP」値を設定します。 つまり、各NICのIPアドレスがホストのiSCSIソースIPアドレスのリストに2つのみ表示されるようにします。 1つはSP Aのポートのアドレス、もう1つはSP Bのポートのアドレスです。
- ストレージ プロセス管理ポートとiSCSIポートが同じサブネットを使用しないようにします。詳細については、emc235739を参照してください。
- 各SPの2番目のiSCSIポートに異なるIPスイッチを使用するのもベスト プラクティスです。 これにより、IPスイッチが単一障害点にならないようにします。 この方法により、1つのIPスイッチが完全に障害状態になった場合、ホストはPowerPathを介してもう1つのIPスイッチのパスにフェイルオーバーできます。 同様に、ホストの複数のIP接続に異なるスイッチを使用することも推奨されます。
- ゲートウェイを使用することもできますが、理想の構成は、ゲートウェイを使用せずに、HBAと同じサブネット上に1つのSP Aポートと1つのSP Bポートを配置する構成です。
iSCSIホストとCLARiXまたはVNXの接続の詳細については、Primusの記事「emc156408」を参考にしてください。
これは、EMCサポートコミュニティで作成されたドキュメントの翻訳版です。原文の英語はこちらから参照できます |