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2020年4月8日 01:00

"一人情シス”で管理可能な高性能・高効率・低コストのVDI環境を検証しました

VDI環境は従来、端末数が数千台の規模にならないとシンクライアント化のコストメリットが生まれないため、中小企業には不向きとされてきましたが、Dell TechnologiesのHCIであるVxRailを活用することによって、一人情シスでも管理が可能な高性能・高効率・低コストのVDI環境が実現できるのではという視点があり、今回検証実施しました。

 

小規模VDI環境をVxRail で構成して、ファイルサーバをWindows ServerやDell EMCのUnity VSAで構成しています。また、ユーザープロファイルを保持する環境としては、現在でもつかわれている移動プロファイルとこれから普及することが予想されるFSLogixを使って性能検証をそれぞれ実施しています。

 

検証環境の詳細は以下です。

 

検証環境

検証環境で使用したVxRailのスペックと構成は以下です。

 

■VxRail V470F * 4台

CPU :Xeon E5-2690v4 * 2

Memory:512GB

Disk :キャッシュ SSD 400GB * 2

    キャパシティ SSD 1.9TB * 3

NIC  :10GB * 2

VxRailバージョン:4.7.300

 

検証構成イメージ

検証環境_1.png

 

 

 

 

コンポーネント一覧

検証で使用した各コンポーネントは以下となります。

ユーザデータ用のNASとして使用したUnity VSAは最小要件の2vCPU、12GBメモリで、Windows Serverには4vCPU、10GBメモリでデプロイしています。

 

コンポーネント_1.png

 

 

VDIの方は、ユーザープロファイルの保持方法として、移動プロファイルとFSLogixの2パターンで検証しました。

 

検証内容

今回は性能検証を目的とし、以下の2点において性能劣化の発生有無について確認を実施しています。

 

・NASとデスクトップが動作するHCIの環境でログインストームを発生させる。

 (50VDI/min:1分間に50の仮想デスクトップに対するログインストーム)に対応できるパフォーマンスが得られるか確認する。

・上記ログインストーム発生時にESXiのリソースが枯渇しないかを確認する。

 

検証結果サマリ

それぞれ実施した検証結果のサマリは以下となります。


検証結果_1.png

※数値は実施環境によって変わってきますので、あくまで参考値としてください。

 

Unity VSA、Windows Serverともに4分間で200ユーザーのログインストームの負荷要件をクリアしています。また、ESXiの負荷に大きな差は出ておらず、サーバーのリソースも枯渇していませんでした。

 

 

まとめ

今回の検証構成であればUnity VSAとWindows Serverどちらを利用してもVDIの性能要件は満たせると考えます。

ただし、Unity VSAを使うとパフォーマンスデータの可視性の点においてはUnisphereを使用することで単一のWeb画面で必要なメトリックを選択して全体を俯瞰して見ることができ、必要なログを抽出し分析や月次レポートに利用することもできました。

 

また、Dell EMCの保守ソフトウェアであるSRS(Secure Remote Support)を利用することにより、VxRailと共に日々の正常性のモニタリングやソフトウェアのバージョンアップにおいてもDell EMCがリモートで実施することができ、さらにCloudIQを併用することによりクラウドからUnity VSAのモニタリングおよび分析することが可能になるため総合的に中小規模のVDI構成時にVxRailと組み合わせるNASとしてはUnity VSAは良い製品だと考えます。

 

 

※さらに詳細を知りたい方はこちらにホワイトペーパーがございます。

一人情シスで管理可能な高性能・高効率・低コストのVDI 環境を検証する

https://news.mynavi.jp/itsearch/kikaku/hardware/4889

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