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April 4th, 2023 17:00

[UnityVSA]ライセンス問題解決!最新版UnityVSA構築してみた!!

皆様こんにちは!

ネットワールドストレージ担当です。

 

今回はUnity VSAとは何なのか?というところから、構築の手順までをご紹介したいと思います!

 

まず、Unity VSAとは何ぞや?というところですが、VSAVirtual Storage Appliance)という名の通り、ESXi上に展開するUnityの仮想アプライアンス版になります。実機同様にNAS/Blockを統合したUnifiedストレージとして使用することができます。

 

次に料金体系についてご紹介します。料金体系としては、Community Edition(最大4TB)であれば無償で利用することができますが、サポートは限定的なものとなってしまいます。有償サポートや4TB以上の容量が必要であれば、容量単位(10TB,25TB,50TB)の年間サブスクライセンスを購入することで、Professional Editionにアップグレードされて拡張サポートが有効となります。また、無償版ではHA構成が組めないなど機能面での制限もあります。

NetworldTech_0-1680502569944.png

 

続いて実機とVSA版の違いについて紹介します。下記画像のようにFC接続やFAST Cashe、データ削減機能、同期レプリケーションなどが利用できないことなどがあります。これらはハードウェアがないことによる制限が多くなっていますね。

NetworldTech_1-1680502646113.png

 

UnityVSAの概要について理解していただけたところで、いよいよデプロイ方法について紹介していきます。
まずはUnity VSA本体のOVAファイルが必要ですので下記サイトからダウンロードしていきます。
https://www.dell.com/ja-jp/dt/software-downloads/index.htm#collapse=1&tab0=0&tab1=0&tab2=0&tab3=0&tab4=0

NetworldTech_2-1680502692166.png

①ダウンロードページ右下の「ダウンロード→」ボタンをクリックします。

「氏名」「会社名」「E-mail Adress」に情報を入力し、「Download」ボタンをクリックします。すると、Dellアカウントへのログインを要求されるので、ログインするとOVAファイルをダウンロードすることができます。

VSA自体が古いバージョンとなりますが、下記URLからであればDellアカウントへのログインなしでもOVAファイルをダウンロードすることが可能でした。
https://www.dell.com/ja-jp/dt/products-solutions/trial-software-download/eula/unityvsa.htm

 

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OVAファイルのダウンロードが完了しましたので続いて、UnityVSAをデプロイしていきます。

①vCenterから仮想マシンのフォルダまたはESXiホストを右クリックし、「OVFテンプレートのデプロイ」をクリックします。

②このようなウィザードが表示されるので、「ローカルファイル」を選択し、「参照」からダウンロードしたUnity VSAのOVAファイルを選択、「NEXT」をクリックします。

「仮想マシン名」を入力し、デプロイ先を選択して「NEXT」をクリックします。

④デプロイするESXiホストを選択して「NEXT」をクリックします。

⑤詳細オプションが表示されるので確認して「NEXT」をクリックします。

⑥デプロイ先のデータストアを選択します。仮想ディスクフォーマットの推奨はシックプロビジョニングですが、今回はシンプロビジョニングを選択し、問題なく動作しました。選択したら「NEXT」をクリックします。

 

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①Unity VSAの各NICを接続するネットワークを選択し、「NEXT」をクリックします。

Connection Utilityを用いて初期セットアップを行う場合、「Management Network」はConnection Utilityを実行するマシンと同じセグメントのネットワークを指定する必要があります。(今回はOVAファイルのデプロイ時にIPアドレスを指定するため使用しません)

②System NameとIPアドレスを指定し「NEXT」をクリックします。ここでIPを指定するとConnection Utilityは必要ありません。

③設定した内容を確認して「FINISH」をクリックするとデプロイが開始されます。

④デプロイが完了したら、Unity VSAをパワーオンし、初期セットアップに進みます。
初期セットアップは管理GUIから行いますので、デプロイの際に指定したIPアドレスにブラウザでアクセスします。

 

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①User Nameに「admin」、デフォルトパスワードの「Password123#」を入力して「LOG IN」をクリックします。すると新たなウィザードが表示されるので表示に従って初期セットアップを進めていきます。

②Configuration Wizardが開始されるので、「NEXT」をクリックします。

③ライセンス条項が表示されるので確認し、「Accept license agreement」を選択して「NEXT」をクリックします。

④adminユーザーのパスワードを変更します。新しいパスワードを入力して「NEXT」をクリックします。

「Set service password the same as admin password」にチェックを入れると、Serviceユーザーのパスワードも同様のものが設定されます。

 

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引き続き初期セットアップを進めていきます。

「Add」ボタンからDNSを設定して「NEXT」をクリックします。

②必要に応じてプロキシサーバーを設定して「NEXT」をクリックします。今回はスキップします。

「Add」ボタンからNTPサーバーを設定して「NEXT」をクリックします。

④ここでライセンスの認証を行います。

「Get Licence Online」ボタンがありますが、ここからだとライセンスを取得できなかったため、下記URLにアクセスし、④画面に表示されているUUIDを入力する方法で行います。
https://www.dell.com/en-us/dt/products/elmeval.htm

 

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①URLにアクセスし、Dellアカウントでログインすると上記のような画面が表示されるので、UUIDを入力し、「PRODUCT NAME」の欄で「UnityVSA/Unity Cloud Edition」を選択、「SUBMIT」をクリックします。

②少し待つとライセンスファイルが生成されるので、「DOWNLOAD」をクリックします。
ダウンロードされたら、初期セットアップ画面に戻り、ライセンスの適用を行います。

③初期セットアップ画面に戻り、「Install License」をクリックするとウィザードが表示されるので、「参照」をクリックして、先程保存したライセンスファイルを選択し「Finish」をクリックします。

④結果が表示されるので確認して「Close」をクリックします。

⑤ライセンス認証が成功したことを確認して「NEXT」をクリックします。

 

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引き続き初期セットアップを進めていきます。

①Pool作成の項目が表示されますが、まだディスクがないため作成することができません。スキップするため「NEXT」をクリックします。

UnityVSAは初期状態ではOS用の仮想ディスクが3本ありますが、データ用の仮想ディスクがないため、後ほど追加する必要があります。

②必要に応じてアラートを設定して「NEXT」をクリックします。

③iSCSI設定の項目が表示されますが、Poolがないため設定することができません。スキップするため「NEXT」をクリックします。

④NAS設定の項目が表示されますが、こちらもPoolがないため設定することができません。スキップするため「NEXT」をクリックします。

 

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以上で初期セットアップは終了し、Pool作成のため、仮想ディスクの追加に進みます。

①完了したことを確認して「close」をクリックします。

②仮想マシンに仮想ディスクを追加するため、UnityVSAをシャットダウンします。
「SYSTEM」「Service」「Service Tasks」「Shutdown Storage System」を選択し、「Execute」をクリックします。

③Serviceユーザーのパスワードを求められるので入力して「OK」をクリックします。

 

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①vCenterからUnityVSAの仮想マシンを右クリックし、設定の編集をクリックします。
新しいウィザードが表示されるので、「新規デバイスを追加」から「ハードディスク」をクリックし、仮想ディスクを追加します。

②今回は50GBの仮想ディスクを2つ追加しました。

推奨はシックプロビジョニングですが、今回はシンプロビジョニングを選択し問題なく動作しました。

また、UnityVSAに新規追加する仮想ディスクはデフォルトだとUnityVSA本体と同じデータストアに作成されますが、実環境では異なるデータストアに作成することが推奨されています。

③仮想ディスクの追加が完了したら、UnityVSAをパワーオンしてUnisphereに接続し、Poolの作成に進みます。「STORAGE」「Pools」「+」をクリックするとあたらしいウィザードが表示されます。

④Poolの名前を入力して「Next」をクリックします。

 

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①引き続きPoolを作成していきます。
Storage TIerを選択します。ここでは「Performance tier」を選択して「NEXT」をクリックします。

一般的に「Extreme Performance Tier」はSSD、「Performance Tier」はSASドライブ、「Capacity Tier」はNL-SASドライブを指します。

「Performance Tier」にチェックをして、「Next」をクリックします。

③追加する仮想ディスクにチェックをして、「Next」をクリックします。

④vSphereのVVOL用プロファイルを設定する場合はチェックをして入力します。今回は指定せず「Next」をクリックします。

 

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①設定した内容を確認して「Finish」をクリックします。

②Poolが作成されたことを確認して「close」をクリックします。
以上でPoolの作成が完了しました。

 

いかがだったでしょうか?
以上がUnityVSAのデプロイからPool作成までの手順でした。GUIを用いて簡単に構築することができました。
手順において、実機との違いはOVAファイルのデプロイの際にIPアドレスを指定することができるため、Connection Utilityが必要ないことと、Pool作成の際にvCenterから仮想ディスクを割り当てる必要があることくらいでしょうか?

Pool作成後はファイルとして使うもよし、ブロックとして使うもよしと用途に合わせて進めていただければと思います。

このようにUnityVSAは仮想環境があれば誰でも簡単に、無料で構築することができますので、検証などに利用してみてはいかがでしょうか!?

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。次回は今回ご紹介したUnityVSAとCTA(Cloud Tiering Appliance)を連携して、Wasabiとのストレージ階層化などを行っていきたいと思います。乞うご期待!!

 

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