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June 6th, 2023 17:00

[VxRail] こんなエラーに遭遇した時は?

皆さんこんにちは!
ネットワールドのストレージ担当です。

今回は最近VxRailセットアップ時に遭遇したエラーついてご案内したいと思います。

VxRailですが、初期構築時に予め満たしておかないといけない要件や
実施しておかないといけない事前の設定がある事は皆さんご存じですよね?

その要件さえ満たしておけば、通常のvSAN環境の構築と比較しても
かなり簡単にセットアップが可能です。

ただし、この”満たしておかないといけない要件”や”実施しておかないといけない事前の設定”
が漏れていると、エラーとなりセットアップ開始さえできません。
今回はその一例のご案内となります。ご参考にして頂ければと思います。

          ----------------以下、モノローグ調で----------------

 VxRailが納品されたので、さっそくセットアップ開始です。
 今回は3Nodeだね。以前4Nodeでしか構成できなかったのに柔軟になったな。
 #リリース当初、VxRailは最低4Nodeからしか構成できませんでした。

 すでに作業用スイッチはあるし、さっそく繋げて開始しよう!!

Error01.png

 【次のワークフローインスタンスを作成できません。不明なホストPSNT< プライマリノードのPSNT>があります。正しいホストPSNTを指定してください。】

 このエラー何だろう? 初めてみたけど・・・・。おかしいな。
 もう一回最初にもどってやってみるか。あれ?ノードが検出されてない?
 はじめはちゃんと検出されてたのに。

 作業前の設定(時刻合わせとかVLANポートの指定)はちゃんとしているはずだけど、もう一度見直すか。

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 切り分ける事前準備
  1.iDRAC経由でESXiホストの仮想コンソールを起動し、コンソールを利用可能にする
   [トラブルシューティングモード][オプション] まで下にスクロールし、
   [ESXi シェルを有効にする] を選択します。
   ESXi シェルにアクセスするには、Alt+F1を押します。
  2.ESXiにCLIからrootでログインします
  3.VxRailMagaerへSSH接続が可能である事を確認します。
  4.“esxcli network vswitch standard portgroup list”でVLANを確認

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 切り分け開始
 ・VxRail Manager から Ping が通るかを確認(IPv6)
  1.”esxcfg-vmknic -l”でvmk0のIPv6アドレスを確認
  2.ping6 -I eth1 <対象Nodeのipv6 IP>で疎通確認はOK
  3.vmk0に付与されている169.254.0.0/16を利用したESXiホスト間の相互通信も問題ない
  ・PSNTの確認
   iDRACコンソールからPSNTが表示されている事を確認
  ・Loudmoutheサービスが問題なく稼働してる事を確認
   検出を行う為に”/etc/init.d/loudmouth restart”で全ノードのサービス再起動
 
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 どうやらホスト側の問題ではなさそう・・・・じゃあスイッチ?
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  show ipv6 mld snooping groups
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 VLAN3939がない?

 エラー原因はネットワークスイッチのインターフェースVLAN3939に
 ipv6 mld snooping querierが追加されていなかった事でした。管理VLANには追加されていた

 のですがこのエラーメッセージからスイッチ側の設定漏れを推測するのは難しいですね。

VxRail向けToRスイッチ要件の変遷>

VxRail 4.5.xx
 管理VLANでは、IPv4 IGMPスヌーピング、IPv6 MLDスヌーピング、
 スヌーピング・クエリアを有効にする必要がある。
 このバージョンでは、Internal Management Networkの定義がない。

VxRail 4.7.xx
 Internal Management Networkが定義、デフォルトVLAN3939
 このVLAN経由でノードが探索されるように
 vSAN 6.6以降、vSANネットワークではユニキャストを利用するように
 変更された為、IPv4 IGMP Snooping(マルチキャスト)が不要になる。

VxRailは様々な進化とともに必要となる要件もUpdateされています。
皆さんもこのような事に陥る事なきよう、リリースノートにはちゃんと目を通しましょうね。

以上、現場からの中継でした。

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