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[PowerScale]OneFS SimulatorでSyncIQやってみたら、いろいろハマってみた件(前編)
皆さんこんにちは。
ネットワールドのストレージ担当です。
過去の記事で、[PowerScale]OneFS Simulatorデプロイしてみたをお送りしましたが、このOneFS SimulatorではSyncIQも設定が可能です。
今回は、OneFS SimulatorでSyncIQによるレプリケーションを実施してみようかと思います。
まずはPowerScaleにおけるレプリケーション構成についておさらいです。
PowerScaleでは、以下のようなレプリケーショントポロジーがサポートされています。
という形で、さまざまな種類のレプリケーショントポロジーがサポートされています。
上記のトポロジーを組み合わせた「Custom」もサポートされています。
今回はスタンダードなOne-to-oneトポロジーで検証するため、3ノードクラスタを2つ作っていきます。
ちなみに、前回のBlogでは、9.0.0.0のSimulatorを使用しましたが、9.1,9.2もリリースされていますので、今回はソースクラスタを9.1,ターゲットクラスタを9.2で構築してみましょう。
※本来は、ソース:ターゲット側同一バージョンのほうが好ましいです。ただ、DR環境を先にアップデートして、問題がなければ本番環境もアップデートするという運用も多いと思うので、この構成にて検証してみましょう。
このような形でクラスタが2つ出来上がりました。
さて、早速SyncIQを動かしていきたいのですが、事前に準備が必要です。
◆検証用ライセンス投入
まずはライセンスから!
SyncIQを使用するには、ライセンスが必要です。
PowerScaleは、バンドルライセンスが提供されており、以下3種類のバンドルライセンスが存在しています。
・Basic bundle
・Enterprise bundle
・Enterprise Advanced bundle
それぞれにバンドルされているライセンスは、以下の通りとなります。
実機調達の際は、使用する機能を基にライセンスをご検討ください!
今回の検証では、
・OneFS
・SyncIQ
ライセンスを有効化しておきます。
なお、OneFSでは90日間有効なトライアルライセンスを使用することができます。
こういった検証の際に便利ですね!
では、早速トライアルライセンスを有効化していきましょう。
これで、SyncIQを使用する準備ができました。
◆検証用データ配置
レプリケーションの確認用に、検証用のデータを以下のように配置してみましょう。
ソースクラスタ側にデータを配置したので、SyncIQでこのデータをターゲットクラスタ側に複製できたかで、SyncIQの実行確認を行います。
◆SyncIQポリシー設定の下準備
SyncIQの設定は、[Data protection]-[SyncIQ]から実施します。
SyncIQ画面を開いたところ、こんなエラーが出てしまいました。
SyncIQサービスがちゃんと動いていないようですね・・・
これはメーカーKBがありますので、KBに従って対応していきましょう。
これで無事エラーが消えて、SyncIQの設定ができるようになりました。
それでは、SyncIQの設定をしていきます。
OneFS8.2.2以降でSyncIQの暗号化がサポートされていますが、
9.1以降、SyncIQの暗号化がデフォルトでOnになったため、証明書の交換をしなければいけません。
詳細な手順は、以下のKBに記載されています。
Isilon OneFS: How to configure SyncIQ policies to use SSL encryption
上記のKBに従って設定してみましょう
まずは、SSHでPowerScaleに接続し、設定していきます。
同様の手順で、ターゲットクラスタ側でも証明書ペアを作成します。
同様の手順で、ターゲットクラスタ側でも証明書ペアを作成します。
ここまで済んだら、証明書ファイルのインポートをターゲットクラスタでも実施します。
手順はソース側クラスタで実施したものと、同様の手順です。
ソース、ターゲット関係に注意して設定していきましょう。
ここまでくれば、後はSyncIQポリシーを作成するだけです。
が、長くなってしまったので次回にお送りしたいと思います。
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