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[PowerStore]新MidRangeストレージ PowerStoreを触ってみよう ~クラスタリング編~
こんにちは。
ネットワールドストレージ担当です。
今回はPowerStoreを触ってみようシリーズのおそらく第10弾!!
PowerStoreの売りの一つでもあるクラスタリングをやってみようと思います!
クラスタリングのメリットとしては以下の点が挙げられます。
・CPU,メモリ,ストレージ容量,フロント接続用のポートの増強
・耐障害性の向上
などなど...です。
クラスタリング機能はPowerStoreのセールスポイントでもありますし、Ver2.x以降でないと出来ないといった制限があるわけでもないのにいまだにやったことがありませんでした。
理由としては、こちらの事情としてアプライアンスを2つ用意することが出来なかったためです。。。
最近ついに新たな500Tモデルを手に入れたので、やってみようと思った次第です!
実際にクラスターを組むことを考えると、"既に稼働しているクラスター(アプライアンス)を増強する目的でアプライアンスを追加するケース"と、"初めから複数台のアプライアンスを購入しクラスターを組むケース"の二つがあると思います。
なんとなく前者のケースが多いような気がしますが、500Tは拡張エンクロージャーの増設が不可となるためドライブ本数を稼ぐために初めから複数アプライアンスで導入。。。といったケースも考えられるかと思います。
どちらも可能ではあるのですが、今回は稼働中の500Tには影響を与えずに5000Tを追加する前者のパターンでやってみようと思います。
まずは5000Tを初期化してまっさらな状態にします。
他に必要な準備としては各アプライアンス同士のシステムボンド間で通信が出来ている状態であり、同じネイティブVLAN上にある必要があります。
準備が済んだら、現用の500TのGUIに移動して[APPLIANCES]の画面から[Add]を選択します。
ここでネットワーク構成に問題が無ければ、追加が可能なアプライアンスが追加画面に見えてきます。
対象のアプライアンスに誤りがないことを確認し選択し[NEXT]をクリックします。
次に新規に追加するアプライアンスの[Drive Failure Tolerance Level]を選択します。
次に管理系のIPアドレスの追加です。アプライアンス用と各ノード用の計3つが最低でも必要となります。NetmaskやGatewayはクラスター内で同一になるようです。
その後追加するアプライアンスのリブートが発生します。
このまましばらく待てば完了です。
ちなみに追加するアプライアンスではNASを利用することは出来ないため、ブロック最適化設定である[Block Optimize]となります。
新しいアプライアンスがクラスターに追加されました。これでクラスタリングは完了です。
ただ、アプライアンス名がデフォルトだと「"クラスター名"-appliance-2」となるようで5000TなのにPS500T-appliance-2というおかしな名前になってしまいました。modifyからすぐに変更できるので、ここは良い感じの名前に変更しましょう。
今回は稼働中のクラスターに対して、新しいアプライアンスを追加する形でのクラスタリングを行いましたが、初期セットアップ時点で未構成のアプライアンスが複数台あれば、クラスター化した状態での初期セットアップも可能です。
また、"svc_remove_appliance"コマンドでクラスターから個別にアプライアンスを削除することも可能です。実施する際は対象のアプライアンスにストレージリソースがないことなどを確認した上で慎重に行うようにしてください。
今回はPowerStoreのクラスタリング機能についてご紹介しました。特につまずくこともなくGUI上の操作だけで簡単に完了しました。
実運用環境を想定しても現用機器はオンラインのまま簡単に新規のアプライアンスを追加出来るというのはなかなかにありがたいのではないでしょうか。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました!
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