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[PowerStore]新MidRangeストレージ PowerStoreを触ってみよう ~非同期レプリケーション編~
皆様こんにちは。ネットワールドストレージ担当です。
ご無沙汰してしまいましたが、PowerStore第4弾です!今回は非同期レプリケーション機能についてのご紹介です。
PowerStoreの非同期レプリケーションは、LUNを筐体間でコピーする機能です。※記事作成時点ではNASは非対応。
初回の同期後は設定したRPO(目標復旧地点)に従った差分転送となります。
Tモデル、Xモデルいずれも本機能を有しており、異なるモデル間であってもレプリケーション関係を構築することが可能です。
実際の設定画面を簡単にではありますが、ご紹介いたします。
まずは送信先となるクラスターの情報を入力し登録します。
正常に登録できたことを確認します。
その後作成したVolumeに対してプロテクションポリシーを適用させます。
レプリケーションの関係の作成はこれで完了です。
あとはこのプロテクションポリシーに対して紐づけるレプリケーションのルールを作成します。
まずはRPOの設定です。デフォルトは1時間となっており5分、15分、30分、1時間、6時間、12時間、24時間の中から選択可能です。こちらの設定に従った間隔で同期処理を行います。
次にアラート閾値の設定です。RPOからどの程度の遅延までを許容するかの設定となっており、例えば1時間で設定した場合はRPOに設定した時間から1時間遅延をするとアラートが発報される仕組みとなっております。0に設定するとRPOの時間内に同期が完了しなければすぐに発報されます。
レプリケーションの関係構築後の確認画面についてですが、下記のような形で送信元、送信先いずれの管理画面からも確認が可能です。
確認画面では操作している機器が現在レプリケーションの送信元なのか送信先なのかも視覚的にわかりやすくなっているのが良い感じです。
I/Oと書かれているのでどちらを使ってI/O処理を行っているかもわかります。やはりストレージのレプリケーションの操作で怖いのは、同期の元側、先側を勘違いしてしまいデータロストをしてしまう事ですが、これなら視覚的にわかりやすく安心な気もします。
なお、RPOでの自動同期処理以外にも手動で同期処理を実行することも可能です。
肝心なフェイルオーバーの操作についてですが、元側の筐体と先側の筐体で操作が異なります。
前者が先側の筐体の管理画面。後者が元側の筐体の管理画面となります。
送信先であるPS-betaXでは"FAILOVER"となっていますが、送信元のPS-betaTでは"PLANNED FAILOVER"となっております。
送信先で行うFAILOVERは現在の送信先で持っている最新のデータで切替を行うのに対して、送信元で行うPLANNED FAILOVERでは元側から再度データの同期を行った上で切替を行います。またレプリケーション関係の反転の処理も行ってくれます。
これはDR環境をイメージして頂ければわかりやすいのですが、元側の環境が罹災しているケースと罹災しておらず操作が可能なケースの違いによるものです。
元側が罹災してしまうと操作は出来ませんし新たにデータの同期を行うことができませんのでFAILOVERを利用します。
対して罹災していないが環境上の問題や元側機器のリプレースなどでDRサイトを利用したい場合などは最新のデータをDR側へもっていくことが可能なのでPLANNED FAILOVERを利用します。
以前、別のストレージ製品でDRシステムを設計した際に被災時の切替えマニュアルを作りましたが、事細かにコマンドや遷移状態を定義する必要があり苦労した経験があるので、このようにGUI上で簡単に同期、切替、逆同期、切戻しが行えるのは非常にありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
またPowerStoreで新たなアップデート情報が出てきましたら、ご案内させて頂きたいと思います。
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