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[PowerStore]有用機能Import(Agentless編)
こんにちはネットワールドストレージ担当です。
今回はPowerStoreのデータ移行機能について検証した結果をご紹介します。
画面遷移というよりは移行フローの紹介がメインです。
使用した機材はPowerStore500TとUnity480Fになります。
※本記事はPowerStore OS2.0時点での情報を元に記載しています。
この機能はSAN環境のデータ移行機能で、エージェントレスと無停止の2種類が存在します。
無停止の方はサーバへエージェントの導入が必要ですが、無停止で実施が可能です。
ただしサポートマトリクスの条件が厳しめです。
エージェントレスの方はサーバへのエージェントの導入は不要ですが、停止を伴います。
無停止と異なり、要件は緩めです。
データをコピーするための経路としてはiSCSIが使用されます。
サーバがiSCSIを使用しているならば移行用の経路を個別に用意しなくとも兼用も可能です。
対象ストレージは以下の通りです。
移行フローは以下の通りです。
このフローを見てもらうと色が2種類しか存在しないことが分かるかと思います。
今までのストレージ機能を使用した移行であれば、どこかで移行元ストレージの操作が必要になりますがImport機能を使用すれば移行元のストレージを直接操作する必要はありません。
全部PowerStoreが代わりにやってくれます!
移行元ストレージのGUIへアクセスするにはjavaが...Flashが...なんてことを考える必要はありません。
エンジニア的にはこれがスゴイ助かりますね!
次に個々ステップをイメージ図を交えて紹介していきます。
まずは移行対象サーバをPowerStoreへ登録します。ここはなんの変哲もないPowerStoreへホスト登録するだけの手順です。
ホストと書かれた右上の吹き出しはそれぞれの要素が有効(ON)/無効(OFF)かとオレンジ色なら移行元、青なら移行先を示しています。最終的にApp,Mount,deviceの3種類が青色でONになればゴールといったイメージです。
次に移行元ストレージをPowerStoreへ登録します。
この手順によりPowerSotreへ移行元ストレージが追加され、
移行元ストレージにはPowerStoreへのマスキング設定が追加されます。
この画面が自動でUnity上に作成されたPowerStoreのマスキング設定です。
次にImportの実行をします。
この操作を行うと移行先ボリュームがサーバから認識されます。
私の感覚としては移行先ボリュームを見せるのは一番最後の方にする印象ですがPowerStoreでは最初の方に実施します。
次にサーバ上のアプリケーションを停止します。
このサービス停止は静止点が必要だからではなくマウント先をPowerStoreへ切り替える準備です。
次は移行先ボリュームの有効化です。
これを行うことでPowerStore上のボリュームへ書き込みが可能になります。
ただし書き込まれたデータは移行元ストレージへ書き込まれます。
この動きがImportのミソです!
I/Oの経路を切り替える準備ができたので、次はPowerStore上のボリュームをマウントしてサービスの再開です。
サービスの再開ができたら、移行元データをPowerStoreへコピーを行います。
I/OはPowerStoreのボリュームを経由して行われることで、差分の把握をPowerStore自身ができる状態になるということだと思われます。独特な流れですね。
そして最後にカットオーバーを実施します。
これにより移行元ストレージからPowerStoreへのマスキング設定が削除され、サーバからのI/OをPowerStoreで完結させるように動きが変わります。
以上がPowerStoreのエージェントレス Importの動きのまとめとなります。
既存のDell EMCストレージからPowerStoreへリプレースを検討されている方はImportを使用して楽に移行してみてはどうでしょうか?
本日は以上になります。
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