未解決
2 Intern
•
127 メッセージ
2
968
[PowerStore][Unity]新卒ストレージエンジニアから見るUnityとPowerStoreの違い!
皆様こんにちは!
ネットワールドストレージ担当です。
今回は今年度新卒入社のストレージエンジニア1年目が初めて担当させていただきます。
私自身は配属後、ストレージの勉強をUnity からスタートし、現在PowerStoreも絶賛勉強中となっています。
なので今回は、UnityとPowerStoreの違いについてご紹介したいと思います!
まずは基本情報についての違いです。
基本情報の違いとしては、Unityではハイブリッドモデルを選択することができましたが、PowerStoreではオールフラッシュモデルのみとなりました。
ドライブの接続方法としてもUnityではすべてSASだったのが、PowerStoreでは基本筐体がNVMe、拡張筐体がSASとなりました。
またPowerStoreではクラスターを組んでコントローラを2台以上構成するスケールアウトが可能となった点も大きな違いではないでしょうか。
次に用語の違いについてです。
同じものを指しているのに、製品によって名称が少しづつ変わっていて混乱することがあったので整理してみました。
コントローラーや筐体の呼び名が異なっている他にも、1つの基本筐体+拡張筐体という構成にApplianceという名称がつきました。
Unityではスケールアップの際、DPEひとつに増設用筐体としてDAEひとつを拡張するというものでしたが、PowerStoreではBase Enclosureひとつに3台までExpantion Enclosureを拡張することができ、このひとかたまりの構成をApplianceと呼びます。
また、Unityでは構成することができなかったスケールアウトでの複数台構成も可能となりました。最大でAppliance4つまでのClusterを構成することが可能となっています!
続いてSAN接続での違いです。
Unityでは非対応だったFCスイッチ経由でのNVMe over FCと直結、NWスイッチ経由でのNVMe over TCPに対応しました。
続いてNAS接続での違いです。
これまで、PowerStoreのNAS接続利用では、Replicationが非対応であったり、使えるポートがMezz0 P0,P1のみなど制約が目立つ状態でした。しかし、最近のアップデートでレプリケーションが可能となり、Mezz0 P0ポートの利用は必須ですが、利用可能なポートの制約もなくなったため、以前と比べれば自由度は増しました。
ただ、NASを利用する場合、初期セットアップの時点でUnifiedを選択する必要があり、これを変更するには初期化が必要となっています。
そして、Unifiedを選択すると、Block利用時でもNASの機能にリソースが消費され、Blockの性能が落ちてしまう場合があります。
以上のため、PowerStoreをNASで利用する際には注意が必要となっています。
続いてデータ削減の違いについてです。
データ削除の違いとしては重複排除をかけるデータの粒度がUnityでは8KB単位なのに対してPowerStoreでは4KB単位となります。
また、データ削除がUnityではLUNやファイルシルテムなどのリソースが対象となっていますが、PowerStoreではアプライアンス単位での対象となっています。
そのため、データ削除率について弊社で検証したところ、PowerStoreの方が削除率が高いという結果になっています。
続いて細かい点ですが、アラートの違いについてです。
Unityでは「Critical」「Error」「Warning」「Notice」「info」の5段階でしたが、PowerStoreでは「Critical」「Major」「Minor」「info」の4段階となりました。アイコン自体は変更がないので、違和感なく使えそうですね。
最後にGUIの違いです。
画像ではPowerStoreが英語表記になっていますが、アップデートで日本語にも対応しました。
細かい文言の違いはありますが、どちらも少し慣れれば直観的に操作できるようになると思います。
他にもまだまだ違いはありますが、今回はここまでのご紹介とさせていただきます。
PowerStoreとUnityだけでなく、それぞれのモデルによってもユースケースが異なるかと思いますので、多くの選択肢の中から目的に合ったモデルを選定していただければと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
Networld Techのブログ一覧はこちら!
https://www.networld.co.jp/product/emc/tech-blog/