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[PowerStore]Ver2.0リリース!いったいどこが変わったの?
皆様こんにちは。
ネットワールドのストレージ担当です。
今回は前回に続いてPowerStoreについてのご紹介です。今回は新たにリリースされるバージョン2.0をご紹介したいと思います。
前回も触れたように新たなミッドレンジストレージとして鳴り物入りで市場に出てきたPowerStoreではありますが、既にリリースから1年以上が経過しており新たなメジャーバージョンのリリースとしては妥当なタイミングとも言えるかと思います。
早速従来のバージョン1.0との違いについてご紹介していきたいと思います。
変更点自体は大量にあるためブログ内ですべてをご紹介するのは難しいのですが、主な変更点は以下の通りです。
この中から赤字の部分について紹介していきたいと思います。
まずはDual Parity対応についてです。従来はRAID5相当にあたるSingle Drive Failure のみに対応していたPowerStoreですが、Ver2.0からはRAID6にあたるDouble Drive Failureもサポートしております。
以下の通りInitial Configuration時にどちらかを選択するような形になります。
これは初期セットアップ時のみ設定可能で後からの変更は出来ないため注意が必要です。
また、このキャプチャだけでもVer1.0と2.0では初期セットアップの画面が少し違っているのがわかるかと思います。Ver2.0では左側に設定項目が表示されています。
次にメトリクス情報の出力単位の変更です。
今まではアプライアンス単位での情報取得しかできなかったのが、ノード毎に出力することが出来るようになったり、ファイルの性能情報の確認が出来るようになっていたりしています。
以下のキャプチャを確認すると今までは無かった「FILE」の項目が追加されています。
また、2枚目のスライドではノード毎のチェック項目が加わっているのがわかります。
これにより対象のPowerStoreにおいてどの程度ファイルサービスにリソースを割いているのかなどの確認が出来るようになりました。
またノードごとに性能情報が確認できるようになったことにより、新たにNASサーバを作成する際などどちらのノードに作成するかの参考にすることも出来そうです。
次にスナップショットスケジュール作成時のタイムゾーンの設定になります。
Ver1.0まではスナップショットスケジュール作成時に設定する時刻はブラウザのタイムゾーンに従っており、PowerStore側でタイムゾーンの変更は出来ませんでしたが、Ver2.0からは設定時にタイムゾーンの変更が出来るようになりました。
新たに設定の変更画面とローカルのタイムゾーンの記載が追加されています。
ただ、実際に設定する場合はローカルPCのタイムゾーンで設定することが多いかと思いますので、変更が出来てもあまり意味がないような気もします。
サマータイムのようにローカルの時間が変わってしまう可能性のある地域の方向けの機能のようです。
最後にレプリケーション構成時におけるフェイルオーバーのテスト機能についてです。
こちらはレプリケーション関係を構成した後で実際にフェイルオーバーをする前にテストを行い、正常に動作をするかどうか事前の確認が可能になりました。
「START FAILOVER TEST」の項目が加わっているのがわかります。
フェイルオーバーの実行は運用のご担当者様の立場からも非常にセンシティブなオペレーションになるかと思いますので、事前にテストが行えるというのは心理的にも安心できそうです!
Ver1.0と2.0の機能比較は以上となります。
まとめると、やはり新しい製品ということもあり、かゆいところに手が届かないようなもどかしさを感じるケースがあったPowerStoreではありますが、今回の新バージョンを以て十分に様々なユースケースにも対応出来るようなストレージ製品に仕上がっている印象です。今後も更なるエンハンスが予定されているPowerStoreにぜひ期待してください!
なお、繰り返しにはなりますが、こちらで紹介している新機能はほんの一部で他にも様々な新機能、改良が加えられております。さらに詳細な機能について知りたい方はサポートサイトなどでご確認頂ければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。それではまたお会いしましょう。
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