マイケル・デル、日本/アジア太平洋地域の記者と懇談

先週、デルでは日本/アジア太平洋地域から13名の記者を、テキサス州ラウンドロックのデル本社に招き、2日間にわたって懇談を行いました。そこでは、デルの複数のエグゼクティブから記者団に向けて、デルの5つの主要成長分野についての詳細な説明が行われました。また、この懇談会の締めくくりとして、記者団とマイケル・デルとのグループディスカッションが行われましたが、そのディスカッションにおいてどのようなことが話されたのか、簡単に振り返りたいと思います。

マイケルが話したことのひとつは、アジア太平洋地域と日本、および米国外のその他の地域での成長についてでした。マイケルはこの中で、第1四半期ではデルの歴史上初めて、デルの米国外での売上高が米国内の売上高を上回ったことを指摘。この成長はブラジル、ロシア、インド、および中国が牽引したもので、これらの地域での出荷台数は前年同期比73%の伸びを記録しました。デルの中国での成長率はレノボの2倍、インドではHPの6倍に達しました。このような米国外での好調な拡大成長をさらに維持するために、デルは、中国、インド、およびその他の新興市場への大規模な投資を継続するとマイケルは述べました。

マイケルはまた、世界の消費者市場において、今後、小売店舗が巨大なビジネス機会になるとも述べました。デルは現在13,000カ所の小売店で製品を提供しています。もうひとつの大きな成長機会として、チャネルパートナー経由の販売があります。デルは現在約16,000社の間接販売のパートナーを持ち、このルートでの売上高は120億ドルに上る見込みです。

これから新しくインターネットに接続することになる10億人の人々に、デルはどのような製品を提供するかという質問に対し、「そのような新しいユーザは機種にはこだわらず、インターネットに接続できるかどうかが判断の基準になる」とマイケルは答えました。デルは中国とインド向けのDell 500ラップトップや、近く発表が予定されているミニラップトップのような新興国向けの製品開発に注力しています。マイケルはまた、今年後半には、まだまだ新製品の発表を予定しているとも付け加えました。

携帯電話市場への参入に関する質問には、「その質問はむしろ来年たずねてもらう方が適切だ」とマイケルは述べました。それまでの間、デルは小売店舗とチャネルパートナーの両方を通じ、消費者および企業向けラップトップとデスクトップなどの大きな成長機会に注力します。また、近く発表予定のミニラップトップのような9インチモデルや、それよりもさらに小型なモデルにもビジネス機会が存在するともマイケルは述べました。

技術的な面では、入力デバイスに関する質問がありました。Windows 7で導入されるマルチタッチ機能は作業によっては便利なものですが、これはすでにキーボードとマウスで行なっていることを代わりに行うだけのものではなく、むしろそれを強化するものです。音声認識機能についても同様です。

またWindows 7に関して、このOSがリリースされるまでWindows XPからのアップグレードを控えるビジネスユーザが多いと予想されるかという質問には、「変動要因が多いため確実なことを言うのは難しい。しかしVistaのドライバの互換性を大きく高めた最近のVista SP1のリリースや、Windows 7がVistaのドライバをベースとすることなどを考慮すれば、Windows 7のリリースに先立ってVistaにアップグレードする企業が多いと予想される」とマイケルは答えました。

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