ニッポンレンタカーアーバンネット、「Dell KACE Kシリーズ」を活用し、運用の自動化によるPC、モバイル端末の効率的な統合管理を実現


2014年8月26日

デル株式会社

 

ニッポンレンタカーアーバンネット、「Dell KACE Kシリーズ」を活用し、

運用の自動化によるPC、モバイル端末の効率的な統合管理を実現 

デル株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:郡 信一郎、以下デル)は、ニッポンレンタカーアーバンネット株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:齊藤 兼一、以下ニッポンレンタカーアーバンネット)がIT化の推進に伴いクライアントPCやモバイルデバイスの導入と活用を拡大し続ける中で、デルのシステム管理アプライアンス「Dell KACE Kシリーズ」の導入により、OS移行や適切な資産管理の実施、そして運用にまつわる負荷の抑制を実現した事例を発表しました。 

ニッポンレンタカーアーバンネットは、1969年の設立以来、「買うより借りよう」をコンセプトに「ニッポンレンタカー」のブランドで、カーレンタル・リース事業を展開しています。独立系レンタカー会社として「自動車メーカーにとらわれない豊富な車種の提供」や「顧客ニーズを追求した商品・サービスづくり」、そして「全国ネットワークの展開」を進めることで、より利便性の高いサービスの提供に注力しています。例えば、インターネットによる即時予約サービスや携帯電話からの予約サービスの提供をいち早く開始したほか、業界に先駆けて店舗の24時間営業を実施しました。また、禁煙車・ETC付き車両・福祉車両「ユニバーサルカー」の導入、さらには環境先進企業として、環境省からエコ・ファースト制度の認定を受けており、エコカーを率先して導入する一方で、太陽光発電やLED化を進めた「エコ営業所」の展開にも注力しています。現在では、グループ全体で3万9,500台を超える車両を保有するとともに約830ヵ所の営業拠点という国内最大級のサービスネットワークを構築していることに加え、全国に21社のフランチャイジー企業が存在しており、ニッポンレンタカーアーバンネットは、東京都内を担当するフランチャイジーとしてビジネスを推進しています。 

ニッポンレンタカーアーバンネット 開発部システム課 係長の山崎隆氏は次のように述べています。

「当社は“顧客支持・地域No.1のレンタカー会社”を目指して、人材育成による“接客品質”を追求するとともに、都内でも最大規模となる106カ所の拠点を展開しています。近年、車を手放す個人のお客様や、車両の維持費を削減する法人企業様が増えている中、レンタカーがコストダウンの有効手段となっている側面があります。そうしたお客様に対して、私たちの店舗を“いつでも車が利用できる車庫の代わり”として使ってもらえるよう、積極的な出店にも日々取り組んでいます。」

ニッポンレンタカーアーバンネットでは、ITを活用した業務効率化にも積極的に取り組んできました。ニッポンレンタカーグループの基幹システム端末以外に、日々のさまざまな事務作業や、メールをはじめとした情報共有を行うためのPCを整備しています。2002年から、本社以外にも各営業所やエリアマネージャーにもPCの配布を推進し、現在では約250台のPCが活用されており、業務において欠かせないツールとなっています。このほかにも近年では、125台のiPadを各営業所に導入、事故防止を呼び掛けるためのコンテンツをインストールしレンタカー利用者に見せたり、52台のiPhoneを営業担当者に配布し、外出先からのメールチェックや情報収集などに利用させるなど、モバイルを活用したワークスタイルの変革にも取り組んでいます。 

 

クライアントPCの増加に伴い浮上したさまざまな課題

しかし、PCやスマートデバイスの活用を積極的に進めていくのに伴い、「Windows XP PCのOS移行」や「クライアントPCの運用管理負荷の抑制と詳細な資産管理」、そして「スマートデバイスの適切な管理」など、さまざまな課題も浮上してきました。

  • Windows XP PCOS移行:基幹システムがWindows XP PCにしか対応していなかったため、過去数年導入したPCにはOSをWindows XPにダウングレードして使っているものが少なくない状況でした。2013年より、基幹システムがXP以降のOS上でも稼働できるようになったことで、Windows XP PCのマイグレーションに力を入れるようになった一方で、近年導入したクライアントPCの中にはハードウェアのサポート期間が満了を迎えていないものも多く、OS移行にあたってはPCの入れ替えではなく、外部ベンダーのマイグレーションサービスを検討するに至りました。
  • クライアントPCの運用管理負荷の抑制と詳細な資産管理:クライアントPCにトラブルが発生した場合、ソフトウェア障害であればリモートデスクトップによる遠隔処理で対応していましたが、ハードウェアの障害では現地での作業を行う必要がありました。また、トラブルに対するサポート依頼も月に10~15件程度寄せられ、そのたびに業務を中断して対応にあたっていました。資産管理についても、表計算ソフトによる資産台帳を作成していましたが、手作業による更新は煩雑であるうえ、漏れが発生することもありました。アプリケーション管理も各個人にまかせていたほか、セキュリティパッチや更新ファイルについてもWindows Server Update Services(WSUS)で配信していたものの、24時間営業の店舗ではPCが常に稼働していたため、適切なタイミングでファイルの更新ができていないケースも散見されていました。
  • スマートデバイスの適切な管理:タブレットやスマートフォンについても、クラウド型のMDM(モバイルデバイス管理)サービスを導入していましたが、より詳細な管理を行っていくためには、オプションサービスの契約が必要になるため、運用コストの増加が懸念されていました。 

 

運用の自動化でPCやモバイル管理に関する課題を「Dell KACEシリーズ」で解消

ニッポンレンタカーアーバンネットは、以前からデルのクライアントPCを導入していたほか、昨年にはデルのサーバ/ストレージを利用して仮想化基盤を構築していました。2013年6月、ニッポンレンタカーアーバンネットは、さまざまな課題を効率的に解消するためにデルから提案を受けていた「Dell KACEシリーズ」の採用を決定。物理アプライアンスの「Dell KACE K2000」が導入される一方、「Dell KACE K1000/3000」については、仮想化ソフトウェア版である「Dell KACE VK1000」および「Dell KACE VK3000」が選択されました。 

  • Dell KACE VK1000:企業が必要とするシステム管理ニーズに対応するアプライアンス製品。「デバイス検出とインベントリ」や「パッチ管理」のほか、「資産管理」や「電源管理」、「ソフトウェア配布」や「リモートコントロール」といった多彩なシステム管理機能をお求めやすい価格で提供することが強みであり、IT管理業務に関する負荷を大幅に軽減。
  • Dell KACE K2000:統合と自動化が完全に行われたOSイメージの展開やリカバリを、高速かつ効率的に実行するシステム導入アプライアンスであり、「イメージの展開」や「OSのインストールや移行」、「イメージのリカバリ」や「ユーザプロファイルの移行」といった多彩な機能を提供するとともに、アプライアンスベースのアーキテクチャにより総所有コスト(TCO)を削減。
  • Dell KACE VK3000:モバイルデバイスの管理に特化したアプライアンス。iOS およびAndroid OSで動作するモバイルデバイスに対して、「インベントリ管理および追跡」や「プロビジョニングおよびセットアップ」、「設定、ポリシー、プロファイルの管理」のほか、デバイスのロック/アンロック、企業データの遠隔消去、工場出荷状態への遠隔リセットといったセキュリティ機能を提供。 

 山崎氏は、「Dell KACE Kシリーズ」の印象について、次のように振り返っています。

「手間がかかりそうだと思っていたOS移行作業が自動化できる、こんなに都合のよいシステムがあるのかと驚かされました。特にユーザデータの収集から、デルのPCであれば機種を自動的に判断、ドライバーを含めた更新も全部やってくれるように設定できる点を高く評価しました。そして、検討していたマイグレーションサービスと比較して3分の1程度のコストで導入できることも、選択の決め手となったのです。また、ニッポンレンタカーグループの情報セキュリティポリシーがこれまで以上に厳格化することが予期される中で、これまで以上にクライアントPCの管理をしっかり行っていかないと考え始めていた時期でした。そこで『Dell KACE K2000』によりOS移行に関するコストが抑制されたことを契機として、『Dell KACE VK1000』、そしてモバイル管理用にも『Dell KACE VK3000』の導入も同時に決めたのです。」 

「Dell KACE Kシリーズ」の導入によって、ニッポンレンタカーアーバンネットは、クライアントPCとスマートデバイスの運用管理にまつわる負荷を運用の自動化により大幅に軽減しました。これまでのDellとのプロジェクトを振り返り、山崎氏は次のように評価しています。

「デルは、営業担当者や製品のスペシャリストが一体となり、こちらが求める要件に合致した提案をしてくれただけでなく、設計や導入サポートでも営業担当者やエンジニアの連携が密に行われているので、安心してプロジェクトをまかせることができます。また、製品もシンプルで使いやすく、コストパフォーマンスが高い点を評価しています。今後、出店の推進とともにPCのさらなる増設や、ワークフローの改善など、システム化によってさらなる業務効率化を推進していきたいと考えていますが、Dellにはこれまでと変わらないサポートや提案を期待しています。」 

本事例の詳細は以下をご参照ください。

URL: http://www.dell.com/learn/jp/ja/jpcorp1/corporate~case-studies~ja/documents~2014-nipponrentacar-jp.pdf

*記載されている会社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。

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