検証済みのソリューションを採用してビジネスに迅速に対応
今回のシステム更改で最も大きなメリットとなったのは、検証の手間を減らすことで基盤提供のリードタイムを大幅に削減できることだ。「デル・テクノロジーズのAzure Stack HCIソリューションは、事前に検証されたシステム構成のサーバーが最適化された状態で納品されるため、2週間くらいあれば基本設定を終えることができます。これまでは、スペックを見ながらハードウェアの組み合わせを考え、何カ月もかけて検討とテストを繰り返してスペック通りの性能が出ることを確かめなくてはなりませんでした。ビジネスを拡げて成功させるためにシステムを構築しようとしているのに、リードタイムが大きくかかってしまってはビジネスの成功の妨げとなってしまいます。新たな第4世代後期のサーバー基盤では、ビジネス側のオーダーに対して、IT側が安心して素早く判断してITを提供できる環境を整えることができ、状況に合わせて増設・拡張する必要が出てきても、デル・テクノロジーズの幅広いラインナップから最適な検証済みの製品を選んで迅速に対応することができます。バックアップの問題から、システムの要件によって載せる基盤を選んだり、運用を工夫しなければなりませんでしたが、その悩みも解消され、すべてのシステムを同一のアーキテクチャの上で運用できることも大きなメリットです」と太田氏は説明する。
バックアップの課題に対するデル・テクノロジーズの解決策についても期待が持てたと、吉留氏も話を続ける。第4世代前期のサーバー基盤では、同じ筐体内にバックアップを取得する構成としていたが、実際に検証してみると、バックアップ取得に想定外の時間を要することがわかった。「検証結果から、バックアップ専用ストレージとしてDell EMC PowerProtect DD6900を導入すれば、これまで想定していた筐体内では4~5時間かかっていたバックアップを1~2時間で終えられることがわかりました。専門知識がなくても、運用担当者が内製で運用管理できることがS2Dのメリットの1つで、ストレージを導入すればそのメリットが損なわれることも懸念しましたが、デル・テクノロジーズからの提案はこれを解消できると思われました。PowerProtect DDは自動バックアップの設定が容易で、これなら運用管理にも大きな手間はかからず、またPowerProtect DDの重複排除なら、ソフトウェアで行うよりも短い時間でバックアップ処理を行えることに期待が持てました」。
S2Dによって運用管理の軽減を目指せると考えている第一生命だが、それに加えてOSとハードウェアをワンストップでデル・テクノロジーズがサポートすることで、さらにスムーズに運用管理が行えることも実感しているという。「これまでは、Windows Serverのことはマイクロソフトに聞き、ハードウェアのことはメーカーに聞くという状態で、検証から運用までの手間が必要以上にかかっていました。今後は、デル・テクノロジーズに聞けばワンストップで迅速に回答を得られるので、安心してサポートを受けることができますし、実際に検証段階から積極的に最適な提案を提供してくれました。デル・テクノロジーズ製品を採用した理由の中には、マイクロソフトとの強力なアライアンスがあり、世界トップシェアのAzure Stack HCI導入実績を持っていることを聞いており、豊富な製品ラインナップでさまざまなケースに対応できることも含まれていたので、今後もサポート力に期待したいと考えています」と吉留氏は話してくれた。