DB への問い合わせについても、レスポンスが数分から数秒~数十秒に改善されるなど、ハッキリと体感できるくらいの違いがあるとのこと。これにより、現場の業務にも大きな改善効果が生まれている。「たとえば店舗で使用する棚割りシステムなども、商品画像の表示スピードが格段に速くなりました。これにより、試行錯誤を繰り返しやすくなりましたし、残業時間の削減にも役立っています。旧環境では、ディスクI/O の遅さが大きなネックになっていただけに、VxRail にするとこんなに速くなるのかと感心しましたね」 と川添氏は続ける。
運用管理作業についても、大幅な効率化が実現。鈴木氏は「旧環境ではデータセンターまで行かないと見られない情報もありましたが、現在では本社側のコンソールですべての情報が一元管理できます。信頼性が向上したことで、ディスク障害などへの対応も不要になりました。VxRail はファームウェアやVMware vSphere のアップデートも自動で行えますので、この点についても大きな期待を寄せています」 と語る。
また、ピー・ビーシステムズの山重 崇人氏も 「3 Tierシステムの構築では、ささいなことで苦労するケースもありますから、すべてのコンポーネントが検証済みで提供されるVxRail は安心感が高い。『VMware vSAN™』のパフォーマンスも実感できましたので、他のお客さまにも胸を張ってお勧めしていきたいですね」と高く評価する。
なお、今回のプロジェクトでは、一部物理サーバーとして残るシステムに対応するために、「Dell EMC PowerEdgeR640 サーバー」+オールフラッシュ・ユニファイドストレージ「Dell EMC Unity 350F」、並びにユニファイド・ストレージ「Dell EMC Unity 400」も同時に導入。物理環境と仮想環境を含めた一元的なサポート体制を確立した。
「インフラに手が掛からなくなったことで、新しいチャレンジに挑む余力も生まれました。今後も継続的な改善を行い、ビジネスの成長にしっかりと貢献していきたい」と展望を語る川添氏。VxRail も、その取り組みをしっかりと下支えしていく。