• お客様の事例

    琉球大学教育学部附属小・中学校

    • 1人1台の「Dell Chromebook」で課題解決の思考力と行動力を育む

      沖縄県の琉球大学教育学部附属小学校・中学校では、デル・テクノロジーズが提供する2-in-1型の「Dell Chromebook」を使いGIGAスクールの環境をいち早く構築。児童・生徒1人1台のChromebook™で子どもたちの課題解決力を高めるアクティブラーニングを実践している。

    • 課題

      琉球大学教育学部附属小学校・中学校は、沖縄県を代表する初等・中等教育の場として、GIGAスクールに先駆的に取り組み、ICT活用によるアクティブラーニングの実践・高度化をいち早く推し進める必要があった。

    • 導入効果

      • Dell Chromebookによって「児童・生徒1人1台端末」を実現したことで児童・生徒が自ら考え、答えを見出すアクティブラーニングが早いペースで進展
      • Dell Chromebookの頑丈さにより、児童・生徒に安心してICT端末を預けて使わせることが可能に
      • Googleのツールを授業に取り入れたことで、生徒たちのICT活用のレベルが一挙にアップ。教師と生徒の授業の協創が可能に
      • Googleスライド™、Google Meet™の活用により、生徒のプレゼンテーション、コミュニケーション能力が短期間で飛躍的に向
      • Dell Chromebookの起動の速さにより、使いたいときに即座に使えるICT環境を実現
      • Chromebookの音声入力機能により、小学校低学年によるICT端末活用のハードルを低くした
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        「使いやすく、頑丈なDell Chromebookの導入で、生徒によるICT活用のレベルが早いペースで向上し、生徒と先生との授業の協創が実現されています」

        琉球大学教育学部附属中学校
        英語科
        知念渚 教諭

    • 琉球大学教育学部附属小学校・中学校(以下、琉球大附属小・中学校)は、それぞれ沖縄県内唯一の国立小学校・中学校である。那覇市から15kmほどの琉球大学千原キャンパス内にあり、小学校の開校が1982年、中学校は1985年の歴史を持つ。現在、小学校には約610名、中学校では約460名が学んでいる。

      国立大学の教育学部に附属する小学校・中学校ということもあり、両校はそれぞれの学びを進化させることで県内の初等・中等教育全体の発展に貢献するという使命も持っている。ゆえに、GIGAスクール構想の実現にもいち早く取り組み「児童・生徒1人1台端末」によるアクティブラーニングで成果を積み上げている。そうした琉球大附属小・中学校の取り組みを支えているのが、デル・テクノロジーズが提供する「Dell Chromebook 3100 2-in-1」と、教師向けハイスペックモデルの「Dell Latitude 5400 Chromebook Enterprise」である。

    • GIGAスクールの実現で先頭を走る

      • 琉球大附属小・中学校に導入されている児童・生徒用のDell Chromebookは合計で990台。沖縄県内では、最も早い入札の実施を行い、2020年8月には教育現場へのChromebook配備を開始することができた。また、Chromebookの教育への親和性に着目し、教師用の学習指導用端末として、2021年4月に15台のハイスペックモデルであるDell Latitude 5400 Chromebook Enterpriseを導入した。

        琉球大附属小・中学校ではGIGAスクール構想が打ち出される以前から、教育現場でのICT活用に意欲的に取り組み、中学校では生徒3人に1台の割合でICT端末が学習用に配備されていた。

    • 「その決断と行動の速さが、この学校におけるICT利活用推進・展開のスピードに直結していると思えるほど『Google Workspace for Education™』を活用した学習指導の実践という面で好事例の宝庫と言える状況になっているようです」と、Google Chromebookの認定リセラーでGIGAスクールサポーターとして琉球大附属小・中学校のICT活用を支援する株式会社プラズマの代表、飯塚悟氏は指摘し、こう続ける。

      「GIGAスクールで国(文部科学省)が推進しようとしている学びを象徴するかのように、琉球大附属小・中学校では、さまざまな授業・教科で児童・生徒がChromebookをあたかも一つの文房具のように活用しています。琉球大附属小・中学校は『児童・生徒1人1台端末』の時代のトップランナーであり、その教育実践は他の小・中学校の先生方にとって有効な参考事例となるでしょう」(飯塚氏)

    • Dell Chromebookでパフォーマンステストをスムーズに

      • 琉球大附属小・中学校では、教育現場の創意工夫と高い実行力によってこうした学びを実践し、さまざまな成果へとつなげている。

        その一例が、琉球大附属中学校における英語科の取り組みだ。

        英語科では英語のパフォーマンステストやプレゼンテーション演習にDell Chromebookを有効活用している。

        このうちパフォーマンステストでは、ALT(外国語指導助手)と生徒との対話にWeb会議ツールの「Google Meet」を取り入れた。

    • このパフォーマンステストは生徒1人ずつコミュニケーションを行うテストであり、1人につき1分程度を要するため、40人クラスの場合、テスト完了に40分強の時間がかかる。GIGAスクール導入以前は、テストを順番待ちをする生徒たちに、自習課題プリントを配布し取り組ませていた。毎時間、教師はそのプリント課題を毎回作成するだけでなく、配布、回収、採点、評価など、膨大な量のアナログ作業が教師の負担であったのは事実である。そういった大きな負担を強いられていた状況が、Chromebookの導入により、それまでのアナログ作業であった配付・回収・教師からのフィードバック等をオンライン・クラウド活用に移行し、非常に大きな業務効率化を実現した。結果として、パフォーマンステストを実施する際の教師の負担が軽くなり、短いスパンでテストを繰り返すことが容易になるだけでなく、生徒個々の学習に対して目が行き届くようになったため、きめ細やかな指導が可能になった。今では、英語の単元が終わるごとにパフォーマンステストを実施することで、指導と評価の一体化と学びの個別最適化の両立を実現している。

      英語科の知念渚教諭は、「Google MeetのようなWeb会議ツールを使った対話は、自分の話している姿がリアルタイムに画面で確認できます。ゆえに生徒たちは、ALTの先生との直対面でパフォーマンステストを受けているときよりも、表現・表情に一層気を配るようになり、コミュニケーションのパフォーマンスを総じてアップさせています」と、ICT活用による高い教育効果について言及した。

    • Dell Chromebookで育まれる実践的なプレゼンテーション能力

      • Chromebookはプレゼンテーションの演習でも頻繁に使われている。

        例えば、ある英語の授業では、「イギリスのイベントに出展して日本の文化を紹介しよう。」というテーマの下、生徒4人で協力し、プレゼンテーションツールの「Googleスライド™」を使って英語で日本文化についてプレゼンテーションを行う演習を行った。

        他の授業では、Chromebookを使って米国カリフォルニア州の中学生と遠隔合同授業も実施した。その授業で生徒たちはChromebookで撮影した画像・動画を編集して英語による学校紹介ビデオを制作し相手校へ紹介したという。

    • ある授業では「自分の尊敬する人物を英語で紹介する」というテーマの下、生徒たちにプレゼンテーションのアイデアや構想についてChromebookを使って図示・可視化させたうえでクラスで共有し、互いの意見やアイデアを交換することで自己のプレゼンテーションを高め合うという、協働や相互作用を重視した学習活動が実践されている。

      「こうしたプレゼンテーション、あるいはコミュニケーションの演習を通じて、生徒たちは『英語で自分の伝えたいことを伝えるには何をどうすれば良いか』など実践的な感性やスキルを身につけ始めています」と、英語科の新崎菜々子教諭は語り、次のように続ける。

      「英語を使ったプレゼンテーション能力やコミュニケーション能力はグローバル社会で活躍するための必須の能力と言え、大学入試においても、それらの能力が問われるようになっています。その意味で、当校におけるICTを使った英語の学びは、将来への備えとしても有効であると見ています。自分の伝えたいことを人にどう伝えるべきかについては画一的な答えがあるわけではなく、教師が常に正解を持っているわけでもありません。そのため、英語によるプレゼンテーション能力やコミュニケーション能力は、問題の正解を一方的に伝えるだけの教育では高めることはできず、自ら考えて自分なりの答えを見出すアクティブラーニングによって課題解決の能力を育むことが大切です。そして、Dell ChromebookのようなICT端末は、そのための授業づくりを進めるうえで非常に有用と言えます」

      また、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力を育むアクティブラーニングを活性化させる際には間違いに対する恐れを生徒たちに抱かせないことも大切であると知念渚教諭は説く。

      「多くの日本人が、海外の人と英語で話すことを苦手としていますが、最大の理由は文法的に正しく話そうとする意識が強く働き過ぎるためです。これは試験勉強としてしか英語を学んでこなかったことの弊害と言えますが、海外の言葉で相手に何かを伝えるときに最も大切なのは、文法的な正しさではなく間違いを恐れずに話す大胆さです。ゆえに、生徒たちには間違えることを怖がらずに、自分の知っている単語を使って、自分の伝えたいことを伝えられるすべを身につけるよう指導しています」(新崎教諭)

      こうした考え方の下でICT端末を使ったアクティブラーニングを推進した結果、海外の人に自分の伝えたいことを話したいという生徒たちの意欲も高まっているという。

      「人が外国語を学ぼうとする本来的な動機づけは、海外の人に何かを伝えたいという意志であり、意欲です。ICTを使った授業でそうした意欲を喚起して、高めることに成功しつつあるので、それが英語を学ぶ意欲の一層の高まりにつながっていくのではないかと期待しています」(新崎教諭)

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        「ICTを使ったアクティブラーニングの推進には、Dell Chromebookのように頑丈で使い勝手に優れた端末の活用が欠かせないと言い切れます」

        琉球大学教育学部附属中学校
        英語科
        新崎菜々子 教諭

    • Dell Chromebookでアクティブラーニング推進の要件を満たす

      • 新崎教諭、知念教諭のお二人によると、上述したようなアクティブラーニングを推進するうえでは、授業で使うICT端末が頑丈で壊れにくく、子どもたちにとって使いやすいものであることが望ましく、Dell Chromebookはそうした要件をしっかりと満たせているという。

        「ICTによるアクティブラーニングを推進するということは、子どもたちによるICT端末の使い方に、可能な限り制約を設けないこと、校内のどこにでも携行させて、自由に使わせることが非常に重要です。それを実現するには、Dell Chromebookのように、子どもたちが多少乱暴に扱っても壊れないような端末を使うことが大切で、そうすることで子どもたちに安心してICT端末を預けることができると言えます」(新崎教諭)

    • 実際、琉球大学附属小・中学校に導入された990台のDell Chromebookはこれまでに機器の故障を1台も引き起こしていない。

      また、Chromebookの教育現場での使い勝手の良さもアクティブラーニングの推進に貢献しているようだ。

      「Dell Chromebookは起動が速いので授業の中で使いたいときに、すぐに使えてとても便利です。しかも、生徒たちにとってGoogleのツールはどれも使い勝手が良いようで、Dell Chromebookで撮影した画像をスライドに貼り付けてプレゼンテーション資料を作るといった作業は全員がすぐにやり方を覚えて、難なく使いこなせるようになりました。当校では生徒会活動にもDell Chromebookを使っていますが、生徒たちはDell Chromebookを使い始めて半年程度で学校行事に関する提案書を自発的に作成し、私たちにプレゼンテーションを行う域に達しています。いまや彼らの提案力は社会人とほとんど変わらないレベルにあると言っても過言ではないほどです」(新崎教諭)

      この言葉を受けたかたちで、知念教諭もDell Chromebookの使い勝手の良さがもたらした効果について、次のように話す。

      「Dell Chromebookの導入以降、生徒たちのICTスキルは非常に早いペースで向上し、いまではICTを活用した新しい授業を生徒たちと一緒に創り上げていくことが可能になっています。当校の中学生のICT活用のスキルは、多くの先生たちの上をいっています。そうした状況の中では、CTツールの使い方を生徒から教えてもらう場面もあり、さまざまな学びのあり方を彼らと共に検討して試し、学びの質を洗練させていくことが大切であると考えています」(知念教諭)

      Dell Chromebookの使い勝手の良さによってアクティブラーニングが進展したのは琉球大学附属中学校だけではなく、小学校でも同様に新たな学びが展開されている。

      小学校での学習指導の一例として、社会科において日本の各地域の街・文化・特産品などの情報について調べる授業がある。そこでは教師が教科書の情報を子どもたちに対して一斉に伝えるようなことはしない。子どもたちがDell Chromebookを活用し、地域の情報を主体的に調べ、それをまとめて発表する授業である。これは、昭和型の受け身・インプット偏重の詰め込み教育から、児童・生徒のアウトプットを伴う主体的な学びへの移行であり、GIGAスクール時代のアクティブラーニング型の学びを一般化した好事例であると言える。

      また、発達段階に合わせた活用形態の柔軟性も、Chromebookが教育に高い親和性を有している一面である。小学校低学年の授業では、Chromebookの音声入力機能を活用することによって、キーボード入力などICT利用に一定のハードルを伴う発達段階の児童・生徒にも新たな時代の学びを可能にしている。

      新崎教諭、知念教諭によれば、琉球大学附属中学校の英語科ではDell Chromebookの活用を軸にした学びの高度化に、これからも意欲的に取り組む計画であり、それは他の教科についても同様であるという。Dell Chromebookが支える琉球大学附属小・中学校のGIGAスクールの取組は、いまもなお時代の先頭を走り続けている。

      Chromebook、Google Workspace for Education、Google Meet、GoogleスライドはGoogle LLCの商標です。

    • 写真左から琉球大学教育学部附属中学校の知念渚教諭、新崎菜々子教諭

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    • お客様名 : 琉球大学教育学部附属小・中学校

      業種 : 学校

      場所 : 日本/沖縄