実際、琉球大学附属小・中学校に導入された990台のDell Chromebookはこれまでに機器の故障を1台も引き起こしていない。
また、Chromebookの教育現場での使い勝手の良さもアクティブラーニングの推進に貢献しているようだ。
「Dell Chromebookは起動が速いので授業の中で使いたいときに、すぐに使えてとても便利です。しかも、生徒たちにとってGoogleのツールはどれも使い勝手が良いようで、Dell Chromebookで撮影した画像をスライドに貼り付けてプレゼンテーション資料を作るといった作業は全員がすぐにやり方を覚えて、難なく使いこなせるようになりました。当校では生徒会活動にもDell Chromebookを使っていますが、生徒たちはDell Chromebookを使い始めて半年程度で学校行事に関する提案書を自発的に作成し、私たちにプレゼンテーションを行う域に達しています。いまや彼らの提案力は社会人とほとんど変わらないレベルにあると言っても過言ではないほどです」(新崎教諭)
この言葉を受けたかたちで、知念教諭もDell Chromebookの使い勝手の良さがもたらした効果について、次のように話す。
「Dell Chromebookの導入以降、生徒たちのICTスキルは非常に早いペースで向上し、いまではICTを活用した新しい授業を生徒たちと一緒に創り上げていくことが可能になっています。当校の中学生のICT活用のスキルは、多くの先生たちの上をいっています。そうした状況の中では、CTツールの使い方を生徒から教えてもらう場面もあり、さまざまな学びのあり方を彼らと共に検討して試し、学びの質を洗練させていくことが大切であると考えています」(知念教諭)
Dell Chromebookの使い勝手の良さによってアクティブラーニングが進展したのは琉球大学附属中学校だけではなく、小学校でも同様に新たな学びが展開されている。
小学校での学習指導の一例として、社会科において日本の各地域の街・文化・特産品などの情報について調べる授業がある。そこでは教師が教科書の情報を子どもたちに対して一斉に伝えるようなことはしない。子どもたちがDell Chromebookを活用し、地域の情報を主体的に調べ、それをまとめて発表する授業である。これは、昭和型の受け身・インプット偏重の詰め込み教育から、児童・生徒のアウトプットを伴う主体的な学びへの移行であり、GIGAスクール時代のアクティブラーニング型の学びを一般化した好事例であると言える。
また、発達段階に合わせた活用形態の柔軟性も、Chromebookが教育に高い親和性を有している一面である。小学校低学年の授業では、Chromebookの音声入力機能を活用することによって、キーボード入力などICT利用に一定のハードルを伴う発達段階の児童・生徒にも新たな時代の学びを可能にしている。
新崎教諭、知念教諭によれば、琉球大学附属中学校の英語科ではDell Chromebookの活用を軸にした学びの高度化に、これからも意欲的に取り組む計画であり、それは他の教科についても同様であるという。Dell Chromebookが支える琉球大学附属小・中学校のGIGAスクールの取組は、いまもなお時代の先頭を走り続けている。
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