デル製ワークステーションを使い続ける理由
大島造船所の設計部に導入されている約100台のワークステーションは、およそ5年に1度のタイミングで最新製品に更改しているという。2018~19年にかけてワークステーションの更改時期を迎えた同社では、新しいワークステーションを導入するための検討を開始した。
実は同社では、長年にわたりデル製ワークステーション「Dell Precision」を“CAD標準機”と位置づけ、使い続けてきた経緯がある。
「当社では、3D CADソフトウェアとして三菱造船の船舶設計システム『MATES(Mitsubishi Advanced Total Engineering system of Ships)』を中心に採用しています。このシステムはもともとUNIXで動いており、当社でもUNIXワークステーションを利用していました。その後、MATESのWindows版が登場したので、当社でもワークステーションの更改時期に合わせて2002~3年頃にWindows版に移行しました。このときに、三菱造船の中でもMATESの稼働実績のあったデル製品が推奨されていたことから、デルのワークステーションを導入することになり、現在に至っています」(石川氏)。
もちろん、5年に1度のワークステーション更改時期には、他社製品も含めて複数の候補を挙げ、入念に比較検討するという。それでもデルが選ばれてきたのには理由がある。
「デル製品は、他社製品と比べてコストパフォーマンスが高いうえに、構造がシンプルかつコンパクトで部品点数が少なく、メンテナンス性にも優れています。当社はメーカーの拠点から離れた遠隔地にあるので、故障時にオンサイトサポートがすぐに駆けつけてくれるとは限りません。そのため、故障修理は情報システム部が担当しており、部品点数が少なく故障個所を特定しやすいデル製品の優れたメンテナンス性は重要な選定ポイントでした。また、過酷な使い方をすることもあり、デルが3年間ProSupportオンサイト保守サービスを早い時期から提供していたことも評価していました」(大島造船所 情報システム部 情報システム課長 家永 修氏)。