今後の容量増加にも不安なし、運用管理負荷も大幅に軽減
IDPA DP4400 の特長である圧縮・重複排除機能も、大きな効果を発揮している。「旧バックアップシステムの容量を合計すると約10TB、現在では対象サーバーが増えていますので、バックアップデータの総量はもう少し大きいはずです。しかし、現時点では、IDPA DP4400 ・24TB モデルの2 割くらいしか容量を使っていません。以前の1/2 以下に削減できている計算になりますので、今後バックアップデータがさらに増えたとしても、全く容量不足の心配はありません」と北村 氏。バックアップに掛かる時間についても、以前より20%程度短縮されているとのことだ。
また、IDPA DP4400 はデータ容量に応じたライセンスのため、バックアップ対象サーバーが増えても、それに比例してコストが増加するようなこともない。「以前は各バックアップツールのライセンス管理に毎年煩わされていましたので、こうした手間が軽減されたのは大きなメリット。複数の製品を使い分ける必要もなくなったため、運用管理負荷は1/7 以下に減った印象です」と北村 氏は続ける。同社では、IDPA DP4400 によるバックアップ/リストア確認が取れたものから、旧製品の撤去を進めているが、これがすべて完了すればさらなるコスト削減効果が見込めるとのこと。山田 氏は「バックアップにどこまでコストを掛けるかは難しい問題ですが、今回のIDPA DP4400 については大変満足しています」と語る。
ちなみに今回のコロナ禍においても、IDPA DP4400 が役立つ場面があったという。山田 氏は「情シス部門でも様々な緊急対応を強いられましたが、バックアップにまつわる負担がこれまでより減ったため、そちらの作業に専念することができました」と語る。また、梶山 氏も「BCP 強化の観点からも、海外拠点を含めたデータ保護体制が確立できた意義は大きい。『守り』の部分についてはこれで一段落ですので、今後はデータを活かしたものづくりなど、『攻め』のIT 活用を進めていきたい。当社はグローバル製造業ですから、デル・テクノロジーズのグローバルな支援にも大いに期待しています」と展望を述べた。