150年以上の長きにわたり日本の建設業界を力強くリード
1873年の創業以来、150年以上の長きにわたり日本の建設業界をリードし続けてきた大成建設。「地図に残る仕事。」のキャッチコピーでも広く知られる同社では、鹿鳴館や帝国ホテル二代目本館(通称ライト館)など、歴史に名を残す建築物も数多く手がけてきた。また橋梁やトンネル、ダム、発電所など、社会インフラ分野でも強い存在感を発揮。現在は中長期的に目指す姿として掲げる「【TAISEI VISION 2030】進化し続けるThe CDE3(キューブ)カンパニー人々が豊かで文化的に暮らせるレジリエントな社会づくりに貢献する先駆的な企業グループ」の下、さらなる成長を目指す取り組みを展開中だ。
加えて見逃せないのが、デジタル・トランスフォーメーション(DX)の実現にも意欲的に取り組んでいる点である。ここでは「生産プロセスのDX」「経営基盤のDX」「サービス・ソリューションのDX」の3本柱で、デジタル技術とデータの利活用を推進。すでに、建設ライフサイクルの各工程で発生るデータをシームレスに連携した統合基盤「Taisei-DaaS」、工事管理データをデジタルで共有するための標準基盤「T-BasisX」や、効率的な施工/安全管理を支援する「T-iDigital Field」、建物ユーザーに安心・快適な運用システムを提供するSaaS型クラウドサービス「LifeCycle OS」など、多岐にわたるシステム/サービスを運用している。
一方、日々の業務活動を支える社内情報インフラについても、継続的な整備・拡充を推進。「情報企画部では、サーバーやネットワークなどのインフラ領域を主に担当しています。近年ではクラウドシフトも進めていますが、オンプレミスで稼働させている資産も少なくありません。ITコストも増加傾向にありますので、綿密な計画に基づいてシステム導入を進めると同時に、後々の効果検証も行うようにしています」と語るのは、大成建設社長室情報企画部プラットフォーム計画室次長 国見肇氏。また、同課長代理 水田直人氏も「建築や土木をはじめとした現業部門をしっかりとサポートすることが我々のミッションです。より快適に、かつ効率的に仕事ができる環境を提供することで、生産性向上に寄与できればと考えています」と続ける。そうした取り組みの一環として、今回実施されたのが、全社統合ファイルサーバーの刷新プロジェクトである。