選択ガイド: プライマリストレージ

• プライマリストレージとは、PC上でオペレーティングシステム、ソフトウェアアプリケーション、ファイル、およびデータが格納されている場所を指します。従来のプライマリストレージはハードドライブとしてのみ提供されていました。
• しかし、デルは現在、Dell Latitudeモバイルシステムのほとんどのモデルと、Dell Precisionモバイルシステムの全モデルに、ソリッドステートディスクドライブ(SSD)を提供しています。
ニーズに最適なストレージのタイプを判断するには、次の要素を考慮する必要があります。 

プライマリストレージの決定要因

  • パフォーマンス: システムパフォーマンスと起動時間は、選択するストレージのタイプによって影響を受けます。
    • ソリッドステートドライブ(SSD): SSDには可動部品がないため、1分あたりの回転数(RPM)でドライブ速度を表すことはできません。SSDは、全体的に最高レベルのストレージパフォーマンスを提供します。最新世代のSSDでWindows 7を実行した場合のエンドユーザーパフォーマンスは、標準的な7,200 rpmのハードディスクドライブに比べると最大16 %、基本的な5,400 rpmのハードディスクと比べると最大23 %向上します。*
    • ハードディスクドライブ(HDD): 磁気ディスクを使用するハードドライブのドライブ速度はRPMで表され、この数値がハードドライブのパフォーマンスを示します。一般的に、RPMの値が高いほどパフォーマンスに優れています。
  • 耐久性: ソリッドステートドライブには可動部品がないため、耐久性がきわめて高く、ショックや衝撃に対しての耐久性は、標準的なデスクトップハードドライブと比べると最大15倍になります*。ハードドライブには可動部品があります。こうした部品は、さまざまな衝撃や振動などの影響を受けやすく、ドライブの故障やデータロスの原因になります。Dell Latitudeシステムにはフリーフォールセンサーテクノロジーが搭載され、システムへの衝撃によるデータロスを防ぎます。ソリッドステートドライブによって、故障のリスクも軽減されます。
  • データセキュリティ: データロスは、常に懸念される問題です。暗号化を利用すれば、顧客情報、財務記録、医療記録などの機密情報を安全に保護することができます。デルでは、自己暗号化ディスク(SED)ハードドライブを始めとする、ハードウェアベースの暗号化ソリューションの使用をお勧めしています。こうしたソリューションは、システムのパフォーマンスを低下させることがありません。デルは、250 GBのFIPS(米国連邦情報処理標準)認定自己暗号化機能を搭載した7,200 rpmドライブを提供しています。これは堅牢なデータセキュリティを保証する、米国 政府のFIPS 140-2レベル 2認定を満たすものです。
安全性に優れたデータバックアップ機能: データの複製やバックアップを定期的に実行することをお勧めします。バックアップの保存先は、内蔵のセカンドハードドライブでも外付のハードドライブでもかまいません。Latitude EシリーズのノートパソコンやDell Precisionモバイルのプラットフォームには、インテル®ラピッド・ストレージ・テクノロジー(IRST)を使用して、セカンダリハードドライブへ定期的なバックアップを行う機能が搭載されています。ソフトウェアアプリケーションを使用してセカンダリハードドライブへのバックアップ機能とバックアップ頻度をカスタマイズすることで、より便利にお使いいただけます。eSATAコネクタ(外付のセカンダリハードドライブオプション)経由でシステムやポートレプリケータに接続する外付ドライブであれば、セカンダリハードドライブに指定できます。バックアップ機能を利用する場合は、セカンダリハードドライブの容量がシステムのプライマリハードドライブの容量と同等またはそれ以上である必要があります。

ソリッドステートドライブ

従来のハードドライブの内部(左)と、可動部品のないソリッドステートドライブの内部(右)

従来のハードドライブはきわめて精巧なヘッド、プラッタ、モーターの技術を採用しているため、衝撃や振動、熱に弱く、モバイルデバイスにつきものの衝突や落下によって、ドライブが故障したり損傷を受けやすくなっています。

SSDには可動部品がないため、損傷や故障の危険が少なく、データが保護されているという安心感が得られます。SSDは、ストレージの選択において耐久性と信頼性を重視される場合に最適です。モバイルユーザーは、次のような大きなメリットが期待できます。

  • システムパフォーマンスは5,400 RPMのハードドライブより最大23 %向上*
  • 衝突や落下からの保護(耐衝撃性は標準的なノートパソコンのハードドライブの15倍)*
  • 標準的なノートパソコンのHDDに比べ最大2倍の予測信頼性で、ダウンタイムを短縮*
  • 優れた静音性
  • 標準的なハードドライブより軽量で熱の発生が少ない
デルは、ビジネスクラスのノートパソコンおよびモバイルワークステーション向けに、「モビリティSSD」と「暗号化モビリティSSD」という2つのタイプのSSDを用意しています。

モビリティSSDは、信頼性と耐久性に優れた高性能なストレージシステムにより、安心感を提供します。このSSDは、最高水準のパフォーマンスを誇るデルのノートパソコン用HDDであり、前世代のデルのウルトラパフォーマンスSSDドライブをしのぐパフォーマンスを発揮します。*

暗号化モビリティSSDは、工場出荷時に予め自己暗号化(SED)機能をインストールすることによってセキュリティおよび管理機能を提供します。また、信頼性と耐久性に優れた高性能なストレージシステムを提供します。包括的なデータ保護ソリューションに必要なのは、暗号化機能だけではありません。認証、アクセス制御、リカバリなどもすべて必要な要素です。すべての暗号化モビリティSSDには、Wave Embassy® Trusted Drive Managerまたは同等の管理アプリケーションがバンドルされており、こうした基本的な機能だけでなく、さらに高度な機能も提供します。50台以上の暗号化モビリティSSDを導入する場合には、別売のWave Embassy Remote Administration Server(ERAS)など、リモート管理ソリューションのご利用をお勧めします。こうしたソリューションを利用することで、ユーザーや資格情報の一元管理が可能になり、コンプライアンス準拠に欠かせない詳細なレポートも作成できます。
ご希望の機能最適なソリューション
耐久性に優れたドライブデルのモビリティソリッドステートドライブ
卓越したシステムパフォーマンスデルのモビリティソリッドステートドライブ
最高レベルのデータセキュリティFIPS認定の暗号化機能を搭載したデルの7,200 rpm HDD
大容量ストレージDell Latitude - 最大500 GB* 7,200 rpm


LatitudeおよびDell Precisionに搭載されるプライマリストレージのタイプ

デルは、ノートパソコンおよびモバイルワークステーションを対象に、次の各種ストレージ製品を提供しています。

ソリッドステートドライブ(SSD) — 最新の画期的なノートパソコン用ストレージです。デルのSSDは、5,400 rpmのドライブを最大23 %上回る、卓越したシステムパフォーマンスを提供します*。耐久性*と信頼性の面でも、標準的なハードドライブをしのいでいます。SSDは動作音がきわめて静かで熱の排出も少ないため、モバイルユーザーの使用感が向上します。

暗号化(SED)ドライブ — ハードウェアベースの強力な暗号化技術を採用しているため、パフォーマンスに悪影響を及ぼすことなく、データを安全に保つことができます。暗号化ドライブは現在、TCG Opal対応のSSDとFIPS(Federal Information Processing Standard: 米国連邦情報処理標準)認定のHDDの両方が提供されており、暗号化ドライブとしてのパフォーマンスをいかんなく発揮しています。暗号化HDDとSSDは、暗号化なしのドライブと同等の性能を実現しており、安全性だけでなく優れたパフォーマンスも兼ね備えています。どちらの構成でも、ハードウェアベースの暗号化エンジンがドライブコントローラに直接組み込まれているため、暗号化が常時機能する状態となり、ソフトウェア攻撃に対する脆弱性が解消されます。ハードドライブも最高速度で動作します。また、デルの管理暗号化ドライブソリューションでは、ユーザーIDの検証はドライブチップ内で行われます。このため、システムが紛失や盗難に遭った場合でも、ドライブを別のマシンに移動する場合でも、データは安全に保たれます。暗号化ドライブは使いやすく、構成も簡単です。また、セキュアなデータ消去機能を備えているため、HDDの廃棄や再利用の際に、環境に配慮した対処が可能になります。50台以上の暗号化ドライブを導入する場合には、別売のWave Embassy Remote Administration Server(ERAS)などの、リモート管理ソリューションのご利用をお勧めします。こうしたソリューションを利用することで、ユーザーや資格情報の一元管理が可能になり、コンプライアンス準拠に欠かせない詳細なレポートも作成できます。

高耐久性プライマリストレージ — さらに耐久性を高めるために、デルでは、高耐久性製品ラインにソリッドステートドライブを搭載して提供しています。これにより、標準的な7,200 rpmのハードドライブに比べ、衝撃に対する耐久性が最大15倍も高くなります。*

7,200 rpmディスクドライブ — Dell LatitudeおよびDell Precision Mobileシステムには、FIPS認定の暗号化HDDを含むあらゆる種類の7,200 rpmハードドライブを搭載できます。デルのシステムにはフリーフォールセンサーテクノロジーが搭載されています。このセンサーは、システムを落としたときにその落下を検知し、ドライブヘッドを安全な位置に「一時停止」させます。これによって、故障やデータロスの危険性からハードドライブを保護します。このテクノロジーがシステムに搭載されていれば、落下を即座に検知して反応し、データを保護することができます。