選択ガイド: 第14世代メモリ

モジュラー化を前提として生まれたPowerEdgeサーバでは、システムに最適なDIMMの容量とタイプを細かく選択できるようになりました。

• システムのメモリを構成する際には、最適なパフォーマンスを引き出せるよう、以下のベストプラクティスに留意してください。

1. すべてのメモリチャネルに、同じランク、サイズ、速度のDIMMを取り付けます。DIMMのサイズを統一できない場合は、すべてのメモリのランク構成が同一になるようにし、同じDIMMタイプのメモリをすべてのメモリチャネルに取り付けるようにします。
2. 目的のメモリ周波数に対応した、適切なプロセッサーを選択します。例えば、2666 MT/sのメモリ速度がワークロードに必要な場合は、この速度をサポートするプロセッサーモデルを選択します。
メモリの構成タイプ
デルのサーバとストレージはRAS(信頼性、可用性、保守性)機能を搭載しており、データロスを低減し、システムのオンライン状態と稼働状態を維持します。RAS機能には、次のようなものがあります。

メモリミラーリング: 隣り合う2つのメモリチャネルの各チャネルで同一のデータが書き込まれるように設定します。一方のメモリチャネルに不具合やエラーが発生しても、データ転送はもう一方のチャネルで引き続き行われます。メモリミラーリングは、継続運用が求められるシステムを保護する優れた手法ですが、メモリの容量が半減してGBあたりのコストが倍増するほか、電力消費量も増加します。

メモリスペアリング: チャネルあたり1つのランク(DIMM上の64ビット幅データエリア)(シングル・ランク・スペア・モード)またはチャネルあたり2つのランク(マルチ・ランク・スペア・モード)をメモリスペアとして割り当てることにより、修正可能なエラーに起因するダウンタイムを削減できます。修正可能なエラーが特定のランクまたはチャネルで発生した場合は、OSを稼働させたまま、当該のランクまたはチャネルがスペアランクに移動されます。これにより、エラーによる障害の発生を防止できます。メモリスペアリングでは、チャネルあたり1つまたは2つのランク(シングルランクかマルチランクで異なる)を割り当てることでメモリ容量が削減されてGBあたりのコストが増加します。

DIMMのタイプ
DIMMは、RAS(信頼性、可用性、保守性)および消費電力(プラットフォームあたりの上限あり)をどの程度重視するかにより、 3つのタイプからニーズに合わせて選択します。

デルでは、次の3つのタイプのDIMMをサポートしています。

  • RDIMM(レジスタードDIMM): より大きな容量を選択でき、高度なRAS機能を利用できます。
  • LRDIMM(負荷低減DIMM): 最も大きな容量を選択できますが、消費電力も大きくなります。
  • NVDIMM(不揮発性DIMM): 停電、システムのクラッシュ、または通常のシャットダウン時にデータを保持するNANDおよびDRAMを搭載し、永続的なメモリソリューションを提供します。このソリューションでは、AC停電用の電源として、バッテリが必要です。


RDIMM(レジスタードメモリ)
: 最も広く使用されているタイプのDIMMで、周波数、容量、ランク構成のバランスに優れています。パリティチェックを実行して不適切なアドレスやコマンドを検出するため、信号の整合性が高く、高負荷の処理でも高いパフォーマンスを発揮します。

RDIMM(シングルランクおよびデュアルランク)

  • 最大周波数: 2666 MT/s
  • 1チャネルあたり2個のDIMMを使用する場合の最大周波数: 2666 MT/s
  • DIMMあたりの最大容量: 32 GB
  • システムの最大容量: 768 GB


LRDIMM(負荷低減メモリ):
バッファを使用してすべてのDDR信号を一度にロードすることで、一層の高密度化を実現します。

LRDIMM

  • 最大周波数: 2666 MT/s
  • 1チャネルあたり2個のDIMMを使用する場合の最大周波数: 2666 MT/s
  • DIMMあたりの最大容量: 128 GB
  • システムの最大容量: 3 TB


NVDIMM- N
: NANDフラッシュとDRAMを組み合わせた不揮発性永続メモリソリューションです。「不揮発性」とは、想定外の停電またはシステムのクラッシュによって電源が失われた場合でも、メモリがその内容を保持することを意味します。

NVDIMM-N

  • 最大周波数: 2666 MT/s
  • 1チャネルあたり2個のDIMMを使用する場合の最大周波数: 2666 MT/s
  • DIMMあたりの最大容量: 16 GB
  • システムの最大容量: 192 GB(システムあたり最大12個のDIMM)


DIMM速度

第14世代DD4のメモリ速度は一定の

  • 2666 MT/sで、DIMMは1.2ボルトで作動


RAS機能

RAS機能オプションをこれらのサーバで利用できます(NVDIMM-Nではサポートされていません)。

  • メモリの最適化: メモリのパフォーマンスを最大限に高めるための基本的なRAS機能です。
  • シングル・ランク・メモリ・スペアリング: スペアとしてチャネルごとに1つのランクを割り当て、修復可能なエラーが修復できなくなる状況を回避するためのRAS機能です。ただし、利用できるメモリの容量は少なくなります。この機能では、チャネルあたり2つ以上のランクを装着する必要があります。
  • マルチ・ランク・メモリ・スペアリング: スペアとしてチャネルごとに2つのランクを割り当て、修復可能なエラーが修復できなくなる状況を回避するためのRAS機能です。ただし、利用できるメモリの容量は少なくなります。この機能では、チャネルあたり3つ以上のランクを装着する必要があります。
  • メモリミラーリング: メモリをペアにすることで、データと転送のフォールトトレランスを実現するRAS機能です。ただし、利用できるメモリの容量は半減します。
  • デルの耐障害性メモリ(FRM): デルが特許を取得しているテクノロジーです。PowerEdgeサーバとVMware vSphere 5.5の併用時に、サーバメモリを最大限利用できるほか、ハイパーバイザやミッションクリティカルなアプリケーションのメモリ障害に対する保護も強化できます。

 

DIMMの速度および周波数
第14世代のDell PowerEdge用のメモリ製品は、1.2ボルトで作動するDDR4(Double-Data Rate type 4)をベースにしています。

PowerEdgeのメモリ速度(タイプおよびロード数別):

 DIMMのタイプ  DIMMのランク処理能力 DIMMの定格電圧、速度 第14世代メモリ
 1 DPC2 DPC

 RDIMM

1R/2R 

 8 GB、16 GB、および32 GB

DDR4(1.2 V)、2666 

2666

2666

 LRDIMM

4R/8R 

64 GBおよび128 GB 

DDR4(1.2 V)、2666 

2666

2666

NVDIMM

1R

16 GB

DDR4(1.2 V)、2666

2666

2666



DIMMの比較表

さまざまなDIMMタイプの比較を次の表に示します。

 

     R DIMM

LR DIMM

 NVDIMM

レジスタード/バッファード

  アドレスのみ

アドレスおよびデータ

 該当なし

周波数/速度

2666 MT/s

2666 MT/s

 2666 MT/s

サポートされるランク

1または2

4または8

 1

DIMMあたりの容量

8 GB、16 GBおよび32 GB

64 GBおよび128 GB

 16 GB

チャネルあたりのDIMMの最大数

2

 2

ダイナミックRAM(DRAM)テクノロジー

x4およびx8

x4

 x4

温度センサー

あり

あり

 あり

Error-Correction Code(ECC)

あり

あり

 あり

 Single Device Data Correction(SDDC)(x4 DIMMでのみサポート)

あり

あり

 あり

アドレスパリティ

あり

あり

 あり