vSANの新たなカタチ “ 2ノードvSAN ” ~ 概要 ~

vSANの新たなカタチ “ 2ノードvSAN ” ~ 概要 ~


はじめまして。SB C&S株式会社 稲葉と申します。

 
2ノードvSAN、最近話題になっていますよね。「2ノードvSANと言うのだから2台のサーバーでvSANを構築するのだろう。」と、思われがちですが、実際にはサーバーが3台必要です。(ネタバレからのスタート)

このように名前だけが先行していて、どのような構成でどのように構築できるのか、どの程度の耐障害性を得られるのか、よくわからず導入に踏み切れていない方が多いのではないでしょうか。

そこで実際に2ノードvSANを構築し、デルさまと共同で実験してみました。

今回のブログでは8つのパートに分けて、2ノードvSANを詳しく解説していきます。

第1回:2ノー ドvSANってどんなもの?

第2回:2 ノードvSANのライセンス

第3回:2 ノードvSANの作り方(その1:構成編)

第4回:2ノードvSANの作り方(その2:Witness 編)

第5回:2 ノードvSANの作り方(その3:仕上げ編)

第6回:2 ノードvSANを耐障害検証

第7回:トラ ブルシューティング

第8回:まとめ

そもそも「vSANってなに?」という方は、まずこちらをご覧ください。

DELL サーバ x VMware で時代を切り拓く 新しいストレージ "VSAN"

それでは、早速「2ノードvSAN」についてご紹介します。

 
2ノードvSANってどんなもの?

vSANは通常3台以上の物理サーバーで構成されますが、2ノードvSANはESXiサーバー2台と「Witness」と呼ばれる仮想アプライアンス1台の合計3台で構成します。

「Witness」は仮想基板上で動作する仮想アプライアンスで、vSAN以外の仮想ホストで稼動させます。

vCenter ServerもvSAN上に構築することは推奨されていません。そのためvSANを動かすESXiサーバー2台のほかに「Witness」と「vCenter Server」を動作させるためのESXiサーバー1台が必要 になります。

図:2ノードvSANの構成


「Witness」は仮想マシンを稼動させるストレージ領域を持ちません。

仮想マシンを稼動させるvSANストレージ領域は、図の2台のESXiサーバーのローカルディスク部分です。

vSANを構成するESXiサーバにはSSDとハードディスク(HDD)を使用します。

Witnessを動作させるESXiサーバーについては高価なSSDは不要です。

また、2台のESXiサーバー間を10GbEのネットワークケーブルで直結することにより、高価な10GbEのネットワークスイッチが不要になるというのは2ノードvSANならではのメリットです。

図に描かれていませんが、3台のESXiホストはネットワークで通信できる必要があります。

 
2ノードvSANのアーキテクチャ

2ノードvSANのアーキテクチャそのものは、通常のvSANと同じです。

IOのRead/Writeに関してはキャッシュのSSDを介して、ローカルキャパシティ(*1)に保持される仕組みのため、通常のHDDのみのストレージよりも高速なIO性能を発揮します。

vSANを使用すると、シングルポイントになりえる共有ディスクを使用するより可用性が増します。

仮想マシンのデータは自動的にもう一台のノードに複製(FTT=1)されます。

一方のノードがダウンした場合は、もう片方のノードにフェイルオーバーすることにより、すぐに仮想マシンを復旧することができます。

ノードをメンテナンスする場合も、対象のノード上で動作している仮想マシンをvMotionによりあらかじめ別ノードへ移動することで、仮想マシンを停止することなくメンテナンスができます。

ただし、実効容量としては物理容量の半分となるため、サイジングには考慮が必要です。


例) キャパシティ総容量:2TB ⇒ 実使用容量:1TB

*1) ローカルキャパシティ:各ノードのローカルディスクを統合した論理領域。データを保持する。

 
オンラインでの拡張性は?

通常vSANはオンラインでのスケールアップやスケールアウトが可能ですが、2ノードvSANはオンラインでのスケールアップのみに対応します。

 
◆スケールアウトには仮想マシンの停止が推奨

2ノードvSANをスケールアウト(3ノード以上のvSANへ拡張)する場合はvSAN上の仮想マシンを停止した上で実施することを推奨いたします。具体的には以下のような操作が必要となります。

① vSANデータストア上の仮想マシンを全て停止

② ネットワーク変更(10GbE直結から10GbE ネットワークスイッチ接続に切り替え)

③ Witnessのディスクグループとホスト削除

④ vSANクラスタに3台目のホストとディスクグループを追加

⑤ Witnessネットワークとフォールトドメインの削除

⑥ Witness VMの削除

 
◆スケールアップはキャッシュ容量比率にご留意を!

スケールアップはオンラインでの対応が可能ですが、1ディスクグループのキャッシュ(SSD)とキャパシティ(HDD)の容量比率は1:10にすることが推奨されています。

キャパシティを拡張する場合はキャッシュの追加(ディスクグループの追加)も検討する必要があります。

以上、簡単ではありますが2ノードvSANの概要についてご紹介させていただきました。

次回は、2ノードvSANのライセンスについてご紹介させていただきます。


(写真左より:敬称略)

SB C&S株式会社 小泉

SB C&S株式会社 稲葉

デル株式会社 川奈部

デル株式会社 松尾

 
執筆者の紹介

会社名:SB C&S株式会社

氏 名:稲葉 直之

略 歴:

12年間IT業務のインフラに関する構築と運用に従事し、2017年にプリセールスへ転向。 プリセールスエンジニアとして、日々製品の検証や製品紹介資料を作成しております。また、製品選定やサイジングなどの構 成支援からPoCを行うための貸出機施策を企画するなど、パートナー様のビジネスをサポートする役割も担当しております。様々な検証を通じて得たノウハウを活かしてお客様のご要件に最適な製品ならびにソリューショ ンをご提案いたします。

 
ナベさんのつぶやき

みなさま、はじめまして。

Dellでパートナーセールスエンジニアをしております、川奈部です。

「2ノードvSANって本当に動くのだろうか?」、「ハードウェア障害が起きた時に、全停止してしまうのでは?」というようなモヤモヤ感を持たれる方は少なからずいらっしゃると思います。実際に私もそうでした。 "2ノードvSANはリアルに動くのか!"、これをテーマにSB C&S株式会社さまと実機検証いたしました。

構築の手順や障害時の挙動など、誰もが気になる部分を少しずつ解き明かしてくれますので、この後の内容もご期待ください!

 
SB C&S株式会社

DELL EMCおよびVMwareの認定ディストリビューター。

2014年より4年連続でVMware製品の販売についてディストリビューターとして国内No.1の実績を達成。2016年には、アジア・太平洋および日本でVMwareのソリューション提供にもっとも貢献したディストリビューターと して 「Regional Distributor of the Year」を受賞しました。専門的な知識を持ったメンバーがパートナー様のビジネスをサポートいたします。
https://licensecounter.jp/vmware/advantage/

 
 
※2019年1月1日よりソフトバンク コマース&サービス株式会社は、SB C&S株式会社へ社名変更いたしました。 
 
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(1) 第1回:vSANの新たなカタチ "2ノードvSAN"~概要~

(2) 第2回:vSANの新たなカタチ "2ノードvSAN"~ライセンス~

(3) 第3回:vSANの新たなカタチ "2ノードvSAN"~作り方(その1:構成編)~

(4) 第4回:vSANの新たなカタチ "2ノードvSAN"~作り方(その2:Witness編)~

(5) 第5回:vSANの新たなカタチ "2ノードvSAN"~作り方(その3:仕上げ編)~

(6) 第6回:vSANの新たなカタチ "2ノードvSAN"~障害検証 ~

(7) 第7回:vSANの新たなカタチ "2ノードvSAN"~トラブルシュー ティング~

(8) 第8回:vSANの新たなカタチ "2ノードvSAN"~まとめ ~

(9) 番外編:vSANの新たなカタチ "2ノード vSAN"~2ノードvSANのUPS~

 

DELL EMCの製品またはソリューションに関するお問い合せはこちらからご連絡ください。

 

 





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記事ID: SLN313033

最終更新日: 2019/04/10 00:42


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