Dell PERC H710、H710P、H810 RAIDコントローラにおけるCacheCade仮想ディスクの設定および管理

Dell PERC H710、H710P、H810 RAIDコントローラにおけるCacheCade仮想ディスクの設定および管理


FAQ TOPに戻る

はじめにお読みください

本ドキュメントでは、Dell PERC H710、H710P、H810 RAIDコントローラのCacheCade仮想ディスクの設定および管理について説明します。


目次
  1. 概要
  2. PERC H710、H710P、H810におけるCacheCadeの設定と管理
  3. CacheCade仮想ディスクの特徴
  4. CacheCade仮想ディスクの設定と管理
  5. CacheCade仮想ディスクの管理
    1. CacheCade仮想ディスクの作成
    2. CacheCade仮想ディスクの削除
    3. CacheCade仮想ディスクの再構成
    4. CacheCade仮想ディスクの自動再構成
    5. CacheCade仮想ディスクの手動リサイズ
  6. 補足


概要


CacheCadeにより、デル認定のエンタープライズSSDを追加してPERC RAIDコントローラキャッシュを拡張することにより、ホストベースのRAID環境にあるデータベースタイプのアプリケーションプロファイルに対して、費用効果の高いパフォーマンススケーリングを実現します。

CacheCadeはデータセット内で頻繁にアクセスされている領域を識別してそのデータをデル認定のSSD(SATAまたはSAS)コピーし、一般的なRandom Readクエリを基礎となるHDDではなく直接CacheCade SSDに送ることで応答時間の速さを実現します。

最大512GBの拡張キャッシュをサポートしているCacheCade SSDは、すべて同じインターフェイス(SATAまたはSAS)である必要があり、RAIDアレイが存在するサーバーまたはストレージエンクロージャに含まれます。CacheCade SSDはRAIDアレイには含まれません。

CacheCadeはPERC H700、H800 1GB NV CacheとPERC H710、H710P、H800 RAIDコントローラのみで使用できる標準機能です。

PERC BIOS構成ユーティリティまたはOpenManageを使用してCacheCade SSDを設定することができます。

CacheCadeはSolid State Driveを使用しています。

Dell OpenManage Server Administrator Storage Managementユーザーズガイドはサポートサイトのマニュアルセクションをご参照ください。

CacheCadeはハードディスクドライブ(HDD)ベース仮想ディスクのランダムリードパフォーマンスを向上させるために使われます。ソリッドステートドライブ(SSD)はソリッドステートメモリを使用して永続的なデータを保管するデータストレージデバイスです。SSDによりI/Oパフォーマンス(IOPS)や書き込み速度がストレージデバイスからMbps単位で大幅に向上します。デルのストレージコントローラを使用して、SSDを使用したCacheCadeを作成することができます。これでCacheCadeはストレージI/O操作のパフォーマンスを向上させるために使われます。Serial Attached SCSI(SAS)またはSerial Advanced Technology Attachment(SATA) SDDを使用してCacheCadeを作成してください。

以下の状況においてSSDを使用してCacheCadeを作成します。
  • 最高のアプリケーションパフォーマンス:SSDを使用してCacheCadeを作成することで、容量を無駄にすることなく高いパフォーマンスを実現します。
  • 最高のアプリケーションパフォーマンスと大容量化:SSDを使用してCacheCadeを作成することで、CacheCadeの容量と高パフォーマンスのSSDのバランスを取ります。
  • 大容量化:追加HDD用の空きスロットがない場合、SSDを使用してCacheCadeを作成します。これにより必要なHDDの数が減り、アプリケーションのパフォーマンスが向上します。


CacheCade機能には以下の制限があります。
  • CacheCadeを作成できるのは、適切なデルの識別子(ID)があるSSDのみです。
  • SSDを使用してCacheCadeを作成した場合、SSDのプロパティは引き続き保持され、その後SSDを使用して仮想ディスクを作成することができます。
  • CacheCadeにはSASドライブまたはSATAドライブいずれかが含まれますが混在はできません。
  • CacheCadeの各SSDはすべて同じ容量である必要はありません。
  • CacheCadeの容量は以下の計算式に沿って自動的に計算されます。
    CacheCade容量=最小のSSD容量×SSDの数
  • SSDの未使用部分は無駄になり、追加のCacheCadeまたはSSDベースの仮想ディスクとして使用することはできません。
  • CacheCadeのキャッシュプールの合計は512GBです。512GB以上のCacheCadeを作成しても、ストレージコントローラが使用するのは512GBだけです。
  • CacheCadeは1GB NVRAMのあるファームウェアバージョン7.2以上のDell PERC H700とH800コントローラ、およびPERC H710、H710P、H810でしかサポートされていません。
  • ストレージエンクロージャにおいて、仮想ディスクとCacheCadeを含む論理ドライブの合計数は64を超えることはできません。

メモ:CacheCade機能は2011年の上半期からご利用いただけます。

メモ:仮想ディスクにCacheCadeを使用するには、HDDベース仮想ディスクの書き込み読み取り(Write and Read)ポリシーをWrite BackまたはForce Write Backに、読み取りポリシーをRead AheadまたはAdaptive Read Aheadに設定する必要があります。


PERC H710、H710P、H810におけるCacheCadeの設定と管理


Dell PowerEdge RAIDコントローラ(PERC)H710、H710P、H810カードはCacheCadeをサポートしていて、これは読み取りキャッシュ容量を増やすことでアプリケーションパフォーマンスを向上させる機能です。
CacheCade機能により、高性能ソリッドステートディスク(SSD)をキャッシュのセカンダリティアとして使用します。CacheCadeにより、より高速な読み取りスピードと処理I/Oパフォーマンスの最大化を実現します。
メモ:PERC H310はCacheCadeをサポートしていません。


キャッシュにSSDを使用することで大容量のデータがキャッシュに存在するため、読み取り集中型(Read Intensive)アプリケーションのパフォーマンスが向上します。読み取り集中型アプリケーションの例として、オンライントランザクション処理(OLTP)、ファイルサーバー、Webサーバーワークロードなどがあります。CacheCadeを使用することで、SSD技術を使用してハードディスクドライブ(HDD)ベースのディスクグループのI/Oパフォーマンスを向上させることができます。


CacheCade仮想ディスクの特徴


CacheCade仮想ディスクの特徴は以下の通りです。
  • CacheCade仮想ディスクは1GBの不揮発性(NV)キャッシュのあるコントローラでしかサポートされていません。
  • CacheCade仮想ディスクはSSDでしか作成できません。
  • CacheCade仮想ディスクの最大サイズは512GBです。
    メモ:複数のCacheCade仮想ディスクを作成することはできますが、最大サイズを限度にシングルキャッシュプールとして組まれて動作します。

  • 安全な自己暗号化ディスク(SED)またはSSDを含む仮想ディスク上のデータは、CacheCadeにキャッシュされません。
  • CacheCade仮想ディスクでは、64KB未満の入力読み取り(input read)だけをキャッシュします。
  • CacheCade仮想ディスクは読み取りキャッシュのみです。
  • CacheCade仮想ディスクを、CacheCadeをサポートしていないコントローラに移行することはできません。
  • CacheCadeドライブをインポートするとRAID 0の仮想ディスクになる場合があります。インポート後にCacheCade仮想ディスクを再構成する必要があります。
  • CacheCade仮想ディスクはオペレーティングシステムに表示されません。
    メモ:安全ではないSEDを含む仮想ディスク上のデータはCacheCadeを使用してキャッシュできます。


CacheCade仮想ディスクの設定と管理


CacheCade仮想ディスクが正常に作成されたら、CacheCadeディスクグループ配下のVirtual Disk Management画面にCacheCade Virtual Disk(仮想ディスク)と表示されます。仮想ディスクには最適(Optimal)の状態があり、すべての管理アプリケーションでCacheCade仮想ディスクを作成、削除できます。

以降のセクションでは、CacheCade仮想ディスク特有のメニューオプションと、設定タスクを実行する詳しい手順について説明します。以降のセクションはBIOS構成ユーティリティ(Ctrl+R)を使用して進めています。管理アプリケーションについての詳細はPERCカード向けの管理アプリケーションをご参照ください。


CacheCade仮想ディスクの管理


Virtual Disk Management画面は、BIOS構成ユーティリティのメインメニュー画面からRAIDコントローラにアクセスすると最初に表示される画面です。

Virtual Disk Managementメニューから実行できるCacheCade関連のアクションは以下の通りです。
  • Create CacheCade Virtual Disk(CacheCade仮想ディスクの作成)
  • Assign CacheCade Virtual Disk Name(CacheCade仮想ディスク名の割り当て)
  • Delete Virtual Disk(仮想ディスクの削除)

CacheCade仮想ディスクの作成

メモ:CacheCade仮想ディスクの作成にはSSDしか使用できません。

メモ:CacheCade仮想ディスク内でSASとSATA SSDは混在できません。

メモ:領域の無駄をなくすため、同じ容量のドライブでCacheCadeボリュームを作成することをお勧めします。容量の大きい方のディスクは、RAID 0と同様に小さい容量のディスクに合わせて切り詰められます。


以下の手順に沿ってCacheCade仮想ディスクを作成します。
  1. ホストシステムの起動中、BIOS画面が表示されたらCtrl+Rキーを押します。
    Virtual Disk Management画面が表示されます。コントローラが1つ以上ある場合はメインメニューの画面が表示されます。

  2. コントローラを選択しEnterキーを押します。
    選択したコントローラのVirtual Disk Management画面が表示されます。

  3. 矢印キーを使用してコントローラの番号にカーソルを移動します。

  4. F2キーを押します。
    利用できるアクションの一覧が表示されます。

  5. Create CacheCade Virtual Diskを選択しEnterキーを押します。
    Create CacheCade Virtual Disk画面が表示されます。Select SSDセクションの一番上に表示されているSSDにカーソルがあります。

  6. 任意のSSDを選択します。新しいSSDが選択されるたびに、CacheCade仮想ディスクのサイズが変更され、新しいサイズが反映されます。

    メモ:仮想ディスクのサイズは指定できません。

  7. Tabキーを押してカーソルをCacheCade Virtual Disk Name欄に移動します。必要に応じて名前を入力します。

  8. 仮想ディスク名を指定後、OKを選択して設定を保存するか、Cancelを選択して設定をキャンセルします。
    CacheCade仮想ディスクが正常に作成されたら、CacheCade Virtual Disk画面のCacheCadeディスクグループ配下にCacheCade仮想ディスクとして表示されます。仮想ディスクはOptimal状態で、RAIDレベルはRAID0です。

    メモ:CacheCade仮想ディスクの削除または名前の変更しかできません。CacheCade仮想ディスクではバックグラウンド初期化、高速初期化、完全初期化、整合性チェック(Consistency Check)は利用できません。

CacheCade仮想ディスクの削除


以下の手順に沿って、BIOS構成ユーティリティからCacheCade仮想ディスクを削除します。
  1. Ctrl+Nキーを押してVirtual Disk Management画面を開きます。

  2. 矢印キーを使用してカーソルをCacheCadeディスクグループまたは仮想ディスクの見出しに移動します。

  3. F2キーを押してアクションメニューを表示します。

  4. Delete VDを選択してEnterキーを押します。

警告:仮想ディスクの削除に関する警告メッセージが表示されます。[OK]を選択して仮想ディスクの削除を完了してください。

メモ:オペレーティングシステム管理アプリケーションであれば、I/Oを中断せずにCacheCade仮想ディスクを削除することができます。コントローラがセカンダリのキャッシュを利用してキャッシングを停止しても、未処理のI/Oはすべて完了しています。

CacheCade仮想ディスクの再構成


オペレーティングシステム管理アプリケーションでは、既存のI/Oを中断せずにCacheCade仮想ディスクをリサイズすることができます。新しくCacheCade仮想ディスクを作成するか、既存のCacheCade仮想ディスクにSSDを複数追加してキャッシュサイズを増やします。追加された新しいリソースはすぐに使用されます。

CacheCade仮想ディスクを再構成する方法は以下の2つです。
  • CacheCade仮想ディスクの自動再構成
  • CacheCade仮想ディスクの手動再構成

CacheCade仮想ディスクの自動再構成


複数のSSDで作成されたCacheCade仮想ディスクは、メンバーSSDを取り外す、またはメンバーSSDに障害が発生すると自動的に再構成されます。仮想ディスクは正常の状態のまま残りのメンバーディスクを反映させた容量に調整します。コントローラ上で自動リビルドを有効にしている場合、以前取り外したSSDをシステムに挿入しなおす、または新しい互換性のあるSSDと交換したときに、CacheCadeは自動的に再構成されメンバーSSDの追加を反映させた容量に調整します。

CacheCade仮想ディスクから取り外すSSDの数は、現在CacheCade仮想ディスクにあるSSDの合計数と同じにはできません。

CacheCade仮想ディスクの自動再構成とリサイズが完了すると、新しい仮想ディスクの容量はBIOS構成ユーティリティとOpenManageストレージ管理アプリケーションの両方に表示されます。
メモ:CacheCade仮想ディスクからディスクを取り外した場合、そのディスクに関連したスロットはCacheCadeボリュームのホットスロットになります。互換性のあるディスクがそのスロットに取り付けられると、CacheCade仮想ディスクに自動で追加され、差し込まれたドライブ内のデータは失われます。

メモ:オペレーティングシステム管理アプリケーションからCacheCade仮想ディスクを削除することができます。CacheCadeホットスロットに挿入するディスクの容量は、仮想ディスクメンバーの最小容量のディスクと同じがそれ以上である必要があります。

CacheCade仮想ディスクの手動リサイズ


オペレーティングシステム管理アプリケーションでは、ドライブの追加または取り外しによってCacheCade仮想ディスクの手動リサイズが発生します。再起動は必要ありません。
  • CacheCade仮想ディスクに追加するSSDの数に制限はありません。
  • CacheCade仮想ディスク内でSASとSATAは混在できないため、SAS CacheCade仮想ディスクにSATA SSDを追加することはできず、逆も同じです。
  • CacheCade仮想ディスクにHDDを追加することはできません。

メモ:CacheCadeボリュームに追加するドライブの容量は、仮想ディスクメンバーの最小容量のディスクと同じかそれ以上である必要があります。CacheCade仮想ディスクの手動リサイズができるのはOpenManageストレージ管理アプリケーションのみで、BIOS構成ユーティリティからはできません。


補足


関連リンクおよびホワイトペーパー



FAQ TOPに戻る


便利なWebフォームをご活用ください
Webフォームからテクニカルサポートにお問い合せいただけます。
時間帯や音声ガイダンスによってお待たせすることなくいつでも簡単にお問い合わせできます!


ダウンタイムや解決までの工数をより少なくしたいお客様へ
デル・サポートアシストは障害通知と診断情報の収集・送付を24時間365日自動で行います!
詳細はこちら


コメント募集中!
この記事に関するご意見、ご感想をコメント欄よりお寄せください。
記事編集者にてコメントを確認し記事の改善に役立てます。
*コメント欄では製品に関するお問い合わせは受け付けておりません。お手数ですが弊社テクニカルサポートまでご連絡ください。





記事ID: SLN156366

最終更新日: 2019/02/25 13:59


この記事を評価する

正確
有益
分かりやすい
この記事は役に立ちましたか?
はい いいえ
フィードバックをお寄せください
コメントでは、以下の特殊文字は利用できません: <>()\
申し訳ありませんが、フィードバックのシステムは現在ご利用いただけません。後でもう一度試してください。

フィードバックをありがとうございます。