「VMware ESXi：PowerEdgeサーバーでのVMware ESXiのクイック ブート

VMware Quick Bootは、vSphere 6.7で導入された新しいタイプの「ソフト」再起動メカニズムです。通常のホスト再起動操作(ウォームまたはコールド)とは異なり、Quick Bootではハードウェア再起動プロセスを実行しません。Quick Bootを開始すると、通常の再起動操作と同様の方法でESXiが再起動します。ただし、ハードウェアは、POST、ファームウェアのロード、ハードウェアリソースの再初期化、ACPI/SMBIOSテーブルの再ロードなどの再起動操作の通常のプロセスを実行しません。

この機能は、ハードウェアの再起動を必要としないサーバー管理ワークフローの高速化に役立ちます。たとえば、ESXiセキュリティ パッチを適用したり、ESXiハイパーバイザーをアップグレードしたりする場合、通常、ホスト/ハードウェアを再起動する必要はありません。この機能の構成と使用の手順については、『vSphere Update Manage Installation, and Administration Guide』を参照してください。

Dell EMCとVMwareは連携して、次のプラットフォームでQuick Bootを有効にしました。

• PowerEdge R740
• PowerEdge R740xd
• PowerEdge R640
• PowerEdge R730
• PowerEdge R730xd
• PowerEdge R630

次のスクリプトは、特定のホストのハードウェアとソフトウェアの構成がクイック ブートをサポートしていることを確認します。デル・テクノロジーズでは、設定がQuick Bootと互換性があることを確認するために、エンド ユーザーがこのスクリプトを手動で実行することを推奨しています。 

$ /usr/lib/vmware/loadesx/bin/loadESXCheckCompat.py

メモ: VMware KB 52477「インストール手順および重要な情報ガイド」および「vSphere Update Managerインストールおよび管理ガイド」を参照してホストがQuick Bootをサポートするための最小要件を満たしていることを確認します。 

vSphere Quick Bootのサポート体制については、デル・テクノロジーズのホワイト ペーパー を参照してください。