Dell製ハードウェアをサポートするWinPEブータブル ディスクの作成（NIC、マス ストレージ インジェクション）

デルでは、さまざまなシステムに適したNICやマス ストレージ ドライバーの検索を手助けするために、WinPE CABを提供しています。このCABを使用すると、WinPEイメージと起動ディスクを簡単に作成することができます。起動ディスクからは、すべてのデル製システムを起動し、ネットワーク上でオペレーティング システムを正しく導入するために必要な手順を実行できます。

WinPE

このセクションでは、現行のデル製システムを起動するために必要なすべてのNICおよびマス ストレージ ドライバーを含む、WinPE WIMを作成する方法について説明します。

手順1: CABのダウンロードを参照してくださいこの例では、D:\DellWinPECab\dell-winpe-drivers.cabファイルを使用します。

手順2: CABを解凍します。お気に入りのユーティリティーを使用して行います。ただし、CABのサブディレクトリー構造を維持することを忘れないでください。Windows 2003のサポート ツールからcabarcコマンドを使用します。この例では、次のコマンド ラインを使用します: cabarc -p x d:\DellWinPECab\dell-winpe-drivers.cab *.* d:\DellWinPECab\。

手順3: WinPE WIMをマウントします。この例では、WIMファイルはc:\temp\winpebootable.wimと呼ばれます。このイメージをマウントするには、32ビットOSを想定して、次のコマンドを使用します: c:\Program Files\Windows AIK\Tools\x86\imagex.exe /mountrw c:\temp\winpebootable.wim 1 c:\tempwim。

図2: WinPE WIMのマウント

手順4: ドライバー ファイルが解凍され、WIMがマウントされました。これで、ドライバーを追加する準備ができました。WinPEにドライバーを追加するには通常、Windows自動インストール キット（WAIK）のPeImg.exeファイルを使用します。この場合、PeImg.exeがサブディレクトリを再帰的に処理できないという問題があります。しかし、単純なコマンド ラインでこの問題に対応できます（J. Greg氏のおかげです）。次のコマンド ラインを使用して、新しく展開したフォルダーにあるすべてのドライバーをWinPEイメージに追加します: for /R d:\dellWinPECab\winpe_drivers %i in (*.inf) do peimg /inf=%i c:\tempwim\windows\。

図3: WinPEにドライバーを追加する

手順5: WIMをアンマウントしてコミットします。ドライバーのインストールが完了した後、変更をWIMへコミットします。また、32ビットOSを想定して、次のコマンドを使用します: c:\Program Files\Windows AIK\Tools\x86\imagex.exe /unmount /commit c:\tempwim。

手順6: 完了。これで、NICおよびマス ストレージ ドライバーを使用して、デル製システムを起動するWIMが作成されました。ぜひご活用ください。

ConfigMgr

WinPEでドライバーをインポートする方法ではなく、ConfigMgrを使用することもできます。これを行うには、以下の必要な手順に従います。

手順1: CABをダウンロードします。この例では、D:\DellWinPECab\dell-winpe-drivers.cabファイルを使用します。

手順2: CABを解凍します。お気に入りのユーティリティーを使用して行います。ただし、CABのサブディレクトリー構造を維持することを忘れないでください。Windows 2003のサポート ツールからcabarcコマンドを使用します。この例では、次のコマンド ラインを使用します: cabarc -p x d:\DellWinPECab\dell-winpe-drivers.cab *.* d:\DellWinPECab\。

手順3: ConfigMgrにドライバーを取得する場所を指定します。ConfigMgrコンソールを開き、お気に入りのプライマリー サイトに接続し、［Computer Management（コンピュータの管理）］-［Operating System Deployments（オペレーティング システムの導入）］-［Drivers（ドライバー）］の順に展開します。［Drivers（ドライバー）］ノードを右クリックして、［Import（インポート）］を選択します。［Import Drivers（ドライバーのインポート）］ウィザードが開きます。

手順4: ウィザードの指示に従います。CABを解凍したディレクトリーのUNCパスを指定します。例えば、\\servername\d$\DellWinPECab\winpe_drivers。

図4: 解凍されたCAB

手順5: ［Next（次へ）］をクリックすると、サブディレクトリーにあるドライバーを一覧表示する画面が表示されます。またこの画面では、ドライバーに割り当てるカテゴリを選択することができます（後で並べ替えるのに便利です）。「Next（次へ）」をクリックします

図5: ConfigMgr

手順6: WinPEドライバーを追加するドライバー パッケージを選択します。注: WinPEのみがこれらのドライバーを使用する場合は、この手順は必要ありません。「Next（次へ）」をクリックします

手順7: 画面から、ConfigMgrに新しいドライバーで更新するブート イメージを選択します。この手順は大変重要ですので、スキップしないでください。この例では、通常のx86ブート イメージを使用します。これを選択して、［Update Distribution points when finished（完了したら分布点を更新する）］を必ず選択してください。分布点を更新しないと、インポートが完了した後にコンソールで実行する必要があるため、今すぐ実行することをお勧めします。「Next（次へ）」をクリックします

図6: ブート イメージの選択

手順8: ［Summary and Progress（概要と進行状況）］画面に進みます。すべて正常に実行できたら、正常にインポートが完了したことを示す確認画面が表示されます。

これで完了です。以上で、サポートされているデル製システムを起動するためにConfigMgrが使用するWinPEブート イメージが完璧に完成しました。これにより、導入がとても簡単になります。