Dell Networking Force10スイッチでRSTP(Rapid Spanning Tree Protocol)を有効にする方法
Summary: この文書では、Dell Networking Force10スイッチでRSTP(Rapid Spanning Tree Protocol)を実装する方法について説明します。
Instructions
- RSTPをグローバルに有効にする
- EdgePortの設定
- ルートブリッジの優先度を設定する
- 確認コマンド
RSTPをグローバルに有効にする
参加しているブリッジすべてでRSTPをグローバルに有効にします。デフォルトでは有効になっていません。
RSTPを有効にすると、レイヤ2モードに設定され有効になっている物理的インターフェイスおよびポート・チャネル・インターフェイスはすべて自動的にRSTPトポロジの一部になります。
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任意のブリッジから任意の他のブリッジへのパスは1つのパスだけが有効になります。
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ブリッジによりリンクポートの1つが無効になり、冗長なパスはブロックされます。
すべてのレイヤ2インターフェイスに対してRSTPをグローバルに有効にするには、以下のコマンドを使用します。
コマンドラインの例
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コマンド |
目的 |
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console# configure |
スイッチの設定レベルに入ります。 |
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console(config)# protocol spanning-tree rstp |
スパニング・ツリー・プロトコルのタイプを設定します。 |
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console (conf-rstp)# no disable |
スイッチに対してRSTPをグローバルにオンにします。 |
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console (conf-rstp)# disable |
スイッチに対してRSTPをグローバルにオフにします。 |
EdgePortの設定
プリンタ、電話、サーバ、ワークステーションなどの端末デバイスに接続される端末のポートはエッジポートとして設定することをお勧めします。 リンクが立ち上がると、エッジポート内のポートはリスニング状態やラーニング状態を経ず、直ちにフォワーディング状態に移行します。
コマンドラインの例
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コマンド |
目的 |
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console# configure |
スイッチの設定レベルに入ります。 |
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console(config)# interface te 0/1 |
目的の物理ポートインターフェイスに入ります。 |
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console (conf-if-te-0/1)# spanning-tree rstp edge-port |
インターフェイスのエッジポートを有効にします。 |
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console (conf-if-te-0/1)# no spanning-tree rstp edge-port |
インターフェイスのエッジポートを無効にします。 |
ルートブリッジの優先度を設定する
ルートブリッジはRSTPによって決定されます。ただし、任意のブリッジの優先度を低く指定して、そのブリッジがルートブリッジとして選択される可能性を高めることができます。
ブリッジの優先度を変更するには、以下のコマンドを使用します。
ブリッジ優先度を数字で指定するか、プライマリ・ルート・ブリッジまたはセカンダリ・ルート・ブリッジとして指定します。
スパニング・ツリー・プロトコルRSTPモード
bridge-priority
プライオリティ値の範囲は0~61440です。小さい数字をブリッジに指定するほど、そのブリッジがルートブリッジになる可能性が高まります。
デフォルトは32768です。入力する値は4096の倍数にしてください。
コマンドラインの例
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コマンド |
目的 |
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Console# configure |
スイッチの設定レベルに入ります。 |
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Console(config)# protocol spanning-tree rstp |
特定のスパニング・ツリー・プロトコルのタイプを設定します。 |
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Console(conf-rstp)#bridge-priority 4096 |
4096単位でブリッジ優先度を設定します(デフォルトは32768)。 |
確認および監視のコマンド
ftos#show spanning-tree rstp brief
ftos#show spanning-tree rstp