Article Number: 000132626
この記事では、専用グラフィックスとビデオ カード グラフィックの違いについて説明します。専用ドライバーとオープン ソース ドライバーはビデオ出力に対して何を意味するのでしょうか。この文書では、Ubuntuオペレーティング システムを使用するデルPCおよび、時間の経過とともに発生する可能性のある一般的なビデオの問題について説明します。この文書は、リファレンス ガイドだけでなく、トラブルシューティング ガイドとしてもご利用いただけます。
デルでは、ユニットに同梱されていたハードウェア、およびユニットに付属されていたオペレーティング システムの再インストールまたはリカバリーをサポート対象としています。詳細については以下の情報を参考にしてください。
ほとんどのノートパソコンおよびAIO(All-in-One)システムは、マザーボード上で2つのGPUを実行することができます。1つは統合GPUで、これはオンボードCPUの一部となっており、もう1つは専用GPUと呼ばれるものです。専用GPUはオプションですが、統合GPUよりも強力です。システムにハードウェアmuxが搭載されている場合は、GPUを切り替えることができます。
アドオン ビデオ カードは、技術的には統合GPUに対して追加される2つ目のGPUであり、ハイブリッド グラフィックスの一部ではありません。ほとんどのデスクトップBIOS設定は、アドイン ビデオ カードが検出されると、内蔵GPUから引き継がれることを意味します。
Ubuntuオペレーティング システム以外の問題が発生していますか?
オペレーティング システム以外の問題が発生している場合、外付け画面に関する記事または内蔵画面に関する記事を参照して、さらにトラブルシューティングを行ってください。
オペレーティング システム以外の問題が発生していない場合は、次の手順に従ってください。
Grubブートローダ メニューで[boot your computer into recovery mode(コンピューターをリカバリー モードで起動する)]を選択します。
リカバリー メニューから[resume normal boot(通常の起動を再開)]を選択します(これにより、フェイルセーフのビデオ設定で通常の起動が試行されます)。
通常の起動では問題が解決しない場合は、リカバリー モードに戻って、[run in failsafe graphic mode]オプションを選択することも可能です。
それでもビデオがない場合は、オペレーティング システムの再インストールが必要となる場合があります。または、経験がある場合は、rootシェル プロンプトを使用したり、ターミナルを使用してさらにトラブルシューティングを行うガイドを受けることもできます。
Ubuntuオペレーティング システム以外の問題が発生していますか?
オペレーティング システム以外の問題が発生している場合、外付け画面に関する記事または内蔵画面に関する記事を参照して、さらにトラブルシューティングを行ってください。
オペレーティング システム以外の問題が発生していない場合は、次の手順に従ってください。
視覚効果を無効にすることで、パフォーマンスの問題やビデオの安定性が改善される場合があります(2Dデスクトップ環境への変更が必要です)。
ターミナルを開き(CTRL + ALT + Tキー)、compiz設定マネージャーをインストールします。
sudo apt-get install compizconfig-settings-manager
Ubuntu Dashで、compiz settings managerを検索してアプリケーションを開き、次のオプションを無効またはオフにします。
[Effects(効果)]>[Animations, Fading Windows, Windows Decoration(アニメーション、フェーディング ウィンドウ、Windows装飾)]
それでも画面がゆがむ場合は、解決方法としてオペレーティング システムの再インストールが必要となる場合があります。
Ubuntu 14.04のデフォルトの解像度は、最小640x480で、最大1024x768です。
デフォルトのビデオGPUを使用している際に640 x 480の下端のみが表示される場合は、Xdiagnoseを実行し、3つのデバッグ オプションすべてを選択することをお勧めします。これは、画面を上限デフォルトの1024x768に復元することで知られています。
1024x768を超える解像度を設定する場合は、ターミナルでxrandrコマンドを使用して、異なる解像度に対応した新しいモードを追加する必要があります(再起動後は維持されません)。
経験豊富なUbuntuユーザーで、再起動後に変更を維持する場合は、xrandr newmode
addmode
コマンドとコマンドを/etc/gdm/Init/Defaultの前に追加することができます。 initctl ...
このコードは次のようになります。
xrandr --newmode "1280x1024_60_new" 138.54 1280 1368 1504 1728 1024 1025 1028 1069 -HSynch +V
xrandr --addmode VGA-0 1280x1024_60_new
輝度を調整するFnショートカット キーが機能しない場合、この機能は提供されていません。さまざまな表示設定を含むGUI(グラフィカル ユーザー インターフェイス)ウィンドウを提供するアプレットをインスト―ルできます。経験豊富なUbuntuユーザーであれば、gksuやleafpadなどのターミナル コマンドを使用してFNショートカットを解決するファイルを作成することができます。
これもUbuntuを熟知しているユーザー向けの操作ですが、Grubパラメーターを追加するだけで解決できる場合があります。必要な操作としてはgksuとleafpadをインストールし、管理者権限でsudoコントロールを使用します。Grubテキスト ファイルにある既存のGRUB_CMDLINE_LINUX=""行を新しいGRUB_CMDLINE_LINUX="acpi_osi=Linux"行に置き換えてから、ターミナルでそのアップデート処理をします。それでもキーボードでの輝度の操作キーが機能しない場合は、GRUB_CMDLINE_LINUX="acpi_osi=Linux"をGRUB_CMDLINE_LINUX="acpi_backlight=vendor"に置き換えて、もう一度試してください。引き続き問題が発生する場合は、次の方法を試してください。
最初のステップとして、システムにインストールされていない場合は、xbacklightをインストールします。スタートアップ アプリケーションを検索して[Add(追加)]をクリックし、brightnessという起動アプリケーションを作成します。このアプリケーションで次のコマンドを実行し、システムを再起動します。問題が解消しない場合は、次の方法を試してください。
xbacklight -set 70
まず、ターミナル ウィンドウを開き、使用しているカードのタイプとBusIDを確認します(BusID には5桁の 00: 00.0 をメモしてください。)
Ispci | grep -i vga
BusIDを次の2つのコマンドに指定することで、ディスプレイ輝度の低下および増加の変更が行えます(最適な設定値については、それぞれ試行のうえ確認する必要があります)。
sudo setpci -s 00:00.0 F4.B=50
sudo setpci -s 00:00.0 F4.B=90
再起動後もこの変更を維持させるには、代わりにgksuとleafpadをインストールする必要があります。Leafpad で /etc/re.local ファイルを開き、 setpci -s 00:00.0 F4.B=50
exit 0 という既存の行の上に次の行を追加し ます。
それでも問題が解決しない場合は、次の方法が最終手段となりますが、これはUbuntuを熟知しているユーザーのみを対象としています。
xrandrを使用して輝度の出力を変更することも可能です。(ターミナルでsudoコマンドを使用して多くの操作を実行する前に、マシンのハードウェアについて熟知しており、使用するガイドに対してよく理解していることをお勧めします)。
グラフィックス カードのファンが最大速度で回転していますか? 次のコマンドを使用すると、シャットダウン前に実行するスクリプトを作成できます。
echo ON > /sys/kernel/debug/vgaswitcheroo/switch
未使用の専用カードをオフにした状態でスリープ解除しようとするとノートパソコンがフリーズする場合、の下にある新しいファイルを作成 11_switcheroo_suspend
し、 /etc/pm/sleep.d
ファイルが実行可能であることを確認することができます。
#!/bin/bash
PATH=/bin:/usr/bin
switchfile=/sys/kernel/debug/vgaswitcheroo/switch
[[ -n "$1"&& -f "$switchfile" ]] || exit 1
retval=0
case "$1" in
hibernate|suspend)
echo ON > /sys/kernel/debug/vgaswitcheroo/switch
retval=$?
;;
resume|thaw)
echo OFF > /sys/kernel/debug/vgaswitcheroo/switch
retval=$?
;;
*)
[ -x /bin/logger ] && /bin/logger -i -t switcheroo_suspend -p user.info "Unknown mode: $1"
=$?
;;
esac
exit $retval
起動時にどのGPUが使用されたかによって、問題が発生し、システムを主電源に接続することが必要になる場合があります。
これは非オープン ソース形式のバイナリー ドライバーの別名で、セカンダリーGPUのハードウェア製造元から提供されているものです。一部のハードウェア デバイスが完全かつ正常に機能するために、このタイプのドライバーが必要となる場合があります。このタイプのドライバーについては、残念ながら、デベロッパー側から対応策を講じたり、バグが見つかっても対処したりする方法はありません。
Linuxコミュニティーは、特定のGPUで機能するオープン ソース ドライバーを作成します。これらは、製造元がLinuxバージョンを提供していないため専用ドライバーが存在しないGPUで最も一般的に使用されます。オープン ソースの長所は、コミュニティーでサポートされているため、バグが継続的に修正される傾向にあることです。短所は、各GPUの全機能が完全にはサポートされていないことです。
最初に行うのは、ハードウェアの正しい識別です。
ターミナルで次のコマンドを実行すると、製造元とモデルを特定できます。
lspci | grep VGA
次のコマンドを実行すると、より詳細な情報を取得できます。
sudo lshw -C video
サポートされているハードウェアのリストについては、次の記事を参照してください。
Ubuntuで専用ドライバーをインストールする方法は2つあります。
1つ目の方法は、GUI(グラフィカル ユーザー インターフェイス)形式のハードウェア マネージャー ウィンドウを使用することです。
[Software Center(ソフトウェア センター)]を開いて、[Edit(編集)]に移動します。
[Additional Drivers(追加のドライバー)]を選択します。
インストール済みのドライバーが確認され、入手可能な他のすべての専用ドライバーおよびアップデートのリストがダウンロードされます。
ドライバーは有効にも無効にもできます。複数のバージョンがある場合、最善の選択肢は、ご使用のハードウェアに適用される最新バージョンの使用であることを留意してください。これにより通常は、最新の問題箇所についての修正までを取り込んだ状態で作業ができるようになります。
2つ目の方法は、CLI(コマンド ライン インターフェイス)を使用する方法です。
ターミナル ウィンドウを開きます(CTRL + ALT + Tキー)。
次のコマンドは、NVIDIAの場合の例です。
sudo add-apt-repository ppa:ubuntu-x-swat/x-updates
sudo apt-get update
sudo apt-get install Nvidia-current
いくつかのオープンソース ドライバーで一部の製造元をカバーします。
以下に、現在のプログラムの一部がリストされています。
これはデフォルトのドライバーであり、ほとんどのカードはアクセラレーションなしでサポートされていますが、利用可能な解像度は限定されています。
これは、インテル グラフィックスをサポートする最新のオープンソース ドライバーです。
これは3Dサポートを目指しているAMD Radeonドライバーの一種で、radeon、r200、r300g、r600g、およびradeonsiで構成されています。
このドライバーはすべて、NVIDIAデバイスのリバース エンジニアリングで得られた情報に基づいています。
このドライバーもすべて、NVIDIA Tegraデバイスのリバース エンジニアリングで得られた情報に基づいています。
この企業からはG550より前のデバイスすべてのオープン ソース ドライバーが提供されていますが、G550よりも新しいデバイスについては非オープンソース ドライバーが使用されています。
S3 Chrome GPUがサポートされていますが、その他のS3製品はすべて非オープン ソースです。
このドライバーには、ARM Mali GPU用に組み込まれたサポートがありました。
これらのドライバーは、Vivante GC400、GC800、GC1000シリーズをサポートしています。
これは、Qualcomm Adreno GPUシリーズをサポートしています。
これはVideocore GPUシリーズをサポートする試みでした。Videocoreシリーズを作成したBroadcomは、IVグラフィックス コアのソース コードをリリースしました。これは、Broadcom Raspberry Piリリース2周年記念の一部でした。
vga_switcherooを使用すると、ハードウェアMUX搭載マシンでGPUの切り替えができます。
カーネルが正しいオプションでコンパイルされているかを確認するには/bootディレクトリーにあるconfig-2.6.nn-mm-genericファイルを調べます。
grep -i switcheroo /boot/config-*
vga_switcherooのメカニズムが機能するのは、カーネル起動時にmodeset=1カーネル オプションまたはnomodesetオプションが付けられていない場合です。vga_switcherooが有効化されているかを確認するには、スイッチ ファイルを探します。
ls -l /sys/kernel/debug/vgaswitcheroo/switch
vga_switcherooが使用可能な場合は、GPUを切り替えることができます。このファイルが存在していても、マシンでのサポートまでは保証されないため、何らかの問題が発生してシステムがハングアップする場合に備えておく必要があります。
このコマンドを使用すると、切断されているGPUがオンにされますが、出力は切り替わりません。
echo ON > /sys/kernel/debug/vgaswitcheroo/switch
このコマンドは、統合されたグラフィックスを出力に接続します。
echo IGD > /sys/kernel/debug/vgaswitcheroo/switch
このコマンドは、専用グラフィックス カードを出力に接続します。
echo DIS > /sys/kernel/debug/vgaswitcheroo/switch
このコマンドは、切断されているグラフィックス カードをオフにします。
echo OFF > /sys/kernel/debug/vgaswitcheroo/switch
このコマンドを使用すると、ハイブリッド グラフィックスの現在の状態をチェックできます。通常は2行の出力が表示されます。1行目はPwrを表示し、2行目はOffを表示します。
cat /sys/kernel/debug/vgaswitcheroo/switch
Inspiron, Latitude, Vostro, XPS, Fixed Workstations
21 Feb 2021
7
Solution