この文書では、PowerEdgeサーバでハードウェア診断を開始する方法について説明します。ハードウェア診断は、デルが提供する基本的なトラブルシューティングおよびメンテナンスツールです。
目次
- 概要
- PowerEdgeサーバ12G以降
- PowerEdgeサーバ11G
- PowerEdgeサーバ9G/10G
ハードウェア診断は、サーバのOS起動前にインストールされる埋め込み型ツールです。Dellにより提供されます。
通常のメンテナンス計画の一環として、ハードウェア診断ユーティリティーを使用して診断を実行し、取り付けられたハードウェアが正常に機能しているかどうかを確認することをお勧めします。
診断ユーティリティーでは、取り付けられたハードウェアを(論理的ではなく)物理的に表示し、オペレーティング システムやその他のオンライン ツールでは識別できないハードウェアの問題を識別できます。
ハードウェア診断ユーティリティーを使用して、メモリー、I/Oデバイス、CPU、物理ディスク ドライブ、その他の周辺機器類を確認できます。
以下にサーバの世代ごとの手順、ショートカット、およびスクリーンショットを示します。
詳細については、PowerEdgeサーバのユーザマニュアルを参照してください。
- Dell.com/Supportの「PowerEdge」セクションに移動します
- 適切なシステムタイプを選択してクリックします
- 利用可能なすべてのマニュアルが表示されます
注:Dellサーバーの世代を調べる方法以下の記事を参照してください。「
Dell EMC PowerEdge サーバー世代の特定方法」
- 起動時にF10キーを押します。
- Lifecycle Controllerの左ペインで「Hardware Diagnostics(ハードウェア診断)」をクリックします。
- 右ペインで、ハードウェア診断の実行 をクリックします。診断ユーティリティが起動されます。
- 画面に表示される指示に従います。テストが終了すると、診断テストの結果が画面に表示されます。(図1 - 英語のみ)
図1: ePSA診断
メモ: 「Hardware Diagnostics(ハードウェア診断)」ページを閉じるには、システムを再起動します。
- 起動時にF10キーを押して、LifeCycle Controllerを起動します。
- 「Hardware Diagnostics(ハードウェア診断)」をクリックします。
- 画面上で次のように選択します。
- 「Run Diags(診断の実行)」: コンポーネントをテスト(図2(英語のみ))
- [MpMemory]:メモリー モジュールの診断を実行(図2(英語のみ))
図2:診断の実行
メモ: 以下の手順では、第11世代PowerEdgeサーバーのUnified Server Controller (USC)に組み込まれた最新バージョンのハードウェア診断について説明します。古いバージョンでは外観は異なる場合がありますが、オプションは同じです。
「Run Diags(診断実行)」を選択する場合は、次のような操作が必要です。
-
「Express Test(高速テスト)」をクリックして、すべてのコンポーネントを高速にテストします
-
「Extended Test(拡張テスト)」をクリックして、すべてのコンポーネントを完全にテストします
-
それぞれのコンポーネントをテストするには[カスタム テスト]を選択します
図3:テストのオプション
1台のデバイスのテスト
-
「Custom Test(カスタムテスト)」を選択します
- 次のページで、テストしたいコンポーネントを選択する必要があります。
例:ハード ディスクをテストする場合:(図4:(英語のみ))
-
テストするドライブを選択します
-
実施するテストの種類を選択します(例えば、ドライブのセルフテスト)
-
希望する「Diagnostic Options(診断オプション)」を選択します
推奨:
- 「Non-Interactive Tests Only(非インタラクティブテストのみ)」
- 「Log output file pathname(ログの出力ファイルのパス名)」(結果を保存するため)
- [障害時も続行](障害発生時の中断を防ぐため)
-
「Run Test(テストの実行)」をクリックして、処理を開始します
図4:ハード ドライブのテスト
MpMemoryを使用すると、メモリーの状態を確認できます。
MpMemoryオプションを選択した場合は、実行するテストのタイプ(
ExpressまたはCustom)を選択する必要があります。基本テストには「Express(高速)」を選択します。
図5:MpMemory(英語)
カスタム テストでは、確認したい関連テストをチェックします。
図6:カスタム テスト(英語)
所要時間は、サーバに搭載されているメモリ容量に応じて異なります。
- Dell.com/SupportからPowerEdgeサーバー用の最新のDell 32ビット診断をダウンロードします。
- ワークステーションでアプリケーションを実行します。
- 「Continue(続行)」をクリックします。
- ファイルを解凍するフォルダを選択します。
- 「Create a Bootable CD(起動可能CDを作成)」をクリックします。
- diags.isoファイルを保存するフォルダを選択します。
- diags.isoをイメージとしてCDに書き込むか、仮想メディアとしてDRACまたは起動可能USBにマウントします。
- CD/仮想メディアでサーバを起動します。
- 「#2 - DDGUI Graphics based diagnostics(#2 - DDGUIグラフィックベースの診断)」を選択します。
忘れずにテスト結果を記録しておいてください。