「PowerEdge:iDRAC10ファームウェアのアップデート後、17Gサーバーで液体冷却設定の入力を求めるプロンプトが表示される
Summary: 2025年3月24日より前に出荷されたDell PowerEdge 17Gサーバーでは、iDRAC10ファームウェアのアップデート後に水冷機能の入力を求めるプロンプトが表示されます。
Symptoms
2025年3月24日より前に出荷されたPowerEdge 17Gサーバーでは、最新のiDRAC10ファームウェアにアップデートした後、液体冷却機能の入力を求めるプロンプトが表示されます。液体冷却構成は、iDRAC10 1.20.25.00ファームウェアで導入されました。2025年3月24日より前に出荷されたPowerEdge 17Gサーバーには、液体冷却設定が定義されていませんでした。
RACADMの例:
racadm>>get System.ThermalConfig.LiquidCoolSetting [Key=System.Embedded.1#ThermalConfig.1] LiquidCoolSetting=Unknown
iDRAC10 1.20.25.00以降にアップグレードすると、 LiquidCoolSetting read-only属性を指定すると、サーバーのPOSTシーケンス中に入力が求められます。
サーバーPOSTの例:

No Liquid Cooling setting on Liquid Cooling capable system Press Y to set Liquid Cooling setting to Enabled Press N to set Liquid Cooling setting to Disabled Press other key to skip Liquid Cooling setting for this boot
サーバーは、ブート シーケンスを続行する前に、このプロンプトに15秒間表示されます。このプロンプトは、キーボードを使用してユーザーの応答が入力されるまで、サーバー起動のたびに表示されます。
Cause
2025年3月24日より前に出荷された注文には、 System.ThermalConfig.LiquidCoolSetting ビルド プロセス中に定義される値。
サーバーが空冷または液冷のどちらであるかを選択するために正しい値が入力されるまで、この設定のデフォルト値は「不明」です。
Resolution
2025年3月24日以降に出荷されたすべての注文には、適切な冷却構成が正しく定義されています。これらのサーバーには、ユーザー介入は必要ありません。
以来、 System.ThermalConfig.LiquidCoolSetting 属性は読み取り専用で、入力方法はPOSTプロンプトでのキーボード入力のみです。
プロンプトが表示されたときにキーボードに「N」を入力すると、熱構成が想定される値である空冷に設定され、POST中にそれ以降のプロンプトが表示されなくなります。
このシナリオでは、POST時にプロンプトを無視しても機能的な熱への影響はありません。設定が未定義のままの場合、iDRAC10はデフォルトで空冷熱挙動になります。